
医療保険で女性向けの保障内容と加入時のタイミングやポイントを説明します!
今回は、女性特有の病気の種類や、すでに通常の医療保険に加入しているけど女性特有の病気は保障されるのか? など、よくある疑問点を解決していきます!
女性向け医療保険を検討中の方であれば、選ぶためのポイントやメリット・デメリットもお伝えしていきますのでぜひご参考にしてください。
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女性特有の病気ってどんなものがあるの?
女性特有の病気と聞くと、乳がんや子宮頸がん、子宮筋腫など多くの種類の病気があります。今回はその中でも10種類を紹介します。
1. 乳がん
2. 卵巣がん
3. 子宮頸がん
4. 子宮筋腫
5. 子宮内膜症
6. チョコレートのう胞
7. 卵巣機能障害
8. 帝王切開
9. 子宮外妊娠
10. 流産
上記の病気が保障に含まれるかは保険会社によって異なりますが、だいたい、通常の医療保険や女性向け医療保険の保障内容に入っています。気になる場合は、保険会社に保障の対象となるか確認しましょう。
女性特有の病気になったときは通常の医療保険では保障されないの?
通常の医療保険に加入していれば、女性特有の病気も保障の対象となります。女性向け医療保険が通常の保険と違う点は、入院したときに手厚く保障してもらえるということです。
通常の医療保険に加入していて、女性特有の病気で入院した場合は、通常通りの入院給付金が受け取れます。女性疾病特約を付加していた場合や女性向け医療保険に加入していた場合は、通常の医療保険より上乗せして給付金が支給されます。上乗せされる金額は、通常の医療保険一日の入院給付金+約5,000~10,000円程度です。上乗せされる金額は、保険会社によって異なりますので直接保険会社へ問い合わせください。
実際のところ、通常の医療保険のみでも女性特有の病気はほとんどの場合対象となるので、心配することはないかと思われます。しかし、出産間近まで通常分娩の予定だったが、急遽、帝王切開になった場合など、出産後は一定期間入院しなくてはいけません。そんなとき、1人部屋に移動したいと思ったときに女性向け医療保険に加入していれば、給付金が上乗せされるので、お金の心配もせずに変更できますよね!
女性向け医療保険の良いところ
女性向けの医療保険に加入したり、女性疾病特約を付加しておけば、万が一のときにお金のことは気にせず治療に専念できます。出産などは、出産直前までどうなるかわかりませんよね。
また、大体の女性向け医療保険には、先進医療も保障されていることが多いです。先進医療とは、高度な医療技術で治療を受けることです。ですが、公的医療保険対象外なので治療費は全て自己負担となります。治療内容によっては300万円以上自己負担でかかることもあるので、先進医療にも給付金が出ると安心ですね!
女性向け医療保険に加入するタイミング
女性向け医療保険に入るか検討している方に、2つ大事なポイントがあります。
1つ目は、初めての出産をする前。これは、もし加入したいときに妊娠中であると通常の医療保険でも断られてしまうか、加入ができたとしても「特定部位不担保」の条件がついてしまう可能性がかなり高いです。特定部位不担保とは、妊娠中や出産時に万が一のことがあっても保障しません。という条件付きの契約になることです。さらに、1人目の出産が正常分娩(自然分娩)でなかった場合、2人目の妊娠、出産時には、保障対象とならないことがほとんどです。
2つ目は、30代の女性でガンになったことがない人。国立がんセンターのがん統計によると乳がんは、30代から一気に急増します(※)。なので、ガンになったことがなければ早めに加入しておいた方が安心です!
女性向け医療保険を選ぶときのポイント
先ほど、通常の医療保険でも給付金は受け取れるとお伝えしましたが、それでも念のため加入しておきたい、とのことであれば、選ぶ際のポイントが3つあります。
まず1つ目は、女性特有の病気に特化した保障がどのくらいの期間必要なのか、ということです。女性向け医療保険は、定期型と終身型タイプがあります。一定期間だけ(例えば妊娠の可能性があるときだけ)保障が必要であれば、保険料が安い定期型がオススメですし、長期で保障があったほうがよい場合は、一生涯の保障で保険料も一定の終身型がオススメです。
ちなみにそれぞれのメリット・デメリットですが、定期型は掛け捨てタイプなので、保険料は安いですが更新していくごとに保険料は上がっていきます。終身型は貯蓄タイプがほとんどなので、解約返戻金がありますが毎月の保険料は高くなります。
2つ目は、女性に多い病気は保障されるのか、という点。女性に多い病気に関しては、保障される場合とされない場合があります。乳がんや子宮筋腫など女性特有の代表的な病気は、通常の医療保険でも対象となることが多いですが、逆に、女性に多い病気は保険会社や保険商品によっては保障対象外だったりする場合もあります。主に、膀胱炎やリマウチなどがあたります。この点も女性が医療保険を選ぶポイントとして視野に入れておくと選びやすくなると思います。
3つ目は、自分の家族の中でがんになったことがある人がいる場合です。遺伝性のがんになってしまう確率が少なからずあるので、健康なうちに加入を検討しましょう。
女性向け医療保険と女性疾病特約の違い
実は、2つの保障内容はほとんど変わらないのです。イメージとしては、女性向け医療保険=通常の医療保険+女性特約疾病です。
違いを挙げるとしたら、女性向け医療保険にはボーナスがつく商品がある場合があります。また、通常の医療保険であれば0歳からの加入ができる保険商品もありますが、女性向けの医療保険の場合だと18歳から、早くても16歳からの加入となります。
なるべく自分に合った女性向け医療保険に入りたい!
女性向け医療保険を検討しているのであれば、加入時の年齢やどんな不安要素があるかで保険のタイプを決める事をオススメします! 10代の女性で、とりあえず加入しておこうという方であれば、終身タイプの女性向け医療保険がいいかもしれません。
健康で若いうちに加入しておけば保険料は安いままで、万が一女性特有の病気になったとしても手厚い保障が受けられるので安心です。20代女性で、「子どもを作る予定があるけど不安で保険に加入しておきたい。でも保険にはあまりお金がかけられない!」という方であれば、通常の医療保険に女性疾病特約を定期型で付加してなるべく保険料を抑えれば無理なく加入できます。
30〜40代女性で、今まで健康だったけど急に不安になってきたから念のため加入しておこうということでしたら、保険料は少々上がりますが生存給付金(ボーナス)がついている女性特有保険もオススメです。生存給付金とは、ある一定期間後に生存していれば給付金がもらえる制度で、プランによっては3年後に15万円の給付金がもらえる商品もあります。
女性向けの医療保険もそうでないものも含めて検討しよう
女性だから、専用の医療保険に入ったほうがいいというわけではありません。加入した方が自分は安心する。ということであれば、いろんな商品を見比べて自分に合った保険に加入しましょう!
また、女性であれば1度くらいは、生理痛で悩んだ事がありますよね? それを、毎月のことだし生理痛は当たり前のことだからと日々忙しくて、つい後回しに考えていませんか? 重大な病気が隠れている可能性もあり得ますので定期的な診察と、万が一何かあったときの対策を早めに立てておきましょう!
プロフィール
根岸彩香
2級FP技能士資格を取得し、生命保険会社にて一人一人に合った保険商品をご提案していた実績があります。また、皆さんの人生に必ず必要となる保険や税金、相続などを得意とし、この3つのジャンルを中心に執筆しております。
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