医療保険の貯蓄型ってどんな保険?仕組みを知って貯蓄と保障を1度に叶えよう

万が一、病気やケガをしたときに役立つ「医療保険」。民間の保険会社で発売されているものは、「掛け捨て型」と呼ばれるタイプが大多数を占めています。そんな中、近年では貯蓄性を備えた、掛け捨てではない医療保険、「貯蓄型」が存在することをご存知でしょうか。

保障があり、貯蓄もできる保険というのは、将来のことを考えても、とても魅力的ですよね。そこで今回は、貯蓄型の医療保険について、掛け捨て型との比較や、メリット・デメリットをご紹介していきましょう。

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医療保険の「貯蓄型」とは?

貯蓄型医療保険とは、読んで字のごとく、貯蓄性をかね揃えた医療保険のことをいいます。保障とともに貯蓄もできるとなれば、心強いですよね。

現在販売されている医療保険の大多数を占めるのは、「掛け捨て型」。保険会社によっては、医療保険単体で商品化していたり、死亡保障の終身保険とセットで販売をしていたりしますが、基本的に貯蓄性はありません。

機能面で大変優れている一方で、万一が無ければ保険料を掛けて捨てるだけ。もちろん、万一に備える保険なので仕方のないことでもあるのですが、お金が貯まることはありません。健康に自身がある方であれば、掛けている保険料がもったいないと感じながら、加入を継続しているのではないでしょうか。

しかしながら、万一があったときのことを考えると、辞めてしまうわけにもいかないので、もどかしく感じられることもあることでしょう。

そんな方に検討していただきたいのが、今回ご紹介する医療保険の貯蓄型です。もちろん、一概に、貯蓄型がいいということではありませんが、いまの保険に不満があったり、「貯蓄しながら保証できるものがあれば……」と考えていたりするのであれば、検討してみる価値もあるはずです。

貯蓄型医療保険のメリット・デメリット

貯蓄型の医療保険は、発売されてから10年も経過していない、新しいタイプの保険といえます。この型の保険商品を取り扱っている保険会社はまだまだ少なく、日本国内で約40社ある生命保険会社の中で半数にも達していません。

貯蓄型の医療保険の一番のメリットは、やはり、掛金が貯まっていくというところにあります。取り扱っている会社によって若干の違いはあるのですが、一定期間の保険料払込期間を設定し、その設定に到達すると、いままで支払った掛金の全額、または一部が戻ってくるという内容になっています。

保険会社によっては設定日で保険料の払込が終了し、いままで支払った掛金が戻ってきつつ、保障としての機能は、その後一生涯続く内容になっているものや、設定日で掛金が戻ってきた後も、任意で解約するまで、いままでと同様に保険料を支払っていく商品もあります。

また、掛け捨て型と同様に、持病をお持ちの方でも、簡単な健康告知で加入できる商品も増えてきているようです。貯蓄型の保険のデメリットとしては、掛け捨て型の医療保険よりも掛金が高くなる傾向にあること。

また、掛け捨て型の医療保険よりも追加できるオプション(特約)が少なく、カスタマイズの自由度は低いことが難点です。このほか、保険料の払い込み期間中に病気やケガになって保険金・給付金を請求し、保険会社が請求に対して保険金・給付金を支払った場合、保険料払込終了の設定日に支払われる積立金から、支払った保険金・給付金を差し引いた額が、実際の受け取り額となる点も覚えておいたほうがいいかもしれません。

自分では、なかなか貯蓄ができないという方や、引き出せる貯蓄の場合、なにかあったときに引き出しそうで……という方は一度、貯蓄型の保険を検討してみるといいかもしれません。

貯蓄にもなる積立型の医療保険を探すには?

現在加入中の保険と比較したり、自分のライフプランを考えてみたり。ぜひ、自分に合ったものを探してみてください。掛け捨て型も貯蓄型も一長一短があり、どちらを選ぶべきか迷ってしまいますが、現在の生活やご家族の状況などに合わせて、両方を上手に活用していくことが望ましいでしょう。

まず、最初に選ぶべきなのは、間違いなく掛け捨て型の医療保険。保障のカスタマイズが行いやすい点と保険料がリーズナブルな点が魅力です。最低限必要な保障をピックアップして、できるだけ早めに保険料の払込が終了するように設定して加入しておきましょう。

その後、ご自身の収入などと相談しながら、掛け捨て型の医療保険の上乗せとして貯蓄型の保険を追加するイメージで検討してみてください。保険料の払込期間については、掛け捨て型と同じ時期に支払いが終了するように設定すれば、早めに一生涯の入院・手術の保障を確保でき、老後資金の積立ても兼ねることができます。

ここで注意していただきたいのは、掛け捨て型と貯蓄型はまったく別の保険であるため、途中でタイプ変更ということはできません。どちらかを解約して、違う型の保険に加入し直すか、両方別々に加入するかという選択肢になります。

また、貯蓄型の医療保険については、払い込み期間中に途中解約してしまうと、それまで支払った保険料の全額が返ってくるわけではなく、目減りしてしまいます。貯蓄型の医療保険を検討する際には、継続して支払う事が出来る保険料の範囲内で、途中で解約しないことを肝に銘じて加入するべきといえるでしょう。

取り扱い方を熟知すれば、こんなにも資産形成に優れた保険はないので、ぜひとも活用してみてください。インターネットでも検索できますし、知り合いに取り扱いエージェントがいらっしゃるのであれば、一度相談してみてはいかがでしょう。将来のキャッシュフローを考えるのがきっと楽しくなると思いますよ。

貯蓄型医療保険を検討してみよう

万一に備える医療保険ですが、本当に保険を活用するのは、年齢を重ねて高齢になったときがほとんどだと思います。年金支給の減少や受け取り時期の繰り上げがニュースや雑誌で話題になっていますが、現役時代に必要な保障を準備して、将来の積立てができるかで、老後生活は大きく変わります。みなさんもこの機会に、貯蓄型の医療保険を検討してみてはいかがでしょうか。

プロフィール

松田 俊一
通信インフラ設計会社、インターネット通販会社を経て、2010年より保険代理店FPとして勤務。個人・法人を問わずリスクマネジメント、福利厚生、資産形成、資産運用について相談・提案を行っています。お金にまつわるさまざまな悩みの相談役になれるよう、社会的使命を持って自己研鑽に努めています。

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