生命保険で女性のことを考えられた商品とは?女性の人生に必要な生命保険

突然ですがみなさんは「生命保険」にどんなイメージを持っていますか? 「自分が亡くなってしまったとき、残された人にお金がおりる保険」というのが一般的な生命保険のイメージだと思います。しかし、生命保険は死亡リスク以外にも備えることができる保険なのです。

ただ、どのような基準で生命保険を選べばいいのか、なかなかわかりにくいですよね。ここでは特に、女性の生命保険加入について見ていきます。選び方のポイントや保険見直しについてなど、疑問を解消していきましょう。

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女性は生命保険には加入した方がいい?

生命保険に加入すべきかどうかを考えるには、まず生命保険がどのようなものなのかを知らなくてはなりません。大きくとらえた「保険」は、リスクに対処するための道具であると言えます。では、生命保険は特にどのようなリスクに有効なのでしょうか。

生命保険は、文字どおり「生命」に関する金銭的なリスクに対処するためのものです。私たちはみな生き物なので、当然いつかは亡くなります。すると葬儀代や遺族の生活費がかかります。病気になれば高額な治療費が発生するかもしれません。想定より長生きすると、貯蓄で賄える以上に生活費もかかります。生命保険はこういった「死亡リスク」「病気リスク」「長生きリスク」に有効な保険と言えます。

これらのリスクは男性特有のものではなく、女性にも共通するものです。そのため女性も何らかの生命保険に加入をすべきと言えます。病気に備えたり、老後豊かに暮らせるように、今のうちからリスクに備えておくのがいいでしょう。

では、どういった生命保険に加入するのが適しているのか、世帯構成別に見ていきます。

シングル世帯は将来に不確定な要素が多く、先が読みにくいので、生命保険は必要ないと思われるかもしれません。しかし生命保険は若い人の方が保険料が安い傾向にあり、加入もしやすいため、必要になるときのために加入しておいた方がいいでしょう。また、掛け捨てでない保険は長く契約していた方が解約返戻金やリターンが高くなるので、加入すると将来のリスク対処に効果的です。

共働き世帯は夫婦2人で生活資金を稼いでいるので、片方が亡くなってしまった場合の遺族の生活費を考えると、死亡保険に加入するのがいいでしょう。また、老後の生活費にも備える必要があります。

専業主婦世帯の女性は収入が無いので、死亡保険はあまり手厚くする必要はありませんが、そのぶん老後のリスクに備えることができます。個人年金保険などを活用して、老後も豊かに生活を送りましょう。しかし、子どもがいる場合には死亡保険も充実させておくと安心です。

続いて、世帯構成ごとにおすすめの保険と、選ぶ際のポイントについて見ていきます。

ここに注目! 女性の生命保険を選ぶポイント

●シングル世帯
女性のシングル世帯には、不確定要素の多い将来に備えて、保障性を重視した柔軟な保険がおすすめです。

総合的に見て、女性のシングル世帯の生命保険加入は逓増定期保険がおすすめです。逓増定期保険は、保険料掛け捨てで期間を定めて保障する代わりに、最も保険料が安価な定期保険の一つです。保険料は一定ですが、保険金が時間の経過とともに増えていきます。一般的に将来の方が死亡保険金の額は多く必要になるので、シングル世帯は逓増定期保険への加入を考えてみてください。

終身保険は、保障期間が一生涯続くため、定期保険よりも保険料が高くなります。しかし長期間継続した後に解約をすると解約返戻金が発生するので、急な資金需要に備えることができるというメリットがあります。ただし短期間で解約をしてしまうと、解約返戻金が払込保険料を下回ってしまうので注意が必要です。また、払込終了後に年金という形で保険金を受け取るか、介護保障に変更をすることもできるので、シングル世帯にも有効な保険と言えます。終身保険は死亡保障と資金需要に応えることのできる保険なのです。

個人年金保険は、老後資金に対応することを主な目的とした生命保険です。こちらに加入する場合、有期年金か終身年金を選ぶといいでしょう。どちらも生きている限り保険金が受け取れることは同じですが、有期年金は年金を受け取れる期間が限られるのに対して、終身年金は生きている限りずっと年金が受け取れます。保険料は有期年金の方が安いです。ただし、個人年金は結婚をしたら保険を見直す必要があります。

●共働き世帯
共働き世帯では、死亡保険と老後資金への備えが必要になってきます。給与の低い若年時の死亡保障を手厚くする必要があるため、定期保険の中では逓減定期保険がおすすめです。

これは、保険料は一定ですが、保険金が次第に減っていくタイプの保険です。個人年金保険とあわせて、現在と将来のリスク両方に備えましょう。

また、保険料は最も高額ですが貯蓄性のある養老保険もおすすめです。養老保険は、遺族の生活費のための死亡保険金はもちろん、満期まで生存した場合は満期保険金が支払われますので、そのまま老後資金にすることも可能です。

共働き世帯の個人年金保険は、夫婦年金がおすすめです。これは夫婦どちらか一方が生きている限り年金を受け取ることのできる保険で、片方が亡くなってしまっても受給額は変わりません。終身タイプの保険のため、長く生きるほどお得になります。

●専業主婦世帯
専業主婦世帯の女性は、将来のための貯蓄性を重視して保険を選びましょう。また、生活スタイルが変化したときのために柔軟性のある保険を選ぶと面倒が少ないです。

先ほど挙げた養老保険や夫婦個人年金保険に加えて、アカウント型保険もおすすめです。これは保険を保障部分と積立部分に分けて、生活スタイルに応じて自由に組み合わせることができる保険です。払込終了後に、診査なしで終身保険へ移行することができます。

ここまで、世帯別に加入した方がいい保険をご紹介しました。

また、生命保険会社が取り扱う医療保険には「女性特約」をつけることができるのですが、これは必ずしも必要ではありません。女性特約は女性特有の疾病を保障する保険ですが、公的医療保険も使用できるため、特に気になる方のみ利用するといいでしょう。

保険を見直してみよう

続いては、すでに生命保険を契約している方に向けたお話になります。現在、生命保険に加入している方は参考にしてくださいね。

保険は現在の加入者に起こりうるリスクに対する処方箋だと言うことができます。しかし現状が変化すれば、予測されるリスクもまた変化してしまうことがあります。そのため、保障内容については定期的に見直しをする必要があります。特に結婚や出産、退職など、自身を取り巻く環境が大きく変化したときこそ、保障内容について見直すべきときです。

また、契約してから5年、10年と大きく時間が経過してしまったら、その保険が現在の自分の生活やライフプランに合っているのか、再度相談してみましょう。保障が十分ではなかったり、余分だったりすると、リスクに遭った際にうまく対処できない可能性が出てきてしまいます。リスクに対処するためには、生命保険を定期的に見直す必要があります。

プロフィール

諏訪竜生
3級FP技能士資格を持ち、住宅ローンおよび教育資金に関する相談を中心に業務を行っています。また、新社会人向けに社会保険や知っておきたいお金に関する知識を教えています。予備校および金融機関で勤務した知見を生かし、アドバイスを行っています。

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