生命保険会社にはどんな会社があるの?賢い生命保険会社の選び方

生命保険に加入しよう、見直しをしようと調べ始めたら、どの会社のどの商品を選べばいいのかわからなくなってしまった、という経験をお持ちの方はいらっしゃいませんか? 生命保険会社にはさまざまな企業があり、多種多様な商品を販売しているので混乱してしまうのも無理はありません。今回は、生命保険会社にはどんな会社があるのか、その中からどのように生命保険会社選びをしたらいいのかについて解説します。

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どんな生命保険会社があるの?

保険業法には、「保険業は内閣総理大臣の免許を受けた者でなければ行うことができない」と定められており、その権限は金融庁長官に委任されています。現在免許を受けている生命保険会社は、平成30年4月2日現在で41社あります。まずは、生命保険会社を大きく分類してみましょう。

【国内生保】
日本の生命保険の誕生に寄与した歴史が長い会社。国内資本の生命保険会社です。終身保険などに、自動更新型の定期保険特約をセットした保険を主力商品としています。直接販売をメインとして、いわゆる「生保レディ」と言われる外交員が保険販売をしています。
1996年に保険業法が改正されるまでは、日本にはこの国内生保しか存在せず、商品内容にも大きな差はありませんでした。しかし保険業法改正によって「規制緩和・自由化」や「健全性の維持」を柱とした以下のような内容が盛り込まれた結果、生命保険会社が増加し、商品も多様化することになりました。

・子会社方式による生保・損保の相互参入の解禁
・商品、料率の届出制の導入
・料率算定会制度の見直し 

【損保子会社】
損害保険会社の子会社が設立した生命保険会社のことをいいます。主に代理店を通じて販売されています。収入保障保険や医療保険など、特色のある商品ラインナップを取り揃えているのが特徴です。

【外資系生保】
外国資本による生命保険会社のことをいいます。外資系生保の中には、その会社が扱っている商品でトータルコーディネートを提案することもあります。ただし保険会社によって得意分野がはっきりしているので、その会社はどんな分野が得意なのか確認しておくことが必要です。外資系生保の生命保険は代理店を通じて販売されているのが一般的ですが、国内生保との差別化を図るために男性の保険外交員による販売を行っている保険会社もあります。

【カタカナ生保】
保険会社以外の企業が資本を持っている、カタカナの社名がついている生命保険会社のことをいいます。外資系生保と似ている点が多く、同様に得意分野がはっきりしています。

【ネット系生保】
インターネットを通じて生命保険を販売している生命保険会社。保険料が安いことが特徴です。ただ、直接対面式の販売ではないため細かな設定ができないこともありますし、商品ラインナップも限られています。

【窓販生保】
主に金融機関が代理店となって窓口販売を行う生命保険商品を扱っています。将来の年金や貯蓄を目的とした生命保険商品を主力としており、金融機関の資産運用アドバイザーが提案する形で販売されています。

生命保険会社を選ぶポイントは?

少額短期保険業者をあわせると、保険会社の数は100社を超えます。そんな中から生命保険会社を選ぶポイントとして、どんなことを考えておけばいいのでしょうか。

ポイント1:どんな保障が欲しいのかを整理する
やみくもに情報収集しても、情報の多さに混乱してしまうでしょう。まずは、どんな保障がいつまで欲しいのか、そして保険料の払い込み期間をいつまでに終わらせたいかを考えることが必要です。医療保険であれば入院給付金と通院給付金、手術給付金が欲しいといった条件や、死亡保障は○○万円欲しいなどという自分なりの基準を考えておきましょう。

ポイント2:同じ条件で保険会社を比べてみる
どんな保障が欲しいかを整理した上で、例えば医療保険の入院給付金を日額1万円にするなど条件を揃え、各社の保険料を試算してみましょう。ここで注意したいのは、単に保険料の安さだけで判断をしないということです。もちろん保険料も選択のポイントのひとつです。しかし必要とする保障以外が付帯していればその保障を外した時の保険料を確認する必要がありますし、いざ保険を使う時に便利な保障以外のサービス特典(医者の紹介を受けられるなど)がついているために保険料が高くなっていることもあります。生命保険に明るいファイナンシャルプランナーなどに、保険料と保障内容を確認するひと手間をかけることをおすすめします。

ポイント3:保険会社の財務状況
もし保険会社が破綻した場合も、生命保険保護機構によって保険契約は守られます。ただし、保険金の支払い条件等が悪くなる可能性はあります。保険商品の吟味と共に、生命保険会社の財務状況についても確認しておきましょう。

とはいえ、財務諸表の読み方がよく分からないという方もいますよね。そんな時は、生命保険会社が公表している、ソルベンシーマージン比率という指標を見てみましょう。まずはこの指標が200%を超えているかどうかをチェックします。また同時に、金融機関を格付けしている指標もチェックしておくといいでしょう。Aランクに格付けされている生命保険会社であれば、破綻リスクは低いと言えます。

ただし、それぞれの指標が基準をクリアしているからといって、必ず破綻しないということを保証するものではありません。あくまでも参考指標として考えておきましょう。

ネットで情報収集をしてみよう

最近では、インターネットでさまざまな生命保険会社の保険料の試算をまとめて行うことができるサイトもあります。そこからさらに気になった生命保険会社のホームページを見てみるなどで、まずはインターネットを通じて情報を収集してみましょう。

また、試算の中で生じた疑問について相談に乗ってくれるサービスを受けられるサイトもあります。情報の山から自分一人で生命保険商品を見つけ出そうとするのではなく、生命保険に詳しい人のアドバイスも参考にしながら、少しずつ情報の整理をしていくことが大切です。まずはできるところから、あなたにぴったりの生命保険探しを始めてみてはいかがでしょうか。

プロフィール

キムラミキ
株式会社ラフデッサン代表取締役。外資系生名保険会社での営業経験を経て、FPとして独立。保険代理店のスタッフ指導を行うなど企業アドバイザリー業務に携わる他、保険や住宅ローンなど身近なお金についての執筆、講演も多数行っている。

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