外壁塗装は契約書なしでもOK?必要性や作り方・流れ・注意点をまとめて紹介
本記事では、外壁塗装の契約書の必要性について紹介していきます。契約書の必要性や作り方、契約を進める流れや注意点も解説していくので気になる方はぜひ参考にしてみてください。
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外壁塗装で契約書は必要!契約書なしだとどうなる?
外壁塗装の工事を進める際、契約書を作らないと、期日や工事内容の食い違いが発生したり、相手が悪徳業者である場合は手抜き工事を行う危険性が高まってしまいます。
そのため、たとえ小規模な外壁塗装工事であってもきちんと契約書を用意している業者を選んで依頼することが肝心です。
外壁塗装の契約をする際の必要書類は5つ
- 1.工事請負契約書
- 2.収入印紙
- 3.請負契約約款
- 4.請負代金内訳書
- 5.保証書
外壁塗装の契約を進める際に必要な書類は5つです。
ここでは、それぞれの書類に関して解説していきます。
【1】工事請負契約書
「工事請負契約書(こうじうけおいけいやくしょ)」は、業者に工事を依頼する際に必要な契約書です。
・契約日
・工事の名称、箇所、場所、期間
・工事費用、決済方法
・保証内容
・自分と業者の署名、捺印
などの項目を記載する必要があります。
また、工事請負契約書は改ざんなどを防ぐためにも、自分と業者の両者が保管する形になるため、複写式のものを使うのが適切です。
【2】収入印紙
工事請負契約書には、「収入印紙(しゅうにゅういんし)」の添付が必要です。
印紙税の額は、工事の費用によって異なります。しかし、軽減措置が取られているため軽減した税率で取得することができるということを覚えておきましょう。収入印紙を添付しないと法律違反となるため、過怠(かたい)税が課されてしまうため注意が必要です。
ただし、収入印紙が必要なのはあくまで書類上の契約のみ。電子契約の場合は収入印紙が必要ない場合もあるということを把握しておきましょう。
契約金額 | 本則税率 | 軽減税率 |
100万円~200万円以下 | 400円 | 200円 |
200万円~300万円以下 | 1千円 | 500円 |
300万円~500万円以下 | 2千円 | 1千円 |
500万円~1千万円以下 | 1万円 | 5千円 |
※ 記載している価格情報は、LIMIA編集部の調査結果(2024年3月)に基づいたものです。
※ 参照ページ
【3】請負契約約款
「請負契約約款(うけおいけいやくしょやっかん)」とは、請負契約書の内容をさらに細かく記載している書類です。
とくに、
・クーリングオフに関する内容
・賠償金に関する内容
・トラブルが起きた場合の責任の所在に関する内容
の項目は注意深く確認しておくのが吉。
クーリングオフに関しては、赤枠内に8ポイント以上の赤字記載するというルールがあるため、しっかり所定の記載方法に則っているかも確認しておくようにしましょう。
【4】請負代金内訳書
「請負代金内訳書(うけおいだいきんうちわけしょ)」には、工事費用の内訳が詳しく記されています。
このとき、最終見積り時に出してもらった金額と異なる点がないかを確認しておくようにしましょう。
【5】保証書
工事後に起きてしまったトラブルに備えた保証について記載された「保証書」も必要書類のひとつです。
・保証内容
・対象となる状態
・保証期間
などが記載されているため、署名をする前にしっかり確認しておくようにしましょう。
外壁塗装の契約書の作り方
契約書は、業者が用意してくれるのが一般的です。
そのため、基本的には業者から用意された書類をしっかり確認して署名・捺印を行うだけで完了します。
契約書は、業者がテンプレートをダウンロードして活用している場合もあるため、しっかりと目を通して、話し合いとの齟齬がないかを確認しておくことが肝心です。
外壁塗装の契約の流れ
ここからは、外壁塗装の契約の流れを紹介していきます。
1.業者から最終見積りを出してもらう
外壁塗装の工事費用は、最終見積りで算出してもらう形になります。
最終見積りに記載されている工事箇所や工事内容が、決めた内容ときちんと一致しているかどうか、署名する前に確認することが大切です。
2.契約書約款を確認して契約書に双方がサインする
次に、契約書約款を含めた必要書類を確認していきます。
契約書約款の方は、
・クーリングオフの項目
・賠償金についての項目
・トラブル時の責任の所在についての項目
について、とくにしっかりと確認しておくようにしましょう。
3.双方ともがしっかり保管する
最後は、自分と業者双方が必要書類に署名・捺印して完了です。
その後は、工事が終わるまでお互いが紛失しないように、きちんと保管しておくことも肝心です。数年後にアフターサービスを利用する場合など、契約書類を持っていると便利になる場面もあるかもしれないので、5年間ほどは保管しておくのがおすすめです。
外壁塗装の契約書を書くときの注意点
次に、外壁塗装の契約書を書くときに注意すべきポイントを紹介していきます。
契約書は「複写」したものを使う
契約書は、改ざんなどのリスクを下げるためにも複写した書類を使うのが適切です。
業者が用意したものが、きちんと複写の書類であるかどうか、署名を書いてしまう前にしっかり確認しておくようにしましょう。
「クーリングオフ」についてしっかり確認する
請負契約約款に、クーリングオフについて記載されているかを確認しましょう。
クーリングオフに関する項目は、8ポイント以上の大きさの赤文字で、赤枠に囲まれて記載されている必要があります。所定の記載方法を守って記載されているかどうかも一緒にチェックすべきポイントです。
内容確認は「署名をする前に」済ませておく
契約書などの必要書類は、署名を済ませてしまうとその内容で決定となるのが基本です。
そのため、必要書類の内容は、署名を済ませる前にしっかり確認しておくようにしましょう。
契約解除すると「違約金」が発生する場合がある
一度契約書の内容に同意し署名したのにも関わらず、契約を解除する場合は違約金が発生する場合があります。
契約日から8日以内であればクーリングオフすることが可能ですが、9日以上経ってから解約すると違約金が発生してしまう可能性があることを把握しておきましょう。
外壁塗装の契約後にトラブルが起きたら……
「外壁塗装の契約が完了したけれど、帰ってからよくよく書類を見たら相違点が見つかってしまった……」という場合の対処法を紹介していきます。
一定期間内であればクーリングオフが可能!
契約日から8日以内であれば、クーリングオフすることが可能です。
契約書約款にも記載されている内容なので、業者に相談してみてください。
▼8日を過ぎてもクーリングオフできる場合がある
基本的には8日以内までが適用期間のクーリングオフですが、事情や業者によっては8日を過ぎても対応してくれる場合があります。
できるだけ8日以内に申請するのが筋ではありますが、やむを得ない事情があって契約解除しなくてはいけなくなった場合は、一度業者に相談してみるのがおすすめです。
トラブルが発生したときの相談窓口
業者間とトラブルが起きてしまった場合は、
・住宅リフォーム・紛争処理支援センター
・独立行政法人国民生活センター
・行政が運営している第三者機関
・弁護士
に相談するのが適切です。
また、保険に入っている場合は、保険会社に相談するのもひとつの手段です。
契約書は業者と相談して作るのが適切!
どちらか一方が契約を押し進めることはのちのちのトラブルにつながるためNG。
契約書は業者ときちんと話し合ったうえで契約・署名するのが基本です。
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外壁塗装の契約書に関するQ&A
Q1. 外壁塗装工事で契約書なしだとどうなる?
A. 契約内容に関する齟齬が発生したり、相手が悪徳業者である場合は手抜き工事を行う危険性が高まります。
また、契約書なしだとあとあとトラブルが発生した時に不利になる可能性が高まるので、契約書は必ず作成するようにしましょう。
Q2. 外壁塗装の契約の流れは?
A. 下記の流れが基本です。
1.業者から最終見積りを出してもらう
2.契約書約款を確認して契約書に双方がサインする
3.双方ともがしっかり保管する
Q3. 外壁塗装の契約書作りで収入印紙は必要?
A. 必要です。
税法の都合上、工事請負契約書に添付する必要があります。もし、添付しなかった場合は法律違反となり、過怠税が課されます。
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