屋根面積を求める計算式|簡単にできる計算方法を紹介
屋根面積は図面や床面積から計算して求めることができます。図面や床面積がわからない場合でも、Googleマップや専用アプリを使って屋根面積を計算することも可能です。簡単にできる屋根面積の計算方法と計算式を詳しく解説します。
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屋根面積の計算方法【図面がある場合】
ここでは、住宅の図面がある場合の屋根面積の計算方法を紹介します。下屋根がある場合の計算方法も紹介するので、参考にしてみてください。
平面図から屋根面積を求める方法
平面図とは、建物を上から見ているもので、間取りが分かるようになっています。平面図から求める場合、まずは「床の面積+軒の出(軒先)」で計算して屋根投影平面積を求めます。
次に、屋根の勾配を調べるために「勾配伸び率」を計算します。勾配伸び率とは、底辺に対しての傾斜の長さを求める倍率のことです。勾配と勾配伸び率については表で記載するので、参考にしてみてください。
平面図を使った屋根面積の計算方法
- 屋根投影平面積(※)×勾配伸び率=屋根面積
※床面積+軒の出=屋根投影平面積
参考:瓦屋根の改修ってどのくらいかかるの?(国土交通省)
勾配伸び率の計算方法
勾配は、図面に「5/10」のように書かれていることがあります。この場合、10mに対して5m(5寸)の傾斜がついているという意味になります。
例えば、屋根投影平面積が70㎡・勾配が5寸(勾配伸び率1.118)の場合の屋根面積は、「70x1.118=78.26㎡」になります。
寸法勾配 | 分数勾配 | 勾配伸び率 |
5分 | 0.5/10 | 1.001 |
1寸 | 1.0/10 | 1.005 |
1寸5分 | 1.5/10 | 1.011 |
2寸 | 2.0/10 | 1.02 |
2寸5分 | 2.5/10 | 1.031 |
3寸 | 3.0/10 | 1.044 |
3寸5分 | 3.5/10 | 1.059 |
4寸 | 4.0/10 | 1.077 |
4寸5分 | 4.5/10 | 1.097 |
5寸 | 5.0/10 | 1.118 |
5寸5分 | 5.5/10 | 1.141 |
6寸 | 6.0/10 | 1.166 |
6寸5分 | 6.5/10 | 1.193 |
7寸 | 7.0/10 | 1.221 |
7寸5分 | 7.5/10 | 1.25 |
8寸 | 8.0/10 | 1.281 |
8寸5分 | 8.5/10 | 1.312 |
9寸 | 9.0/10 | 1.345 |
9寸5分 | 9.5/10 | 1.379 |
下屋根がある場合の計算方法
もし、1階部分にも屋根(下屋根)がある場合には、別で計算する必要があります。まず、1階と2階部分の屋根面積を求めてから、それぞれの面積を足すことで、建物のトータルの屋根面積が計算できます。
下屋根の屋根面積の計算方法
- 1階部分の屋根面積+2階の屋根面積=建物の屋根面積
屋根面積の計算方法:屋根投影平面積(※)×勾配伸び率
※床面積+軒の出=屋根投影平面積
屋根面積の計算方法【図面なしで床面積から求める方法】
図面なしでも床面積から屋根面積を求めることができます。ただし、おおよその屋根面積となるため、留意しておきましょう。
勾配が緩い屋根の場合
- 床面積×1.1=屋根面積
屋根の勾配が緩い場合には、上記の計算方法でだいたいの屋根面積を計算できます。目でみて勾配が緩いと感じたら、この計算方法を使ってみましょう。
※参考:建坪が30坪の家なのに見積書には屋根40坪の記載が!どうしてこうなるの?|ガイソー
勾配が急な屋根の場合
- 床面積×1.2=屋根面積
目で見て屋根の勾配が急だなと感じたら、上記の計算方法を使ってみましょう。
※参考:建坪が30坪の家なのに見積書には屋根40坪の記載が!どうしてこうなるの?(ガイソー)
屋根面積の計算方法【図面なしで瓦屋根の場合】
瓦屋根で図面がない場合、一般住宅でよく用いられるスレート屋根とは計算方法が異なるので注意しましょう。瓦屋根は表面に凹凸があるため、正しく屋根面積を出せない場合もあります。また、屋根に使用される瓦の種類によっても大きさが異なるため、あくまでも目安として把握しておきましょう。
屋根面積の計算式
- 1.屋根の横と棟までの枚数を数える
- 2.「横の枚数×棟までの枚数」で計算する
- 3.「瓦屋根の合計数➗一坪に使われる瓦の枚数(※)」を計算する
- 4.「上記の合計数×3.3(一坪の広さ)」で片面の枚数を求める
- 5.「片面の枚数×2」を計算して屋根面積が求められる
※和瓦の一坪あたりの枚数は53枚。セメント瓦(平瓦)は一坪あたり40枚で計算する
※参考:屋根面積の概算【愛知県陶器瓦工業組合】
屋根面積の計算方法【図面なしでアプリを使って求める方法】
図面がない場合にはGoogleマップやスマートフォン専用のアプリを使って計算することもできます。ここでは、アプリを使って計算する方法を紹介します。
Googleマップを使った方法
屋根面積はGoogleマップを使って計算することもできます。Googleマップはスマートフォン、タブレット、パソコンからアクセスできて便利です。今回紹介する方法には、画面をプリントアウトする手順があります。自宅にプリンターがない人は、コンビニで印刷できるネットワークプリント(ネップリ)を活用してみましょう。
Googleマップを使った屋根面積の求め方
1. Googleマップを開いて自宅の住所を入力
2. 画面右上のレイヤーをタッチ「航空写真モード」に切り替える
3. 自宅の屋根を中心にし、拡大して傾きがないように整える
4. 画面をスクリーンショットしてプリントアウトする
5. 画面右下の実寸(縮尺)表示をもとに、定規で長さを測る
6. 「縦の長さ×横の長さ×1.1」で計算すると屋根面積が計算できる
※Google および Google ロゴは Google LLC の商標です。
屋根面積の計算アプリを使った方法
屋根面積をアプリで計算する方法は、Googleマップ以外にも「屋根の面積計算」といったスマートフォン専用アプリでも求められます。Googleマップよりも簡単に屋根面積を求められるので、活用してみるのもおすすめです。
計算アプリを使った屋根面積の求め方
- 1.アプリを起動して住所を入力または現在地を選択する
- 2.屋根の隅をタッチしてピンを設定する
- 3.全ての隅にピンがおけたら屋根面積が表示される
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屋根面積に関するQ&A
Q1. 平面図から屋根面積を求める計算式とは?
A. 屋根投影平面積×勾配伸び率=屋根面積
平面図から屋根面積を求める計算式は上記の通りです。屋根投影平面積は、「床面積+軒の出(軒先)」で計算すると求められます。勾配伸び率は図面に「◯/10」と書かれている数字を参考に本記事の表で確認できます。
Q2. 床面積から屋根面積を計算する方法とは?
A. 床面積×1.1or1.2=屋根面積
床面積からおおよその屋根面積を求めることもできます。屋根の勾配が緩い場合には1.1で計算し、急な場合には1.2で計算しましょう。
Q3. 屋根面積を求めるツールやアプリはある?
A. Googleマップや屋根の面積計算というアプリでも求められる
屋根面積は「Googleマップ」や「屋根の面積計算」というアプリを使って求められます。Googleマップはプリントアウトや計算が必要となります。「屋根の面積計算」アプリでは屋根の隅にピンを設定するだけで、屋根面積が求められるため、計算やプリントアウトが手間と感じる人におすすめです。
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※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2024年2月)に基づいたものです。
※画像は全てイメージです。
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