ひな人形を子どもに譲るのはNG! 知っておくと運も開けるひな人形の取り扱い方

ひな人形は子どもに受け継ぐものだと信じて疑っていませんでしたが、実はそれ、NGなんだそう! いったいなにがNGなのか、どうすればいいのかなど、ひな人形のただしい取り扱い方を専門家にうかがいました。

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ひな人形は持ち主の分身

教えてくださったのは、一般社団法人日本人形協会さん。協会がおこなった調査で、半数以上の52.4% の女性が、“ひな人形は大人になっても捨てずに保管し、子供に譲る”と回答があったそうです。(ひな人形の手放し方を知らなかったと回答した20代30代の未婚女性170名対象)

「もともとひな人形をはじめとする日本人形は、河川などにわが身の厄を流す中国の風習と、人形(ひとがた)をわが身に代えて祓いとする日本古来の風習が融け合って生まれたとされているんです。直接触ることで、自身の厄の身代わりになってくれるとされています。そのため、自分の子どもに譲ったり、ずっと持ったりしておくことは、あまりよろしくないんです」

と、一般社団法人日本人形協会さん。

これまで、人形に与えられた使命など考えもせずに、毎年「きれいだね~」なんて言いながら、飾って愛でていました。

でも、子どもに譲れないとなると、マイひな人形はどうしたらいいのでしょうか。

マイひな人形とサヨナラするタイミングはいつ?

会によると、ひな人形を手放すときは、神社やお寺で供養をしてもらうのが正しい方法だそう。手放すタイミングは厳密には決まっていないそうで、ひな人形を飾らなくなったり、結婚して実家を出たり、自分の子供が生まれたときなどで良いそうです。

自身で神社やお寺へ持っていくのが難しい場合は、人形供養代行サービスもおこなわれています。たとえば一般社団法人日本人形協会の代行なら、毎年10月頃に行われる東京大神宮の「人形感謝祭」で供養してくれるとのこと。

親や祖父母、親せきなどから買ってもらったひな人形を処分するのはじゃっかん気が引けますが、ひな人形の本来の役割を知ると、子供たちのためにも、思いきって処分することが大事なんですね。

母が「子どもができたらまた新しいの買ってあげるよ」と言ってくれたのに、「いいよ、私が買ってもらった立派なものがあるし、置き場所ないし」と断ったあの日が悔やまれます。

●ライター 力武亜矢

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