外壁のピンホールは施工不良?ピンホールの原因と見つけた時の対処法を紹介
外壁の塗装後にあらわれた小さな穴は、「ピンホール」と呼ばれ、施工不良の場合も考えられます。そこで、外壁にピンホールができたときの直し方や対処の方法、原因を紹介します!
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ピンホールとは外壁にあらわれたプツプツの穴
外壁のピンホールとは、外壁塗装後に塗膜にあらわれた1~3mm程度の針で刺したような小さな気泡のことをいいます。
ピンホールは施工不良で発生する?
ピンホールの発生は施工中に何か問題があったと考えられます。1つや2つであればそのままでも問題はありませんが、ピンホールが多数発生している場合は補修を行う必要があります。
ピンホールができる原因はさまざまあり、次項「ピンホールが発生する7つの原因」で紹介していきます。
発生するタイミング
ピンホールの発生する時期は、外壁塗装が終わり1~2週間くらいの間です。施工完了後その期間は注意深く外壁の状態をチェックするようにしましょう。
ピンホールが発生した場合には保証内容を確認して、施工業者に直してもらうようにします。
ピンホールが発生する7つの原因
- 1.下地処理が不十分である
- 2.気候が適していなかった
- 3.塗料に不純物が入った
- 4.塗料の希釈が適切でなかった
- 5.塗布量が適量でなかった
- 6.塗装の道具に問題が合った
- 7.乾燥時間が少ない
【1】下地処理が不十分である
外壁塗装をおこなうには、まずしっかりした下地をつくらなければなりません。そのために「高圧洗浄」「穴やひび割れの補修」をおこないます。
▼ 高圧洗浄
外壁の表面の砂埃や苔などの汚れを流し、塗料と外壁材の密着を良くして塗膜の剥がれなどを防ぎます。
▼ 穴やひび割れの補修
穴やひび割れ(クラック)、外壁の凹凸を補修します。
この処理が不十分だと空気がたまりやすい「巣穴」という穴ができてしまいます。この上から塗料を塗り、乾燥すると巣穴の空気が抜けてピンホールを発生させてしまいます。
【2】気候が適していなかった
外壁塗装には気温が大きく影響しています。夏場の高温では表面の塗料が乾きやすく内側と乾くスピードが異なりムラになる場合があります。
また、気温が低すぎると塗料が乾きにくくなりピンホールの原因になります。
【3】塗料に不純物が入った
高圧洗浄で外壁の砂埃などを取り除いても、塗料に砂やゴミなどの不純物が混ざってしまうと、施工後ピンホールの発生率が上がります。
【4】塗料の希釈が適切でなかった
塗料はシンナー又は水で希釈して使用します。おおよその希釈率はメーカーが示していますが、施工日の温度や気候などで微調整が必要となります。
濃すぎたり薄すぎたりしてしまい希釈が適切でないとピンホールが発生します。
【5】塗布量が適量でなかった
塗料の塗布量が適切でない場合にもピンホールは発生します。厚く塗りすぎたり、反対に薄すぎてもよくありません。技術力がある職人を選ぶようにしましょう。
【6】塗装の道具に問題がある
外壁塗装で使用する道具にローラーやスプレーガンがあります。塗料に合わせて適切な道具選びができていない、道具が汚れているなどの問題があるとピンホール発生につながります。
【7】乾燥時間が少ない
何度かに分けて塗りをくり返す外壁塗装は、下塗りと中塗りの後に十分に塗料を乾燥させなければなりません。乾燥時間が少ないことでもピンホールを発生させてしまいます。
ピンホール、見つけたら放置しないで!
小さな穴であるピンホールは軽視しがちですが、穴であるため塗膜や外壁内部に雨水が侵入してしまうリスクがあります。
それにより、塗膜が劣化し剥がれやすくなったり、穴の深さによっては外壁材や建材などまで雨水が届き傷めてしまいます。
また、湿気によりシロアリの発生もしやすくなるため、ピンホールを見付けたら放置せずに塗装業者に相談するようにしましょう。
ピンホールの直し方は?DIYできる?
できてしまったピンホールの直し方としては再塗装を行います。外壁全体のやり直しはせずに、ピンホールがある箇所をペーパーでならすなどをして表面を調整してから手直しします。
再塗装をしてピンホールを埋めるだけならDIYでも可能かのように思いますが、外壁塗装はデリケートで専門的な知識や適切な処理をしなければなりません。そのため、DIYでピンホールを手直しすることは避けたほうがベターです。
施工保証があれば、早めに補修を依頼
外壁塗装完了後、1~2週間程度でピンホールがあらわれます。その期間は外壁をよく観察し、ピンホールが発生したら早めに業者に連絡をします。その手順やポイントを紹介します。
保証でのやり直しを依頼する方法
ピンホールが発生したら、まずは施工業者へ連絡します。その際に保証書や契約書などを手元に用意し保証内容を確認しておきます。
また、やり直して欲しいと伝えるのは難しいものですよね。そこで以下のポイントを参考に伝えてみましょう。
ポイント1:施工後からそれほど日数が経っておらず、外的要因の可能性は低いこと
ポイント2:見た目や外壁劣化しやすいピンホールの発生はとても残念な気持ちでいること
ポイント3:相手を責めているわけではないこと
保証内容を掲げて強気な姿勢で交渉するよりは、やんわりと意見を伝えたほうが、気持ちよくやり直してくれる可能性も上がるでしょう。
施工業者が取り合ってくれない場合
残念ながら「保証書がない」「業者が取り合ってくれない」などがあったら、消費者センターへ問い合わせてみましょう。
消費者センターが直接保証や補修をするわけではありませんが、そういった業者にどう対応していいか教えてくれるため頼りになるでしょう。
ここまでで解決しない場合には他の業者に依頼することになりますが再度費用がかかるため、こういった事態にならないよう業者選びは慎重におこないましょう。
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外壁のピンホールに関するQ&A
Q1. 外壁にピンホールができる原因は?
A. 施工不良によるものです。
ピンホールは施工不良で発生しますが、さまざまな原因があります。「塗料の希釈率が適切でない」「塗料の乾燥不足」「塗料の塗布量が適切でない」「下地調整が不十分」「道具に問題がある」「塗料にゴミが混じる」などからピンホールができてしまいます。
Q2. 外壁のピンホールはそのまま放置してもいい?
A. 雨水が入ってしまう可能性もあるので放置はNG。
ピンホールから雨水が入るリスクがあります。塗膜や外壁材に雨水が侵入すると、塗膜の剥がれや建物の腐食につながります。数個なら問題ありませんが、多数ピンホールがある場合は放置せず補修しましょう。
Q3. 外壁にピンホールを見つけたらどうする?
A. DIYでは補修せず、業者に補修をお願いしましょう。
塗装完了後1~2週間以内にピンホールが発生したら施工不良によるものなので、保証書がある場合には施工業者に補修をお願いしましょう。外壁塗装は専門的な知識や適切な処置で行わないと補修が難しいためDIYは避けるのがベターです。
外壁塗装に関するその他の記事もチェック
※記事内の情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年9月)に基づいたものです。
※画像の一部はイメージです。
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