外壁の劣化サインを見逃さないで!劣化の種類や原因・補修方法を解説
どんな外壁でも劣化します。外壁にあらわれた劣化のサインを放置せずに、メンテナンスや補修を検討してみましょう。本記事では、外壁の劣化の種類や原因、補修方法などを紹介! ぜひ参考にしてみてください。
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外壁劣化のサインを見極める
どのようなサインが外壁の劣化なのでしょうか。劣化のサイン別に、補修が必要か経過観察で問題ないかを説明します。
初期の外壁劣化のサイン
初期であれば経過観察で問題ありませんが、小さな劣化サインを見つけたときにメンテナンスや補修をしておけば後に大きな被害を抑えることができるため、見つけた場合はメンテナンスを検討してみてもよいでしょう。
▼ 外壁の汚れ
外壁が汚れてきたと感じた場合、この段階では様子見でも問題ありませんが、汚れを綺麗にすることで外壁が長持ちします。
▼ 幅が0.3mm以下の割れ(ヘアークラック)
外壁にあらわれた小さな外壁の割れ(ヘアークラック)は有害度は低いものの、メンテナンスを早めにおこなうことで大きなひび割れにならずに被害を抑えられます。
補修が必要な外壁劣化のサイン
次に、補修が必要な外壁劣化のサインをまとめました。劣化の種類によっては早急に対応する必要があるため、劣化のサインを見逃さないようにしましょう。
▼ 変色や色褪せ
外壁が変色や色褪せしてきたら、メンテナンスが必要な初期のサインです。紫外線により外壁塗料に影響が出ます。日当たりが良い場所から変色や色褪せが起こりやすくなります。
▼ 塗膜の膨らみ・剥がれ
塗料が経年劣化や構造上の問題などで建物と密着できずにぷくっと膨れたり、剥がれてしまうことがあります。
雨風や紫外線などのダメージから建物を守ることができなくなっているため、見付けたら補修をおこないましょう。
▼ チョーキング
外壁を触ると白い粉がつくのは「チョーキング」といい、紫外線などの影響により塗料の顔料が粉状になってしまった状態です。
チョーキングが発生している外壁は早急に対応する必要はありませんが、防水性が落ちているため塗り替えなどを検討してみましょう。
▼ 幅0.3mm以上の割れ
外壁の大きなひび割れは放置してしまうと、雨水が侵入してしまい建物の構造部材を傷める危険性があります。
幅2㎜以上のひび割れがある場合には、できるだけ早めに補修をおこないましょう。
▼ 藻や苔の発生
外壁塗装の塗膜が劣化し防水性が落ちると、雨水を浸み込みやすく藻や苔が発生します。
軽度の藻や苔は自分で洗浄剤などを使用して掃除ができますが、高所に発生して足場を組まないと届かなかったり、自分で掃除しても落ちない場合には業者へ依頼しましょう。
外壁の劣化原因
主な劣化原因は紫外線と雨風
外壁はいつも太陽光や雨水に晒されており、その影響を受けています。
塗料は紫外線や熱で分解されるため、北側より南側の外壁の劣化スピードが早い傾向にあります。しかし、北側は日当たりが悪く湿気が溜まりやすいためにカビなどの発生があります。
外壁はこのように紫外線や雨風など外的要因で劣化をします。
塗料や建物の寿命(耐用年数)
外壁の劣化原因には塗料や建物自体の寿命もあります。塗料の種類やグレード、外壁材によって耐用年数が変わります。塗料で主流の「シリコン樹脂塗料」の耐用年数は10年~15年ほどです。
耐用年数に近づいていれば補修やメンテナンスを検討するのもいいでしょう。
外壁の劣化を放置すると……
外壁の劣化を放置すると、建物の防水性が低下し雨水が建物内部に侵入してしまいます。それにより建物自体が腐食してしまったりなど、建物の寿命を縮めることになってしまいます。
大がかりな補修工事になると時間も費用もかかってしまうため、外壁劣化の軽度なうちに補修やメンテナンスをおこなうことがおすすめです。
劣化した外壁の補修方法
劣化した外壁補修工事には以下の方法があります。劣化の状況や段階によって補修方法が変わります。
- 部分補修
- 外壁塗装
- 外壁の張り替え
外壁の部分補修
ヘアクラックなどの小さなひび割れ、サイディングボードつなぎ目のコーキングの隙間などは部分補修をおこないます。
小さなひび割れの部分補修費用は1箇所数万円~で、コーキングの打ち直しは30坪で30万~50万円程度です。
外壁塗装
チョーキングや塗料の剥がれなど、外壁全体に劣化症状があれば外壁塗装を検討しましょう。
塗料のグレードや塗る面積により費用は変動しますが、30坪あたり50万~130万円ほどです。
外壁の張り替え
外観の雰囲気を変えたい、部分補修や外壁塗装では補修ができないなどの場合には外壁の張り替えをします。
「重ね張り工法」と「張り替え工法」の2種類あり、「重ね張り工法」は既存の外壁に重ねて施工します。下地なども補修が必要な場合には「張り替え工法」で補修をおこないます。
費用は「重ね張り工法」で130万~200万、「張り替え工法」で180万~300万ほどです。
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外壁の劣化に関するQ&A
Q1. サイディングは何年で劣化する?
A.15年~30年ほどです。
サイディングボードには主に「窯業系」「金属系」「樹脂系」「木質系」の4種類あり、寿命も変わります。この中で耐久年数が短いのが「木質系」で15年~25年、他は20年~30年程度になります。
Q2.外壁を劣化しにくくするには?
A. 外壁材はタイルやサイディング、塗料は色褪せしにくい色を選びましょう。
タイルは40年、サイディングは15年~30年と耐久年数があります。また塗料の色は、白・黒・青は紫外線の影響を受けにくく劣化しにくい特徴があります。劣化しにくくするには、そういった素材を選ぶのもおすすめです。
Q3.塗膜劣化のメカニズムとは?
A. 紫外線や雨水により塗料が分解、変質が起こり劣化します。
紫外線による光エネルギーで顔料が分解されたり、雨水で酸化などすることで材料が変質し劣化します。そして温度や湿度の変化で乾燥と膨張がくり返されると塗膜に割れや剥がれが生じます。
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※記事内の情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年9月)に基づいたものです。
※画像の一部はイメージです。
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