2液ウレタン塗料とは?塗料の種類から塗り方まで丸わかり

2つの液体を混ぜ合わせて使う『2液ウレタン塗料』は、硬化剤が入っているため、通常のウレタン塗料よりも密着性や耐久性が高いことが魅力です。今回は、2液ウレタン塗料の塗り方や硬化時間などの使い方の詳細に関して徹底解説していきます。

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そもそも2液ウレタン塗料とはなに?

  • 2つの液体を混ぜ合わせて使う、ウレタン樹脂系の塗料

2液型塗料とは、2つの液体(塗料と硬化剤)を混ぜ合わせて使う塗料です。使用する直前に、指定の割合で混ぜることで塗料が完成し、使用する際にさらに水やシンナーで薄めて使用します。

2液型塗料のなかでもウレタン樹脂系を原料にした塗料を『2液ウレタン塗料』と呼び、木・鉄・塩化ビニルなどさまざまな素材に塗装できるのがメリット。素人でも塗装しやすい塗料なので、DIYにもおすすめです。

2つの液体はそれぞれ、着色成分・ウレタン樹脂などが含まれる『主材(A液)』と、主剤を固まらせるための『硬化剤(B液)』と呼ばれています。

LIMIA編集部
スタッフA
2液型塗料に対して、ひとつでそのまま使用できる塗料のことを1液型塗料と呼びます。

2液ウレタン塗料は使いづらい?問題点3つ

  1. 1.混ぜ合わせたらすぐに使い切らなければいけない
  2. 2.硬化剤の混合比が塗料によってバラバラ
  3. 3.塗るときの環境によって、効果を発揮しきれない場合がある

【1】混ぜ合わせたらすぐに使い切らなければいけない

2液ウレタン塗料は硬化剤を混ぜ合わせているぶん、約3~5時間ほどで固まってしまいます。混ぜたらすぐに使う必要があるため、使う際の塗装はスピード感が大事です。

【2】硬化剤の混合比が塗料によってバラバラ

2液型塗料は、指定どおりに主剤・硬化剤・溶剤の分量を計算&測定する必要があります。この作業を怠ると、場合によってはうまく塗料が完成しない場合もあるため、丁寧におこないましょう。

【3】塗るときの環境によって、効果を発揮しきれない場合がある

2液ウレタン塗料は、紫外線や湿気に弱いのが難点。

湿度が高いときに塗装をおこなうと、塗料の攪拌がうまくいかず、塗装後の耐久性が落ちてしまう場合があります。

また、ウレタン塗料はシリコン塗料などと比べて変色が起こりやすく、紫外線に晒される環境だと、一般的な耐用年数よりも退色が早く進むこともあります。

2液ウレタン塗料のメリット

  1. 1.耐候性・耐久性が高い
  2. 2.硬化(乾燥)スピードが早い
  3. 3.塗装できる素材が多い

【1】耐候性・耐久性が高い

2液ウレタン塗料は、硬化剤を混合することによって、分子の結合反応(重合)がより強く起こるため、1液ウレタン塗料に比べて約2年も耐用年数が長いのが特徴です。

また、塗料の密着力が高くなるので、塗装が剥がれにくいです。

【2】硬化(乾燥)スピードが早い

2液ウレタン塗料は硬化剤を使用しているため、乾燥スピードが早いのもうれしいポイント。硬化にかかる時間を縮められるため、作業期間をより少なく済ませられます。

【3】塗装できる素材が多い

2液ウレタン塗料は、1液型塗料に比べて塗装できる素材が多いのもメリットのひとつ。

LIMIA編集部
スタッフA
主に、以下のような素材に塗装することが可能です。

1液型塗料

・サイディング ・コンクリート ・セメントモルタル ・各種旧塗膜

2液型塗料

・サイディング ・コンクリート ・セメントモルタル ・鉄部 ・金属 ・木部 ・ALCパネル ・スレート ・各種旧塗膜

2液ウレタン塗料の塗装が向いているケース

  • 塗料が剥がれやすい素材に塗装したい場合
  • できるだけ早く乾燥させたい

これまで解説したメリット・デメリットを踏まえて、2液ウレタン塗料の塗装が向いているのは、上記などのケースが挙げられます。

硬化剤を直前に入れることで得られるメリットを用いて、2液ウレタン塗料を活用しましょう!

2液ウレタン塗料の種類

2液ウレタン塗料は、使用前に薄める液体によって以下3つのタイプに分けられます。

  1. 1.水性タイプ
  2. 2.弱溶剤タイプ
  3. 3.強溶剤タイプ

1. 水性タイプ

使用前に水で薄めるタイプの2液ウレタン塗料。シンナーを使用していないため臭いが少なく、人体や環境にもやさしいのがメリットです。

2. 弱溶剤タイプ

使用前に弱めの溶剤(シンナーなど)で薄めるタイプの2液ウレタン塗料。塗装の密着性や耐久性が、水性よりも高い傾向にあるのが特徴。

3. 強溶剤タイプ

使用前に強力な溶剤(ラッカーシンナーやウレタンシンナーなど)で薄めるタイプの2液ウレタン塗料。塗装の密着性や耐久性に優れており、より長く塗装をキープできます。

その一方、臭いが強く、人体や環境に対する悪影響もあるため、取り扱いには注意してください。

2液ウレタン塗料の塗り方

2液ウレタン塗料は大きく分けて、ローラーや刷毛などを使って塗り広げる「一般的タイプ」と、ボタンを押すと塗料を吹きかけられる「スプレーガンタイプ」の2つで、それぞれ使い方が異なります。以下の塗り方の手順を確認してみましょう。

一般的タイプの使い方

  1. 1.塗装面の汚れを軽く落とす
  2. 2.説明書に沿った下塗り材を塗装する
  3. 3.下塗り材を乾燥させる
  4. 4.2液ウレタン塗料(主剤+硬化剤)と溶剤(水やシンナーなど)を説明書の指定分量通りに混ぜ合わせる
  5. 5.ローラーや刷毛などで全体に塗っていく
  6. 6.説明書の指定時間どおりに、表面を乾燥させる
  7. 7.塗料と溶剤を乾燥させる
  8. 8.同じ箇所を重ね塗りする
  9. 9.【5】~【8】を2回繰り返す

2液ウレタン塗料(主剤+硬化剤)と溶剤(水やシンナーなど)を混ぜ合わせ、ローラーや刷毛を使って塗り広げる、一般的な2液ウレタン塗料は、合わせる分量や硬化時間などが商品によって異なります

商品説明書の指示に沿って、指示通りに利用しましょう。

スプレーガンタイプの使い方

  1. 1.塗装面の汚れを軽く落とす
  2. 2.スプレー缶を振って、よく混ぜ合わせる
  3. 3.ムラにならないようにスプレーを振りかけて全体に塗る
  4. 4.表面を約10~20分ほど乾かす
  5. 5.同じ箇所を重ね塗りする
  6. 6.【3】~【5】を2~3回繰り返す

スプレーガンタイプの2液ウレタン塗料は、容器の引き金を引くことで混ぜ合わせることができ、塗装用の道具を使わずともボタンを押すだけで塗装ができる手軽さがメリット

2液ウレタン塗料の塗装は専門業者に相談しよう!

2液ウレタン塗料の塗装依頼は、専門の業者におこなってもらいましょう! 外装塗装業者を紹介してくれる、おすすめのサービスを紹介していきます。

ヌリカエ

出典:ヌリカエ

「ヌリカエ」は、自分の住んでいる地域の外壁塗装業者を調べて依頼できるサービスです。サイト内で簡単な質問に答えることで、自分にピッタリの外壁塗装業者を検索可能。

2液ウレタン塗料の塗装依頼(外壁塗装関連)以外にも、屋根の塗装・リフォーム・解体などの業者も検索可能です。

電話番号

0800-123-4215(通話無料)

相談受付時間

10:00~19:00 土日祝OK

外壁プランナー

出典:外壁プランナー

※サイト全体での問い合わせ件数(2022年10月末時点)

「外壁塗装プランナー」は、外壁塗装に特化した専門業者を一括で見積できるサービスです。

24時間365日電話相談を受け付けているので、困ったときに気軽に問い合わせしやすいのが魅力です。

電話番号

0120-631-838(通話無料)

相談受付時間

24時間365日

【Q&A】2液ウレタン塗料に関するよくある疑問

Q1. 2液ウレタン塗料とは何?

LIMIA編集部
スタッフA
A. 2つの液体を混ぜ合わせて使うウレタン塗料のことです。
ウレタン樹脂や着色成分などが含まれる『主材(A液)』と、主剤を固まらせるための『硬化剤(B液)』の2つの液体を混ぜ合わせて使う塗料のことです。

Q2. 2液ウレタン塗料の塗り方は?

LIMIA編集部
スタッフA
A. 使用する直前に主剤と硬化剤を混ぜ合わせる。乾いたら重ね塗りを何度か繰り返す。
硬化時間や混ぜ合わせる濃度は塗料によって異なるので、指定に従いましょう。

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※ 記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年8月)に基づいたものです。
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