【洗面所の臭い】下水臭い・生乾き臭い原因と対策方法!簡単にできる臭い防止策までまとめて紹介
「洗面所がなんだか臭う」「掃除しても臭いがとれない」このようなトラブルに、考えられる原因と原因に合った対策方法をご紹介。合わせて、日頃からできる臭いの発生を予防するコツもお届けします。
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洗面所の臭いの原因と対策方法
洗面所で発生する臭いの原因は数種類考えられ、それぞれ対策方法も異なります。以降、詳しく解説していくので、どの項目に当てはまるかチェックして適切な処置を行ってください。
「洗面ボウルの汚れ」が原因の場合
洗面ボウルは、石鹸カス・歯磨き粉の残り・皮脂などが付着しやすい場所。また、水道水を使用することで水垢が付いたり、陶器製の洗面ボウルにひび割れが発生したりして、そこからカビや雑菌が繁殖することで嫌な臭いを放つことも。まずは洗面ボウルが汚れていないかを確認し、清潔に整える必要があります。
《対策》洗面ボウルの掃除
先述した通り、あらゆる汚れが付着する洗面ボウル。汚れは主に酸性とアルカリ性に分類されますが、どちらにも効果的な酸性のクエン酸とアルカリ性の重曹を使って掃除するのがおすすめです。
▼準備するもの
- クエン酸
- 重曹
- 水
- スプレーボトル
- ラップ
- 雑巾
- スポンジ
- ゴム手袋
▼掃除手順
- 1.水200mlにクエン酸小さじ1杯を入れてよく混ぜ、スプレーボトルに入れる
- 2.1を洗面ボウル全体に吹きかける
- 3.吹きかけた部分をラップで覆い、2~3分程放置する
- 4.ラップを外して重曹を少量かける
- 5.水を含ませたスポンジで汚れを擦り落とす
- 6.乾いた雑巾で水気を拭き取る
水気を残しておくと水垢ができてぬめりの原因になりかねないので、掃除後は水分を除去しておくことが大切。また、クエン酸や重曹は人によって肌荒れを起こしてしまうこともあるので、念のためゴム手袋を着用して作業に取り掛かることをおすすめします。
「排水口やゴミ受けの汚れ」が原因の場合
石鹸カス・歯磨き粉・皮脂・髪の毛・メイクの汚れなどが流れ込む洗面所の排水口。蓄積した汚れを元にぬめりや雑菌・カビが繁殖して臭いの原因となります。また、排水管にゴミが流れてしまうのを防ぐゴミ受けも細かなゴミや汚れが溜まりやすい場所。そのまま放置していると、臭いだけでなく水の逆流や水漏れを招く可能性もあるので、定期的にメンテナンスしておくことが大切です。
《対策》排水口やゴミ受けの掃除
排水口やゴミ受けの掃除にも、クエン酸と重曹が便利です。
▼準備するもの
- クエン酸
- 重曹
- 水
- 使わない歯ブラシ
- 雑巾
- ゴム手袋
▼掃除手順
- 1.ゴミ受けに付着したゴミや髪の毛を取り除く
- 2.ゴミ受けに付着した汚れやぬめりを歯ブラシで擦り落とす
- 3.ゴミ受けを戻し、排水口に重曹を振りかける
- 4.重曹の上にクエン酸を振りかける
- 5.水を少量ずつかけ、発泡しだしたら10~20分程放置する
- 6.水を流して泡を洗い流す
- 7.ゴミ受けに残った汚れやぬめりを歯ブラシで擦り落とす
- 8.排水口周りを乾いた雑巾で乾拭きする
クエン酸と重曹に水をかけるときは、少量ずつがポイント。一気に大量の水をかけると、クエン酸と重曹が一緒に流れてしまいます。また、洗面ボウル同様、日頃から排水口やゴミ受けの水気を取り除いておくのも水垢予防に有効です。
「排水管の不具合」が原因の場合
洗面台下の収納スペースから臭う場合、繋がっている排水管に原因があることも。一般的に排水管はS字型になっていて、水を溜めることで下水の臭いや虫などが上がってくるのを防ぎます。この排水管のなかの水がなくなってしまうと下水の臭いが上がり、悪臭の元に。また、排水管にヒビが入っている、接続部分に隙間ができている、付属部品が破損しているなど設置状況に問題があっても嫌な臭いを発生しかねません。状況を確認し、適切な対応をとるようにしましょう。
《対策1》排水管の掃除
排水管の掃除には、パイプユニッシュ(パイプクリーナー)を使用しましょう。
▼準備するもの
- パイプユニッシュ(パイプクリーナー)
- お湯
- ゴム手袋
▼掃除手順
- 1.排水管にパイプユニッシュ(パイプクリーナー)を適量注ぐ
- 2.記載されている時間放置する
- 3.お湯を流す
可能であれば、パイプユニッシュ(パイプクリーナー)を注ぐ前に排水栓を取り除いておくと◎。そのまま注ぐよりも効果が期待できます。なお、パイプユニッシュ(パイプクリーナー)の規定量や推奨する放置時間は商品によって異なります。ご使用前に説明書をよくご確認ください。
《対策2》排水管の部品を交換・補修
排水管の部品を自分で交換・補修したい場合は、以下をご参照ください。ただし、素人では失敗することもあるので、難しい場合は専門の業者に依頼するのが無難です。
▼防臭ゴムを交換する
排水管と床の接続部分にある防臭ゴムが劣化している、もしくは元々取り付けられていない場合、以下の方法で新しい防臭ゴムを設置しましょう。
\交換手順/
- 1.排水プレートを外す
- 2.排水管を上向きに引っ張って引き抜く
- 3.排水管の根元に新しい防臭ゴムを取り付ける
- 4.上から排水管を差し込む
- 5.排水プレートを元に戻す
防臭ゴムはホームセンターなどで購入が可能です。ただし、サイズを間違えると上手くはまらなかったり、隙間ができたりすることもあるので、必ず排水管の口径に合ったものを選びましょう。
▼パテで隙間を補修する
洗面台下の収納スペースの床と排水管に隙間がある場合は、パテで埋める方法もあります。
\補修手順/
- 1.隙間周りの汚れを取り除く
- 2.隙間に合わせてパテの形を作り、埋め込む
- 3.上から軽く押さえて表面をならす
パテには固まるタイプと固まらないタイプがありますが、隙間を埋める際は固まらないタイプを選ぶのがベター。また、埋め込む際にパテを薄く伸ばしすぎると後に破れたり剥がれたりすることがあるので、しっかり盛り込むようにしましょう。
▼補修テープで隙間を補修する
作業を簡単に済ませたい場合は、耐水性の補修テープを活用するのもおすすめです。
\補修手順/
- 1.隙間周りの汚れを取り除く
- 2.補修テープをぐるぐると巻きつける
耐水性の補修テープを用いる方法は手も汚れず、非常に簡単なので初心者さんにも好適。こちらもホームセンターなどで手軽に購入できます。
「排水トラップの水不足」が原因の場合
排水管のS字状にあたる部分が排水トラップ。下水と洗面所の空気を封水することで遮断し、嫌な臭いや虫が上がってくるのを防いでいます。ひとつ前の項目でも述べた通り、この排水トラップに水がなくなっていると下水集の発生に繋がります。長期間留守にしていたり一度に大量の水を流したりすると起こりやすいトラブルのためご注意ください。
《対策》排水トラップに水を流す
排水トラップの水不足は、水を流すことで回復できます。蛇口をひねって排水トラップに水を溜めれば、嫌な臭いが気にならなくなるかもしれません。
「オーバーフロー口の汚れ」が原因の場合
洗面ボウルに開いている穴をオーバーフロー口といい、洗面台に溜まりすぎた水を逃すために設置されています。オーバーフロー口の穴の奥は目視できないためお手入れが難しい場所ですが、知らないうちに汚れやカビが蓄積していることも。臭いの原因となっている恐れがあるので、以下の方法で掃除を試みてください。
《対策》オーバーフロー口の掃除
オーバーフロー口の掃除は、漂白剤やカビ用洗剤を用いてつけ置きするのが有効です。
▼準備するもの
- 漂白剤(カビ用洗剤)
- ゴム手袋
▼掃除手順
- 1.洗面台の下の排水管に栓をする
- 2.漂白剤(カビ用洗剤)を吹きかけて30分~1時間程放置する
- 3.洗面ボウルに水をたっぷり溜めて泡を洗い流す
オーバーフロー口の穴は小さいので、歯ブラシなどが上手く入りません。そのため、泡タイプの洗剤を用いて汚れを泡で浮かせて落とすのがおすすめ。また、同時に洗面ボウルの掃除もしておくと、節水にもなり一石二鳥です。
「洗濯機の排水口の汚れ」が原因の場合
洗面所に洗濯機を設置している場合、洗濯機用の排水口に原因があることも。この洗濯機用の排水口もホコリや髪の毛など汚れが溜まりやすく、ぬめりや雑菌の繁殖によって臭いを発生しやすくなります。洗面台で考えられる原因を解決しても臭いが消えないときは、洗濯機用の排水口を一度チェックしてみてください。
《対策》洗濯機の排水口の掃除
洗濯機の排水口掃除にも、洗面台掃除と同じくクエン酸と重曹が活躍します。
▼準備するもの
- クエン酸
- 重曹
- お湯
- ゴム手袋
▼掃除手順
- 1.排水口周りのゴミや汚れを取り除く
- 2.排水口のフタ・管・排水トラップを取り外す
- 3.排水口に重曹を1カップ程振りかける
- 4.重曹の上からクエン酸小さじ2杯程を振りかける
- 5.ぬるま湯1カップ程をかけて10~30分程放置する
- 6.水で洗い流す
- 7.取り外した部品を元に戻す
重曹にクエン酸とぬるま湯をかけると発泡し、汚れを浮かせて落としやすくなります。月1回を目安にお手入れしておくとよいでしょう。
「バスタオルやバスマットの臭い」が原因の場合
盲点ですが、洗面所に置いてあるバスタオルやバスマットが原因で臭いを発生していることも。数日間同じバスタオルやバスマットを使用していたり、生乾きのまま使っていたりすると、雑菌が繁殖して嫌な臭いに繋がることがあります。
《対策》バスタオルやバスマットの生乾き臭を抑制
バスタオルやバスマットの生乾き臭を防ぐには、こまめな洗濯が欠かせません。
洗濯しても臭いが解消されないのであれば、酸素系漂白剤をお湯に溶かしてつけ置きするか、煮沸消毒して洗浄する煮洗いを試してみると◎。また、洗濯後はきちんと乾燥させることも忘れずに。
洗面所の臭いを予防するための4ポイント
洗面所の臭いの発生は少しの工夫で予防できます。毎日気持ちよく使えるよう、できることから始めてみましょう。
【1】掃除の習慣を身につける
洗面所の臭いの原因は汚れの蓄積であることがほとんど。とくに石鹸カスや水垢などは放置するほどに落ちにくくなり、雑菌が繁殖することで異臭を放ちます。その場所に適した掃除を定期的に行い、清潔な状態を保ちましょう。
【2】パイプユニッシュ(パイプクリーナー)を使用する
クエン酸や重曹を使って掃除しても汚れが取れない場合は、市販のパイプユニッシュ(パイプクリーナー)を活用するのがおすすめ。髪の毛・ぬめり・カビなどを効率的に取り除いてくれます。
ただし、塩素系の商品を使用するときは酸素系のものと混ぜないように注意が必要。有毒なガスを発生させる危険性があるので、取り扱いには十分お気をつけください。
【3】就寝前に排水トラップに水を流す
洗面台を長期間使用していない場合、排水トラップに溜まった水が蒸発してなくなってしまうことも。その状態では下水の臭いが上がってしまいます。就寝前に10秒程水を流しておくだけでも封水が溜まった状態を保てるので、ぜひ試してみてください。
【4】芳香剤や消臭剤を設置する
洗面所に芳香剤や消臭剤を置いてみるのも効果的。臭いの原因を解消することはできませんが、一時的に臭いを緩和することができます。なお、芳香剤の香りが苦手な方は、無香料タイプを選ぶと◎。
解決しないときは業者に相談
対策を講じても変化がみられないときや自分での作業が難しい場合は、専門業者に相談するのがおすすめ。素人では対応できないトラブルも解決へと導いてくれるはずです。
水回りのトラブルなら「水110番」
洗面所の臭いが気になるなら、「水110番」の利用がおすすめです。
トイレや風呂、キッチンなど水回りのトラブルに関して8,800円(税込)〜依頼でき、相談から最短30分で対応してくれるスピード感が魅力です。電話・メールでのご相談は24時間365日受付中のため、洗面所のトラブルにお困りの方はまずは気軽に事前見積もりのご相談をしてみてはいかがでしょうか。
※ご依頼内容・対応エリア・加盟店により、記載されている価格では対応できない場合があります
洗面所の臭いに関するQ&A
Q1. 洗面所から下水の臭いが上がってくるのはなぜ?
A. 排水トラップの水不足が考えられます。
排水トラップの水が不足すると封水機能が不十分となり、下水の臭いが上がります。排水口に水を流しても解決しない場合は、専門の業者に依頼をご検討ください。
Q2. 賃貸マンションの洗面所が臭う原因は?
A. 考えられる原因はさまざまですが、解消されないのであれば管理会社や大家さんに相談することをおすすめします。
本記事で紹介している通り、洗面所の臭いの原因は汚れの蓄積や部品の破損などさまざま。また、場合によっては専門業者による部品の交換が必要なことも。賃貸の場合後々のトラブルが怖いので、できる限りのお手入れをしても状況に変化がみられなければ、一度管理会社や大家さんに相談してみるとよいでしょう。
Q3. 洗面所の掃除頻度はどのくらいがベスト?
A. 手入れしやすい場所はできれば毎日、排水管など難しい場所は月1~2回を目安に掃除するのが理想的です。
洗面ボウルは使うたびにゴミや汚れを取り除き、清潔にしておくのがおすすめ。また、排水管は漂白剤やパイプユニッシュ(パイプクリーナー)を用いて、月1~2回お手入れしておくと◎。こまめに掃除する習慣を身に着けておくことが大切です。
Q4. パイプユニッシュが効かないときはどうすればいい?
A. 複数回試してみるかワイヤーブラシと併用してみてください。
パイプユニッシュは複数回繰り返すことで効果が得られることも。それでも無理なら、ワイヤーの先に掃除用ブラシが設置されたワイヤーブラシを併用してみましょう。詰まりの原因全体に行き届きやすくなります。また、排水管のS字型になっている部分を取り外せるのであれば取り外し、直接掃除してみても◎。このとき、汚水を受け止めるための容器を用意することを忘れずに。
※記事内の情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年1月)に基づいたものです。
※画像の一部はイメージです。
※お掃除の際には、ゴム手袋をつけて、しっかりと換気を行い作業をしてください。
※お手入れをする際は、必ず電源プラグを抜いてから作業を行ってください。
※製品によって、お手入れのしかたは異なりますため、必ず製品の取扱説明書に従って作業を行ってください。
※一般的な使用方法をご紹介しています。製品の効能・使用法は、各社製品によって異なる場合もございます。各製品の表示・使用方法に従ってご利用ください。
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