自分でできるドラム式洗濯機の掃除方法!洗濯槽からゴムパッキンまで汚れやほこりを一掃
ドラム式洗濯機は機能性に長けている反面、お手入れ方法が複雑。面倒だからと汚れを放置しているとカビや雑菌の繁殖を招くほか異臭の原因になりかねません。そこで今回は、ドラム式洗濯機の汚れが溜まりやすい箇所とそれぞれの掃除方法をご紹介。ドラム式洗濯機を清潔に使用するコツも合わせてお届けするので、ぜひ参考にしてみてください。
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ドラム式洗濯機の汚れが溜まりやすい箇所
ドラム式洗濯機は縦型洗濯機よりも付属部品が多く、その分お手入れが必要になります。以下にとくに汚れやすい箇所をまとめました。
- 洗濯槽
- 乾燥フィルター
- 糸くずフィルター(排水フィルター)
- ゴムパッキン
- 洗剤投入ケース
- 防水パン
- 排水口
洗濯槽はもちろん洗濯機の下に設置されている防水パンや排水口、糸くずフィルター(排水フィルター)やドア部分にあるゴムパッキンも使用しているうちにゴミやほこりが溜まります。汚れをそのまま放置しているとカビや雑菌の繁殖を招いたり異臭の原因になったりすることも。ときに洗濯機本体の不具合に繋がることもあるので、定期的に掃除しておくことが大切です。
ドラム式洗濯機の掃除頻度
掃除箇所 | 掃除頻度 |
洗濯槽 | 1カ月に1回 |
乾燥フィルター | 使用するたび |
糸くずフィルター(排水フィルター) | 1週間に1回 |
ゴムパッキン | 1カ月に1回(ほこりが溜まったら) |
洗剤投入ケース | 1カ月に1回 |
防水パン | 1カ月に1回 |
排水口 | 1カ月に1回 |
ドラム式洗濯機の掃除頻度は1カ月に1回が基本。ただし、乾燥フィルターについては頻度に関わらず、乾燥機能を使用するたびにお手入れしておくのがおすすめ。ほこりが溜まっていると乾きが悪く、乾燥時間も余分にかかるようになります。また、糸くずフィルター(排水フィルター)は詰まりやすいため、1週間に1回は汚れを取り除いておきましょう。
なお、3日に1回を目安に風乾燥機能を利用すると、洗濯槽内のカビ発生抑止に繋がります。
【洗濯槽】の掃除方法
洗濯物が臭う原因は洗濯槽の掃除不足が原因かも。以下の方法で汚れをリセットしましょう。
準備するもの
- 洗濯槽クリーナー
掃除手順
- 1.洗濯機の電源を入れる
- 2.洗濯槽にお湯を低水位溜める
- 3.洗濯槽クリーナーを適量入れる
- 4.洗濯槽モードか、なければ標準コースで洗い~脱水まで洗濯機を回す
- 5.洗濯機のドアを開けて洗濯槽内を乾燥させる
洗濯槽内に目立つゴミやほこりがある場合は、作業に取り掛かる前に取り除いておきます。また、掃除が終わった後は洗濯槽内の通気性をよくするためにもドアは開けておきましょう。
ドラム式洗濯機の洗濯槽掃除は塩素系クリーナーがベスト
洗濯槽の掃除に欠かせない洗濯槽クリーナー。酸素系と塩素系の2種類ありますが、塩素系を選ぶのがおすすめ。酸素系はたくさんの水に長時間つけておく必要があるので、使用水量が少ないドラム式洗濯機には向いていません。一方、塩素系であれば酸素系より殺菌力が高く、少ない水量でも洗濯槽内をキレイにできます。
ハイターを使用するなら衣類用で
ドラム式洗濯機の洗濯槽の掃除に「ハイター」を使用することができます。そこで注意したいのが、キッチンハイターではなく、衣類用のハイターを使用することです。
同じ塩素系漂白剤ですが、キッチンハイターは泡立ちして途中で排水されたり、故障につながる可能性があります。
そのため、ハイターを使用する場合には衣類用のハイターを使用するようにしましょう。
オキシクリーンは使える?
結論から述べると、ドラム式洗濯機の洗濯槽掃除にオキシクリーンの使用は適しません。
ドラム式洗濯機の洗濯槽は斜めに傾いているため、オキシクリーンを全体に浸すことができず、一部しか汚れを取り除けません。また、オキシクリーンは泡を発生して洗浄しますが、ドラム式洗濯機の場合この泡を自動で排水してしまうため、効果が不十分になることも。行き届いたお手入れがしたいなら、ドラム式洗濯機に対応した塩素系クリーナーを活用するのが賢明です。
【乾燥フィルター】の掃除方法
洗濯槽に続いて乾燥フィルターの掃除も欠かせないポイント。ゴミやほこりが溜まると乾燥ムラを起こしたり乾燥時間が長くなったりするので、こまめなメンテナンスが必要です。
準備するもの
- 掃除機
- 使わない歯ブラシ
- 洗面器などの容器
掃除手順
- 1.乾燥フィルターを2枚取り外す
- 2.掃除機でフィルターの表面についた汚れを吸い取る
- 3.容器にフィルターをつけて水洗いする
- 4.取れにくい汚れを歯ブラシで擦り落とす
- 5.十分乾燥させて元に戻す
乾燥フィルターは通常2枚ついています。両方掃除しないとゴミやほこりを除去しきれないのでご注意ください。また、洗濯機に戻す際はしっかり乾燥させてから、取り付けるのがポイントです。
【糸くずフィルター(排水フィルター)】の掃除方法
糸くずフィルター(排水フィルター)が詰まると、排水に支障をきたすことも。思わぬ故障を招かないためにも清潔な状態を保ちましょう。
準備するもの
- 使わない歯ブラシ
- 洗面器などの容器
- 酸素系漂白剤(もしくは重曹)
掃除手順
- 1.洗濯機の電源を入れて脱水運転を行う
- 2.糸くずフィルター(排水フィルター)を取り出す
- 3.糸くずフィルター(排水フィルター)についているゴミを取り除く
- 4.糸くずフィルター(排水フィルター)に絡まった細かいゴミを歯ブラシで擦り落とす
- 5.容器に40度程度のぬるま湯と酸素系漂白剤(重曹)を入れ、よく混ぜる
- 6.5に糸くずフィルター(排水フィルター)を入れて1時間程つけ置きする
- 7.よくすすぎ、乾燥させてから元に戻す
糸くずフィルター(排水フィルター)をとり出す前に脱水運転をしておくと、水が大量に溢れ出るのを抑制できます。また、洗濯機本体に取り付ける際はしっかり設置しておかないとエラー表示が出る可能性もあるのでご注意ください。
なお、掃除を時短したい場合は、市販されている排水フィルター用ゴミキャッチャーを装着しておくのもおすすめです。
【ゴムパッキン】の掃除方法
見逃しがちなのがドア部分に取り付けられたゴムパッキンの掃除。ほこりが溜まりやすい箇所なので、欠かさずお手入れしておきましょう。
準備するもの
- 雑巾
- 台所用中性洗剤
掃除手順
- 1.雑巾をぬらしてゴムパッキンを拭く
- 2.雑巾に台所用中性洗剤をつけてしつこい汚れを拭き取る
- 3.ゴムパッキンとドラムの隙間のほこりを取り除く
一見キレイに見えても、ゴムパッキンの裏や溝にゴミやほこりが溜まっている可能性大! 取り除きにくい場合は、台所用中性洗剤を雑巾に含ませてから拭き掃除するとよいでしょう。
【洗剤投入ケース】の掃除方法
洗剤投入ケースの掃除を怠ると、洗剤の残りが固まってカビの栄養分を作ってしまうなどよくありません。一般的に取り外せるものが多いので、洗濯機から取り外して隅々までキレイにしておきましょう。
準備するもの
- 雑巾
- 使わない歯ブラシ
掃除手順
- 1.洗剤投入ケースを取り外す
- 2.雑巾で汚れを拭き取る
- 3.しつこい汚れを歯ブラシで擦り落とす
- 4.十分乾燥させてから元に戻す
洗剤投入ケースは軽く引っ張るだけで取り外せることがほとんどですが、難しい場合は説明書をご確認ください。なお、汚れがひどい際は、ぬるま湯にしばらくつけておくと掃除がラクになります。
【防水パン】の掃除方法
ドラム式洗濯機の下に設置されている防水パンも髪の毛やほこりが溜まりやすく、こまめな掃除が大切。とはいえ、無理に洗濯機を動かすのは危険なため、できる範囲で作業に取り掛かりましょう。
準備するもの
- 掃除機
- 針金ハンガー
- 使わないストッキング
- 雑巾
掃除手順
- 1.見える範囲のゴミやほこりを掃除機で吸い取る
- 2.針金ハンガーの底辺を下に引いてひし形にする
- 3.ひし形にしたハンガーにストッキングをかぶせて、余った部分を巻きつける
- 4.3を洗濯機の下に入れて動かし、手が届かない場所のゴミやほこりを取り除く
- 5.雑巾を濡らして排水口周りの汚れを拭き取る
不要なストッキングを針金ハンガーに巻きつけて作る手軽な掃除グッズ。これを洗濯機の下に入れて動かすと、静電気の力でゴミやほこりを取り除きやすくなります。また、防水パンカバーやかさ上げ台などで洗濯機と防水パンの隙間を広げておくと、掃除がしやすくなるのでおすすめです。
【排水口】の掃除方法
後回しにしがちな排水口の掃除。ですが、排出された洗剤や汚れなどによって、ヌメリがあることもあるので月1回はメンテナンスを行いましょう。
準備するもの
- 雑巾
- 使わない歯ブラシ
- 浴室用洗剤
- 洗面器などの容器
掃除手順
- 1.洗濯槽に水が入っている場合は脱水運転を行う
- 2.排水口から排水ホースを取り外す
- 3.排水口のパーツを取り外す
- 4.容器に水を溜めて浴室用洗剤を溶かす
- 5.5に取り外した排水口のパーツをつけ置きし、汚れを浮かせて歯ブラシで擦り洗いをする
- 6.排水口内の汚れを歯ブラシなどを使って取り除く
- 7.排水口のパーツを元の状態に取り付ける
- 8.排水トラップに水を注ぐ
- 9.排水ホースを排水口に取り付ける
排水口によってはパーツを取り外せないものもあります。無理をすると破損に繋がることもあるので手で外せるものだけお手入れするか、難しい場合は業者に依頼するのが賢明です。
メーカー別ドラム式洗濯機お手入れ方法
一般的なドラム式洗濯機の掃除方法を紹介してきました。
さらに詳しいお手入れ方法が知りたい方はお使いのドラム式洗濯機のメーカーのサイトや取扱説明書をチェックしてみましょう。
〇 パナソニック
〇 日立
〇 東芝
〇 シャープ
ドラム式洗濯機を掃除する際の注意点
塩素系クリーナーと酸素系クリーナーを混ぜない
塩素系クリーナーと酸素系クリーナーを混ぜて使うのはNG! 有毒なガスを発生させる危険性があります。
塩素系クリーナーは洗浄力が強力のため人によっては肌荒れを起こすことも。塩素系クリーナーを使う場合は、安全のためゴム手袋を着用して換気をしながら掃除を行います。
また、用途以外に使用しない、子供の手の届かないところに保管するなど、「使用上の注意」を確認して使用方法を必ず守りましょう。
洗濯機の移動に気をつける
排水口や防水パンの掃除のために洗濯機を移動するときは、排水ホースが外れないように気をつけます。
また、接続部分に緩みがあると漏水の恐れもあるため、掃除後にはホースが外れていないか、接続部に緩みがないかなどを確認しましょう。
排水口や防水パンの掃除のために洗濯機を移動するときは、排水ホースが外れないように気をつけます。
また、接続部分に緩みがあると漏水の恐れもあるため、掃除後にはホースが外れていないか、接続部に緩みがないかなどを確認しましょう。
カビを防ぐドラム式洗濯機の使用方法
少しの工夫でカビの繁殖は防げます。ご自宅のドラム式洗濯機を清潔にそして長く使用するためにも、以下のポイントを意識しましょう。
洗濯槽内の湿度を下げる
カビや雑菌は湿度が高いところを好むので、通気性を高めておくことが大切。「脱いだ衣類はランドリーボックスに溜めて洗濯機を回す直前に入れる」「洗濯後はできるだけ早く取り出す」「洗濯機のドアは開けておく」、これらを心掛けましょう。
また、乾燥機能を使用するのも洗濯槽内のカビや雑菌の繁殖抑止に効果的なのでおすすめです。
洗剤は適量を守る
洗剤の量が多すぎると洗剤カスが溶け残り、カビや雑菌の栄養分になります。とはいえ少なすぎても汚れを十分に落としきれないので、必ずパッケージに記載されている使用量を守るようにしましょう。
洗濯ボールを活用する
洗濯物と一緒に入れて洗濯機を回すだけで衣類の絡まりを防いだり細かい汚れをキャッチしてくれる洗濯ボール。防カビ・消臭効果のあるものなら、カビや雑菌の繁殖を抑えられるほか、洗濯物に嫌な臭いが付着するのを抑制できます。
業者に分解洗浄を依頼するのも有効
ドラム式洗濯機は構造が複雑なだけに自分ではお手入れが難しいことも。困ったときは、業者にクリーニングを依頼してみましょう。素人では困難な分解洗浄を行い、隅々までキレイにしてくれます。
最適な1社がきっと見つかる「くらしのマーケット」
ドラム式洗濯機に関するお悩みがあれば、「くらしのマーケット」を利用してみるのがおすすめです。
水回りのトラブルから害虫駆除まで、暮らしにまつわるサービスを掲載しており、さまざまな事業者の中から、口コミや料金で比較して気になったところを選ぶことができます。実際に利用したユーザーの声を参考にしながら比較できるため、安心して事業者に依頼することができるのがポイントです。
また、登録している事業者は全国にいるため、サービス毎の対応エリアが広いのも魅力の一つ。
ドラム式洗濯機の清掃および使い方にお困りの方は、この機会に一度試してみてはいかがでしょうか。
ドラム式洗濯機の掃除に関するQ&A
Q1. ドラム式洗濯機はどこを掃除したらいい?
A. 洗濯槽はもちろん細かいパーツや洗濯機下の防水パン・排水口までお手入れしておく必要があります。
洗濯槽・乾燥フィルター・糸くずフィルター(排水フィルター)・ゴムパッキン・洗剤投入ケース・防水パン・排水口は、とくに汚れが溜まりやすい箇所。概ね月1回を目安にメンテナンスしておくのが理想です。なお、詳しい掃除手順は記事内に掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
Q2. ドラム式洗濯機を掃除しないとどうなる?
A. カビや雑菌の繁殖、臭いの原因を招く恐れがあります。
ドラム式洗濯機の掃除を怠ると汚れが蓄積してカビや雑菌が繁殖しやすくなるほか、異臭の原因となり、洗濯物に臭いが移ることも。また、洗浄力や乾燥機能が低下したり故障に繋がったりする可能性もゼロではないので、定期的なお手入れが欠かせません。
Q3. ドラム式洗濯機の洗濯槽掃除に重曹やクエン酸は使える?
A. ドラム式洗濯機の洗濯槽掃除に重曹やクエン酸は不向きです。
まず重曹は水に溶けにくく、溶け残りがつまりの原因になる可能性があります。また、クエン酸はときとして金属部品を劣化させることもあるので、両者とも使用は控えるのが賢明。ドラム式洗濯機の洗濯槽掃除には、ドラム式洗濯機に対応した塩素系クリーナーもしくは純正品を活用することをおすすめします。
洗濯機関連の記事をまとめてCHECK!
洗濯機の汚れや臭いが気になる方には以下の記事もおすすめ。合わせてご確認ください。
※記事内の情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年9月)に基づいたものです。
※画像の一部はイメージです。
※お掃除の際には、ゴム手袋をつけて、しっかりと換気を行い作業をしてください。
※お手入れをする際は、必ず電源プラグを抜いてから作業を行ってください。
※製品によって、お手入れのしかたは異なりますため、必ず製品の取扱説明書に従って作業を行ってください。
※一般的な使用方法をご紹介しています。製品の効能・使用法は、各社製品によって異なる場合もございます。各製品の表示・使用方法に従ってご利用ください。
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