
車載ソーラーパネルで車中泊やキャンプを快適にしよう!
住宅においては随分普及が進んだ印象のあるソーラーパネルですが、自動車に搭載することはできるのでしょうか?実は、車中泊やキャンプをする方の間では、ソーラーパネルで電気の確保、そしてサブバッテリーへの充電をするという方も増えています。その実用性や設置費用はいかほどなのでしょうか。この記事では、自動車とソーラーパネルについてまとめました。
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車にソーラーパネルは搭載可能?
【トヨタよりソーラー充電システムを搭載したプリウスPHV登場!】
自動車の走行に太陽光を活用できれば、夢のような話ですよね。2017年2月、トヨタ自動車は、最大出力180Wのソーラー充電システムを搭載した世界初の量産車、「プリウスPHV」という自動車を販売開始しました。このソーラー充電は、駆動用バッテリーに充電するものです。実際のところ充電できる電気量は、1日最大約6.1km(平均で約2.9km/日)走行分程度。走行中は待機バッテリーの消費を補うことに貢献します。あくまで補助という位置付けで、災害などの非常時に真価を発揮することになりそうです。
【既存の自動車にソーラーパネルを取り付けることもできる】
ソーラーパネルで充電した電力を駆動用バッテリーとして十分に機能させるのはまだ現実的ではありませんが、ソーラーパネルを既存の車に搭載し、電気製品を使うためのサブバッテリーとして使用することはできます。実用的な電力を確保するには屋根の面積が必要なので、設置するにはキャンピングカーやハイエースなどの大型車が望ましいと言えます。さまざまなメーカーが車載用に設計されたソーラーパネルキットを販売しており、すでに車中泊やキャンプをする方の間では普及が進んでいる印象です。
車載ソーラーパネル、その実力は?
ソーラーパネルで発電した電気は、そのまま使用できるわけではありません。太陽光発電は不安定なので、まずはバッテリーに貯め、インバーターでAC100Vに変換します。インバーターで変換しないと、バッテリーが影響を受けてしまい、バッテリー上がりなどの懸念が出てきてしまいます。そのため、メインバッテリーには支障がないようにすることがポイントです。
また、ソーラーパネルで発電した電力は、電圧によって変化します。効率よく安全に取り込むには、コントローラーを使用し、バッテリー充電や12V電源として使用していくことになります。
発電量はパネルのサイズや性能によって異なります。例えば、1200×530×35mm程度のパネルであれば、1枚のパネルで生産できる最大発電量は4Aほどですので、複数枚搭載する必要があるでしょう。327Wソーラーパネルなら、280Wの発電量、充電電流20Aという十分な電力を得ることができると言われています。
サブバッテリーは、消費電力の大きな冷蔵庫などを使用しない限り、100Ah前後のもので十分です。100Ahの容量があれば、ノートパソコンなら40時間ほど使用できるでしょう。使用機器の電力を把握しておくことで、何時間まで使えるのかが判断できます。消費電力の大きい家電を使用する場合は、100Ahバッテリーを2つ接続して使用します。
バッテリーの充電時間の目安は、<バッテリーの容量÷充電電流>という計算式で求めることができます。例えば、バッテリー(100Ah)を10Aのマルチインバーターの充電機能で充電する場合、充電に必要な時間は10時間程度となります。
なお、発電量は天気や時間帯、パネルの汚れなどによって左右されます。また、太陽の角度によっても発電できる量は変わるため、屋根に水平に設置する以上、夏と冬でも差が生じてしまいます。
必要な機材をすべてそろえる費用、設置の注意点は?
ソーラーパネルを使って充電した電力を使用するには、パネルの他にバッテリー、充電コントローラー、マルチインバーター(充電器)が必要となります。また、製品にもよりますが、パネルを設置するために市販のベースキャリアが必要となるものもあります。当然ながらいずれもスペックによって金額が異なりますが、価格は100,000円から400,000円程度です。
パネルのタイプは、発電効率の高い単結晶パネルや、発電効率は落ちるけれど価格の安い多結晶パネル、軽量で曲げることができるフレキシブルソーラーパネルなどがあります。それぞれに一長一短ありますので、ご自身の用途に合わせて選んでください。
【設置する際の注意点】
ご自身で取り付けることは可能ですが、パネルは重量がありますので、安全のためにも大人数名で作業することをおすすめします。また、配線のショートなどの恐れもあるため、電気に詳しくない方は業者に取り付けを依頼しましょう。
まとめ
車中泊やキャンプを頻繁にする方にとって、バッテリー上がりを気にすることなく電源を使えるのはありがたいですよね。真夏や真冬にエアコンの電力を確保することは死活問題です。車にもソーラーパネルを搭載して、エコで快適なカーライフを送ってみてはいかがでしょうか。
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