木造小住宅 古材の家
建主がかねてより収集した骨董の家具や食器に囲まれた生活の、器となるべき住まいとするため、構造材として古材の柱・梁や、玄関扉には古材の蔵戸、寝室の引戸にはガラス入りの板戸、洗面室の扉には欄間障子を組込みました。これらの古材は古民家で実際に使われていたものを再利用したものです。 また、延床面積18坪程度の小さな住宅ながら、引込み障子や吹抜け、食堂と床レベルを揃えた鉄骨バルコニーなど空間に連続性を与え、オープンで、広がりの感じられる住まいとなることを目指しました。あえて南側に庭をとらず、敷地の南北に抜ける外部空間から、すべての部屋の採光、通風を確保できるよう建物を配置しました。自然採光による光が家全体に広がり、水平、垂直方向に風の通り道をつくることで、明るく風通しの良い住まいになりました。
アトリエ塊