戸建住宅で使用する本物のフローリング
今はどこへ行っても床の仕上げはフローリングであるが、そのほとんどはベニヤの上に0.2〜1.0mmの木片を貼ったハリモノである。
しかしこれだけではすぐに穴があくのでこの上にポリウレタンの固い皮膜塗装で補強しているが、椅子、テーブルの足などでやがて塗装がはがれると下地のベニヤが出てきて、ササクレ補修不可能となり、やがて張り替えなければならなくなる。
日々プラスチックの塗装の上を歩いているようなものである。
当事務所でフローリングとして戸建て住宅の設計で使用しているものは、厚み(中まで本物の木)が15mm以上のもので、20年、30年と使い込む程に味わいの出てくるものである。塗装も薄く木味を生かしたナチュラルオイルで一度軽く拭くだけである。子供も大人もこの板張りの上を素足でバタバタと歩き回るためのものである。
松井建築研究所