猫が『つらい時』にする仕草・行動4つ
猫には、痛みや違和感があっても隠そうとする習性があります。つらくても、それを周囲に気づかれないようにするのです。そんな猫ですが、つらい時に思わずしてしまう仕草や行動があります。飼い主はそれを見逃さずに、早く気づいてあげられるといいですね。
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1.同じ部分ばかり舐める
猫はよく毛づくろいをします。でも、同じ部分を頻繁に舐めていたら、そこが痛むのかもしれません。
猫が舐めている部分をそっと触ってみて、嫌がったり鳴いたりするならその可能性が大です。
外からはわからなくても、怪我をしている場合があります。
2.部屋の隅でじっとしている
猫が部屋の隅や狭い場所にもぐりこんだまま出て来ない場合、かなり具合が悪いことが考えられます。
猫が具合が悪くて人目につかない場所でじっとしている時は、体を丸めるように寝ていることが多く、手足を伸ばしたり、ヘソ天になるなどリラックスした様子は見られません。
つらい時は活動量も減り、あまり動かず、高い場所へ登ったりジャンプすることも少なくなります。
3.食欲がない
大好きなごはんでも食いつきが悪かったり、口をつけてもほとんど食べなかったりする時は、体調が悪いことが考えられます。
フードを食べにくそうにしていたり、こぼしながら食べる時は、口の中に痛みがあることも。
食欲は猫の体調不良でも気づきやすいポイントです。普段よく食べる子が食べなくなるのは、わかりやすい変化です。
ただし、多頭飼いでは他の猫が食べてしまって、ごはんを食べていないのに気づかないこともあります。
多頭飼いであっても、すべての猫がちゃんとごはんを食べているかどうか、普段から気にかけてあげましょう。
4.喉を鳴らす
猫が喉をゴロゴロ鳴らすのはご機嫌な時ですよね。でも、そうではない時もあるんです。
猫は、体調不良でも喉を鳴らすことがあると言われています。風邪で鼻水が出る時や、「喘息」で呼吸が苦しい時なども喉が鳴るのです。
また、弱っている猫が喉を鳴らすのは、鎮痛作用がある「脳内麻薬」が放出されるからとも言われています。
喉を鳴らしているからご機嫌だと安心せずに、元気があるか、ぐったりしていないか、気をつけてみて下さい。
弱っている時の猫の喉のゴロゴロという音は、機嫌が良い時の音より低音だと言われています。
まとめ
猫がつらさを隠そうとするのは、野生の名残。弱ったところを見せてしまえば、敵に襲われやすくなります。そのため、痛みや違和感があっても、何でもないふりをしてしまうのです。
でも、つらさを我慢させてしまうのはかわいそうです。大きな怪我や病気をしていることもあります。
日頃から猫とのコミュニケーションやスキンシップを大切にして、猫の異変には早く気づいてあげられるといいですね。様子がおかしいと感じたら、獣医さんに診てもらいましょう。
(獣医師監修:加藤桂子)
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