【直撃インタビュー】ロングセラー洗濯機、シャープの「穴なし槽」が愛される理由を企画担当に聞いてみた

実は24年前に開発され、販売が開始したシャープの「穴なし槽」。洗濯に関する価値観や、日本人のライフスタイルが大きく変わった今でも多くの消費者に愛されています。そんなシャープの「穴なし槽」が今でも消費者の心をがっちりつかむのにはどんな理由があるのでしょうか?シャープの担当者の方にお聞きしました。

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洗濯機を製造している国内家電メーカーは多数ありますが、どこも「穴あり槽」が一般的。唯一独自の開発技術で「穴なし槽」の洗濯機をつくっているのがSHARP(会社名:シャープ株式会社。以下「シャープ」)です。

聞いたことはあるけれど、一般的な「穴あり槽」の洗濯機と何が違うの?たくさん種類があるけれど、どれがおすすめ?そもそもちゃんと洗濯は出来るの?

そんな疑問を、シャープの洗濯機の企画担当、鈴木杏子さんにズバリ聞いてみました。

24年前に誕生した「穴なし槽」が今でも愛されている秘訣

縦型の洗濯機もいろいろですが、シャープといえば洗濯槽に穴がない「穴なし槽」で有名です。「穴なし槽」とは、シャープが独自に開発した穴がない洗濯槽で、1992年に初めて登場しました。

一般的な穴あり洗濯機は、調理器具で例えるとボールにざるを重ねたような構造をしています。このボールに水を溜めて、ざるの中に洗濯物を入れて洗うイメージです。

これに対しシャープの「穴なし槽」は、洗濯・すすぎのために水を溜める、外側の槽がありません。大きなボールの内側に小さなボールを重ねて、内側のボールの中で洗濯するという構造になっています。

——この穴なし槽の設計にすることで、何が一番変わるのでしょうか?

「穴なし槽の最大のメリットは、節水できることですね。内側のボールの水が外側へ出ない構造のため、外側の槽に溜めていた分のムダな水を節水することが出来ます。同じ機種に穴があると仮定した場合(※1)、洗濯容量10kgタイプの洗濯機だと1回あたり約34ℓの節水効果が見込まれます。」(鈴木さん)

(※1)ES-PX10Aの洗濯機に穴があった場合に外槽に溜まる水量にて算出。

「もうひとつの大きなメリットとしてあげられるのが、洗濯槽に穴がないので外側の槽の水が内側に入らないため、洗濯槽の外側についたカビや汚れが衣類につかないこと。こうした節水効果と、洗濯槽がつねに清潔に保たれるという点は、『穴なし槽』ならでは大きなメリットです」。

リピーターも多いそうで、「穴なし槽」洗濯機は発売から24年経った今も多くのユーザーに愛されているのです。

まだまだあります!穴なし槽のスゴイところ

穴なし槽は、節水が出来て清潔なだけではありません。それ以外にも、便利な機能がたくさん付いていました。

——ほかにも特長はありますか?

「構造面の特長としては、シャープの穴なしタテ型洗濯乾燥機には洗濯槽の内フタがありません。穴なし槽は穴がないので乾燥の時に洗濯槽の外側に熱が逃げないため、内フタを取ることができました。そのため、開口部を大きくとることが出来、大きな毛布や大量の洗濯物の出し入れもスムーズにできます。

この内フタがないという構造を利用して、フタの裏に付属のハンガーを装着して、ハンガーに干したまま乾燥することが出来るのも大きな特長です。縦型の乾燥付洗濯機でハンガー干しが出来るのは、シャープだけなんです」

——洗濯機の基本、洗浄力という面は、どうでしょう?

「もちろん、洗浄効果も向上しています。「穴なし槽」にすることで、洗濯槽の内壁に特殊な形状(ダイヤカット)を施すことが可能になりました。またイルカの尾びれと表皮のしわの形状を応用したパルセーター「ドルフィンパル」(特許5184678号、特許5406888号)との相乗効果によって生まれる強力な巻き上げ水流で、衣類の汚れをしっかり洗い落とします。私たちは、これを『穴なしサイクロン洗浄』と呼んでいますが、こうした洗濯機としての使いやすさと洗浄力の進化も、穴なし槽だからこそ実現しました。」

洗濯槽の汚れが激減!カビの繁殖を防ぐ「プラズマクラスター槽クリーン」

主婦として気になるのは、洗濯槽内の汚れ。きれいに洗ったはずの洗濯物を干そうとして、ワカメのようなひらひらとした茶色の汚れが洗濯槽の中や衣類に付着していて驚いたことありませんか?その正体は、洗濯槽の外側についたカビや溶けきれなかった洗剤などの汚れが、洗濯槽の穴を通って侵入したものです。

洗ってきれいにしたはずの衣類に、洗濯槽のカビ汚れがつくなんて……。カビのニオイが衣類に移りかねないし、そのまま洗濯を続けることでカビによるアレルギー症状を起こすということも。

穴なし槽ならばこの問題も解決してくれるのは、うれしいですよね。

掃除の頻度は洗濯機の使用状況にもよりますが、洗濯機メーカーの多くは1カ月に1回~数カ月に1回の洗浄を推奨しています。では、シャープの穴なし槽洗濯機は、どのぐらいの頻度で洗濯槽を洗浄したらいいのでしょうか?

「穴なし槽は、洗濯槽の外側についたカビや汚れが内側に侵入しないうえ、洗濯槽の外側は脱水の度に槽の上部から排水されるすすぎのきれいな水で洗い流されるので、一般的な穴あり洗濯機ほどこまめに洗浄しなくてもよい構造になっています。

とはいえ、パルセーター(洗濯機の底についている丸い羽根)の裏についた洗剤カスなどによるカビ汚れが混入する可能性はありますので、穴なし槽だからといって洗濯槽の洗浄が不要ということではありません。基本的には、洗濯槽の汚れやカビのニオイが気になる時に、その都度、専用クリーナーで洗浄することをおすすめしています。」

——なるほど。カタログを見ると、乾燥機能付きの洗濯機には「プラズマクラスター槽クリーン」という機能もありますが、これはどのような機能ですか?

「『プラズマクラスター』とは、自然界に存在するのと同じ+と-のイオンで空気を浄化するもので、これもシャープ独自の技術です。

この技術を洗濯機に搭載することで、いつでもボタンひとつで洗濯槽内に送風しながらプラズマクラスターイオンを放出し、カビ菌の繁殖を抑えることが出来ます(※2)。つまり、『プラズマクラスター槽クリーン』をこまめに運転すると、洗濯槽にカビ菌が繁殖しにくくなるということ。ボタンをひとつ押すだけで洗濯機の清潔さも保ってくれる、すごい機能なんですよ。」

(※2)●試験機関:(一財)日本食品分析センター●試験成績書発行番号:13048301001-01、13053363001-01●試験方法:密閉洗濯槽内に設置したカビ付着布の菌糸発育状態を確認 ●カビ抑制方法:プラズマクラスターによる ●対象部分:洗濯槽・パルセーター(裏側) ●試験結果:カビ菌発育の抑制を確認 ●イオン濃度:約350,000個/cm3(洗濯槽中央部にて測定)。

穴なし槽、いったいどんな仕組みなの?

お話を聞けば聞くほどロングセラーである理由がわかってきたのですが、そもそも穴なし槽洗濯機はどんな仕組みなのか。鈴木さんに伺ったところ、穴なし槽洗濯機について消費者から特に多い問い合わせが、脱水についてなのだそう。

——確かに穴がないのにどうやって脱水するのでしょうか?

「脱水は、主にふたつの技術によって実現しています。ひとつめは、洗濯槽の底から集中排水する技術。ふたつめは、洗濯槽を1°の傾斜がついたすり鉢状に設計し、脱水回転時の遠心力によって洗濯槽の上部から排水する技術です。どちらも、試行錯誤を重ねた結果、実現に至った技術であり、シャープ独自の仕組みとなっています。

1°の傾斜と聞いてもピンとこないかもしれませんが、この小さな傾斜があることによって、洗濯槽が「円筒形」ではなく「傾斜がとてもゆるやかなすり鉢状」になっています。

水が入ったグラスを置いたまま中の水をクルクルとかきまわすと、グラスの縁から水がこぼれて飛び散りますよね。穴なし槽洗濯機の脱水方法も、そんなイメージです。」

——それで本当に脱水はきちんと出来るのでしょうか?

「同じような質問は、多くの消費者からもいただきますね(笑)。これは当社比較のデータになりますが、前述の脱水技術に加え、穴なし槽では衣類が穴に引っかかることがないため、毎分約1000回転(※3)の高速回転で脱水が可能となり、穴あり洗濯機と同等の脱水効果を実現しています。」

(※3)回転数は機種により異なります。

換気が出来なくてもニオイがこもらない理由

脱水機能ともうひとつ、穴なし槽洗濯機で気になるのが、ニオイの問題。洗濯槽に穴がないと「換気が悪くてニオイがこもりそう」という気がしてきますが、こちらはどうなのでしょうか?

「結論から申し上げると、穴なし槽だからといって穴あり槽と比べニオイがこもりやすいということはありません。。もしも洗濯槽の外側の黒カビや汚れでニオイが発生してしまっても、穴なし槽なのでニオイが洗濯槽の内側に入りにくいからです。

では、洗濯槽の外側はどうなっているのかというと、脱水の度にすすぎで使用した綺麗な水道水で洗い流されているので汚れにくくなっています。」

もちろん、洗濯槽に穴がある一般的な洗濯機と同様に、洗濯が終わった後は洗濯機のふたを開けっぱなしにして湿気を飛ばすことも重要とのこと。小さなお子さんがいるご家庭では、お子さんが洗濯槽に落ちないよう、ランドリースペースに入れないようにするなど配慮しましょう。

シャープ独自の「ハンガー乾燥」は、便利で節電にもなる!

ここまででも十分に穴なし槽の魅力が伝わってきましたが、まだまだありました。主婦にとっては、節水と同じくらいきになるのが、電気代がどのぐらいかかるかということ。最新の穴なし槽洗濯機にはさまざまな便利な機能が付いていますが、それらを使った場合、やはり電気代はかかるのでしょうか?

「乾燥機付きの縦型洗濯機は各メーカーから発売されてはいますが、唯一シャープだけは『ハンガー乾燥』を搭載しています。これは洗濯物を付属のハンガーにかけて、蓋の裏側についているフックに吊るした状態で乾燥するというもの。

ハンガー干しなので、縦型の洗濯乾燥機にありがちな“乾燥にかけたら、服がしわだらけになった”という心配がありません。

——すごい機能ですね。でもやはり電気代は少々、かかるのではないでしょうか?

「ハンガー乾燥にかかる電気代は、たとえば子どもの体操服(上下)を15分で乾燥した場合、約6円(※4)程度。干す場所に困るシーツを約60分で乾燥すると、電気代は約22円(※4)となります。穴なし槽は熱も洗濯槽の外に逃げないため、効率よく乾燥することが出来ますよ。」

余談ですが、このハンガー乾燥は衣類だけでなく、上履きなど衣類ではないものをハンガーに吊り下げて乾かすという使い方ができます。電気代は、45分で乾燥した場合、およそ10円(※4)。さらに水で洗えないものを消臭する「ハンガー消臭」もあります。たとえばブーツのニオイは、プラズマクラスターでの消臭(※5)が可能とのこと。梅雨など天気が良くないシーズンを考えると、これは見逃せない機能になりそうですね。

(※4)電気代は新電力量金目安単価27円/kWhから算出。
(※5)衣類のサイズや種類、ニオイの種類や強さによっては十分に消臭できないことがあります。

試験機関:(一財)ボーケン品質評価機構 ●試験成績書発行番号:E0113000139 ●試験方法:当社にてあらかじめ汗臭を付着させ、ハンガー消臭させた試験布を、6段階臭気強度表示法に準拠し評価 ●試験結果:5分運転後除去率90%、30分運転後除去率約99%以上(報告書データに基づき当社にて除去率に換算) ●イオン濃度:約350,000個/cm3(洗濯槽中央部にて測定)。

今一番のおすすめ洗濯機はコレ!

最後に、最新の穴なし槽洗濯機「タテ型洗濯乾燥機ES-PX10A」についてお伺いしました。

「カラーバリエーションはシルバー1色。洗濯10kg・乾燥5kgという大容量ですが、大きさは9kgタイプと同じ本体サイズで容量のわりにコンパクトなことが特長です。内フタがなく投入開口部が広いうえに高さも抑えた『WIDEマウス & LOWボディ』の構造は、洗濯槽の底にある衣類も楽な姿勢で取り出せます(投入口の高さは約825mm)。小柄な人や高齢者でも使いやすく、ダブルサイズの毛布のような大きなものも楽に出し入れ出来るようになっています。」

その他の注目ポイントは、

・脱水の最後に洗濯物の絡みをほぐす「ほぐし運転」により、洗濯物をより取り出しやすい。

・天板が全面フラットで光沢があるハーフミラーの「ガラストップデザイン」。スタイリッシュなデザインで、お手入れもサッと拭くだけで簡単。

・中を明るく照らす「槽内LEDライト」があり、洗濯の様子を確認出来ること。靴下のような小さな洗濯物の取り忘れも防げる。

・温風を洗濯槽内に送り、洗剤液と衣類を温めて洗剤を活性化する「温風プラス洗浄」コース。皮脂汚れなどのガンコな汚れを繊維から浮かび上がらせて洗うので、Yシャツの襟や袖口の汚れもスッキリ落とせる。

・「サッと予洗いコース」では、赤ちゃんの食べこぼしがついたスタイ、汗でびっしょり濡れた衣類、泥汚れのついた衣類など「他の洗濯物と一緒に洗いたくないひどい汚れ」を、洗剤なしのわずか5分程度で予洗いしてくれる。 (予洗いの後は、他の洗濯物も一緒に入れてまとめて洗濯可能。)

など盛りだくさん。何よりも、頻繁にクリーニングに出せない制服やニオイが気になる靴なども、プラズマクラスター・ハンガー消臭で消臭(※5)・除菌(※6)出来ることは、他メーカーにはない魅力といえそうですね。

(※6)試験機関:(一財)日本食品分析センター ●試験成績書発行番号:10100484001-01 ●試験方法:当社にて運転させた密閉洗濯槽内における菌付着試験布の菌の減少率測定 ●除菌方法:プラズマクラスターおよび温風乾燥方式による ●対象部分:洗濯槽内の衣類 ●試験結果:10分後で99.9%以上抑制 ●イオン濃度:約350,000個/cm3(洗濯槽中央部にて測定)。

まとめ

洗濯機に高い洗浄力を求めるのはもちろんですが、ほぼ毎日、かつ長い期間にわたって使うことになるので、洗濯機選びは使いやすさも重要です。

開口部の高さや広さ、使用する水の量、洗濯コースの種類など機能面のほか、夜に洗濯する人なら運転音の大きさ、小さなお子さんがいるご家庭ならチャイルドロックも気になるところでしょう。

シャープの縦型洗濯機は洗濯槽に穴がないため、節水効果や洗濯槽の清潔さを維持するだけでなく、洗濯槽の穴に赤ちゃんの衣類やシャツの袖口にあるような小さなボタンが引っかかって衣類が傷んでしまう心配がないというメリットもあります。もしも洗濯機の買い替えを考えている人は、シャープの穴なし槽を検討してみませんか。

回答者:シャープ株式会社 洗濯機企画担当 鈴木杏子様
回答日:2017年3月8日

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