お隣の電気代は果たしておいくら?知らないと損する電気代を節約するコツ

夏と冬、年に2度もピークが到来する電気代。毎年節電に徹しているけれど、他の家庭のアイデアも参考にしたい!という声はあちらこちらから聞こえてきそうです。電気代節約の成功例も紹介していますので、ご家庭の生活スタイルに合った節約法を実践してみてくださいね。

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現代において電気がない暮らしは考えられませんが、電気代はできるだけ抑えたいもの。環境への配慮としても節電は重要ですが、具体的にどのような方法が手軽で効果的でしょうか?

今回は家族がふたり以上の世帯に属する20〜40代の女性を対象に、電気代と節約に着目したアンケートを実施しました。毎月の電気代についてのリアルな数字から日々実践されている節約術まで、すぐにでも真似したい情報が見つかるかもしれません!

■目次
1.みんなはいくら払ってるの?気になるお隣さんの電気代
2.ほとんどの女性が「電気代が高い!」と感じている
3.快適ではあるけれど…。エアコンが電気代節約の大敵!
4.主婦が実践する節約術
5.電気代節約には〇〇が必須アイテム
6.ズバリ聞きました!何をすればいくら安くなる?
まとめ

1.みんなはいくら払ってるの?気になるお隣さんの電気代

1カ月あたりの電気代は、月によって大きく変動します。全国平均的に最も電気代が増えるのは冬場で、ふたり以上の世帯では1万円前後になります。電気代は冬だけでなく夏にも高額になりやすいため、多くの家庭では年に2度、「電気代が高い!」という季節がやってくるのです。

ほとんどの家庭で夏と冬は電気代が高くなるとはいえ、その振れ幅や、1年を通してみた月あたりの電気代はライフスタイルによってさまざま。周りの家庭における電気代の平均を知ることで、「うちももっと安く出来るかも」という可能性も出てきます。

まずは、アンケートを実施した50人が、普段どれくらいの電気代を支払っているのか見てみましょう。

毎月の電気代として6,000円以上支払っている家庭が全体の8割。「10,000円以上」という世帯だけでも全体の26%を占めています。


【10,000円以上】

■「ペットがいるので無人でもエアコンがかかってると、1万円は超えてしまいます」(30代・専業主婦)

■「家族3人暮らしですが、私が在宅で仕事をしていることと、夜型の夫、超朝型の息子が活動しているため1日20時間は電気をフルに使っている状態です」(30代・個人事業主)

月の電気代が1万円を超える理由としては、ペットの健康維持や家族のライフスタイルなどにより、自宅の電気を使っている時間が長いという場合が多いようです。

【8,000〜9,999円 / 6,000〜7,999円】

■「春と秋は安くて、夏と冬は高いので、平均して1万円くらいだから」(30代・専業主婦)

■「寒い時期や暑い時期にもよるが、だいたい平均するとこれくらいはかかる」(30代・専業主婦)

■「お家を新築してオール電化にしたので団地住まいの時よりも高くなりました」(40代・パート)

■「オール電化の我が家の電気代は、年間平均すると大体1万円弱なので」(30代・専業主婦)

6,000円以上と回答した人の中には、夏・冬の高額な電気代が年間の平均を押し上げる、という意見を持つ人が多いことがわかりました。また、オール電化にすると電気代が平均1万円弱になる、という声もありました。

2.ほとんどの女性が「電気代が高い!」と感じている

自宅の「電気代が高い」と感じたことがあるかどうか尋ねたところ、50人中45人が「はい」と回答しました。

■「クーラーを使用している時期は結構高いなと感じることが多いです」(30代・専業主婦)

■「特に暑い時や寒い時は冷暖房を頻繁に利用するので驚くほど高く感じます」(40代・専業主婦)

■「夏と冬はとても高いと感じます。3人家族で1万円は超えます。戸建てを購入してから、電気代が跳ね上がりました」(40代・専業主婦)

■「冬場は2万円以上もかかり非常に高いと感じている、家計を圧迫している」(30代・専業主婦)

■「真冬の電気代は1年で最も高く、1番低い月との差が1万円程あった」(30代・専業主婦)

■「クーラーがないとまともに寝られないので、夏はつけっぱなしで電気代が跳ね上がる」(30代・正社員)

特に、夏や冬の電気代が「高い」と感じる人が多いことがわかりました。ほとんどの地域において、春・秋は過ごしやすくても、夏・冬は冷暖房機器を使わずにいられません。最低限の使用にとどめたとしても、電気代が多少かさむのは仕方ないようです。

3.快適ではあるけれど…。エアコンが電気代節約の大敵!

50人中37人が、電気代が高くなる原因として「エアコン」を挙げました。一年中、部屋を快適に保ってくれる便利な家電ですが、使い過ぎには注意が必要です。

■「夏と冬は特にエアコンをつける頻度が増えるので電気代が高くなります」(30代・専業主婦)

■「夏も冬もエアコンのみなので、かなり電気代が上がります。でもないと生きていけないので、仕方ありません」(30代・専業主婦)

■「真夏は健康管理のためにつけていますが、適切な使用であっても高いなと思います」(40代・専業主婦)

■「断トツでエアコンだと思う。夏場と冬場だけ電気代が跳ね上がるので。他の電化製品は、年中使うので」(30代・パート)

そのほか、「ヒーター」が原因という意見もありました。

■「ヒーターを使った時が、一番高くついた。冬場はこたつが一番安いと実感した」(30代・専業主婦)

■「床暖房と電気ヒーター。つい消し忘れてしまうので、そのぶん電気代がかさんでいると思います」(30代・パート)

■「オイルヒーターを使っていたころ、電気代が2〜3万円かかっていました。使うのをやめてから電気代が安くなったので、原因はオイルヒーターだったのだと思いました」(40代・専業主婦)

ヒーターの多くは部屋全体をすぐに暖めてくれるため、居住地域によってはほとんどの家庭で使用されている定番の暖房機器。しかし、電力消費が少ないと思ってヒーターを使うと、逆に電気代がかかってしまう可能性もあります。環境や生活スタイル、部屋の広さなどに合わせて適切な暖房機器を選択する必要がありそうです。

4.主婦が実践する節約術

エアコンやヒーターはもちろんのこと、家にある電化製品を使えば使うほど、電気代は増えていくものです。意識しなければ、電気代は節約できません。

■「使ってない部屋の電気はこまめに消したり、あまり使わない家電はコンセントから抜いておくなどしている」(30代・専業主婦)

■「小型家電(スマホの充電器、炊飯器など)は使い終わったらすぐにコンセントから抜く」(40代・専業主婦)

電気代削減の一環として、多くの女性が「使わないコンセントを抜く」ということを実践していることがわかりました。こまめに電化製品のコンセントを抜いておくことで、待機電力を節約できます。

■「エアコンの使用は最低限(温度設定は夏場30℃)。冬の暖房はこたつで、冷蔵庫は季節によって設定を変える」(40代・専業主婦)

■「無駄な暖房は使わない。ユタンポや加湿に気を配り、エアコンに頼り過ぎない。部屋に洗濯物を干すだけで湿度が上がり、あたたかく感じることもできる」(30代・個人事業主)

エアコンの温度設定を夏は高めに、冬は低めに設定する家庭も多いようでした。季節に応じて冷蔵庫の設定温度を変える工夫も、1年を通して稼働し続ける家電だからこそ有効です。

暖房機器に関しては、他の家電や家族の生活スタイルも含めて工夫するのがポイントとなるようですね。

■時間帯を選べば電気代が安くなる!

■「電気代の設定が午後11時から午前8時までが安くなっているので、その間に洗濯やお湯を沸かしたり、できることをしています」(40代・専業主婦)

■「夜11時から朝7時まで電気代が安いので、その間に食洗機や洗濯機を回すようにしています」(30代・派遣社員)

■「最近、夜間10時から朝の8時が電気代が安い契約に切り替えました。夜10時になったら洗濯、朝の8時までは乾燥機を使用し、掃除機も夜10時にするようにしています」(40代・個人事業主)

■「オール電化なので、できる限り、食洗器や洗濯物は、夜10時以降、朝8時までに済ませるようにしています」(30代・専業主婦)

電気代が安くなる深夜から朝にかけての時間帯に家事をこなす、という回答が複数ありました。家族の行動時間はなかなか変えられませんが、家の中で家事時間をずらすだけで節約につながった、という声もありました。

オール電化向けの電力プランやお得な夜間電力を活用できれば、電気代を抑えることができます。昼間は外で仕事をして帰宅後に家事をするという方も、夜間に家事をするメリットがあれば、いくらか気が楽になるかもしれませんね。

5.電気代節約には〇〇が必須アイテム

節約のためとはいえ、無駄はないかと常に気を張りながら生活するのはひと苦労。モチベーションが維持できずに挫折してしまっては、元も子もありません。そこで、実際に各家庭で利用している、電気代節約に役立つアイテムについて聞きました。

■「LED」は環境にも家計にも優しい!

■「便利グッズは使っていませんが、家の中の電気をほぼLEDに変えているくらいです。でも変える前より確実に電気代は減っています」(40代・個人事業主)

■「家にある電球をすべてLED電球に交換して常に節電を心がけています」(40代・パート)

■「LEDライトにすべて替えました。付けたり消したりで電気を無駄に消費しないので節約できている気がします」(40代・専業主婦)

一度取り付ければ長い期間使用できる点や、消費電力が少なく済むことで人気を集めているLED電球。すでに取り入れて節約を試みている家庭は少なくないようです。


■「節電タップ」もメジャーな節約グッズ

■「たこ足配線をしていてもこまめに電気を切られるように、それぞれの機器でON/OFFできるタップのついた配線機器を使っています」(30代・専業主婦)

■「延長コードにスイッチが付いているやつを使っている。常に使っていないコンセント(充電器とか)を毎回抜くのは面倒なので、使わない時はスイッチを切って節電しているようにしている。」(30代・パート)

■「コンセントは、ひとつひとつにスイッチのついたタコ足を使っているので、使わない時は、プラグを抜かずともオフにできます」(40代・専業主婦)

■「節電タップはマストアイテムです。いちいちコンセントから抜かなくてもぱちぱちするだけで大丈夫なので便利です」(40代 個人事業主)

「節電タップ」とは、コンセントごとにスイッチが付いている電源タップ(タコ足)のこと。スイッチひとつでコンセントを抜いた状態にしてくれるので、待機電力の節約に効果的です。毎日いくつものコードをコンセントから抜く手間を省いてくれますが、危険防止のため製品の電気容量は守りましょう。

■消費電気量をこまめにチェックする機能

■「パソコンで 電気供給会社のホームページで オンタイム(1時間毎)の電気量がモニタリングができます。そのことで何が電気を使っているかを見直すことができるようになって便利だと感じています」(40代・個人事業主)

■「小電力機器については、簡易で消費電力を測れるコンセントタップや、手元開閉スイッチがついたテーブルタップなどを使用し、こまめな切り替えを実施しています」(30代・専業主婦)

気になった時に使用している電力量を確認できる機能があれば、使い方も調節することができます。日頃から自宅でどれくらいの電力を使っているかチェックしていれば、夏冬に「こんなに?」と驚く必要もなくなります。

6.ズバリ聞きました!何をすればいくら安くなる?

いろいろな節約方法がありますが、実践することでいくらの節約になるのか知りたい!とリアルな体験談を聞きたい人もいると思います。そんな声に応えるべく、節約に成功したという人に、その方法と結果を聞いてみました。

■「すべての照明をLEDに取り替えたところ、1,700円前後電気代が下がりました」(40代・専業主婦)

■「オール電化+太陽光に変えて毎月3,000円以上下がった。下がると嬉しくて節電に日々励んでます」(30代・個人事業主)

■「先月の電気を3,000円ほど安くできました。エアコンをつけずに、電気ストーブで過ごしたら凄く節約できました」(40代・専業主婦)

■「電気代の契約を変えたので、基本料金が1,000円くらい安くなり、安い時間帯に洗濯などをするようにしたので、合計で2,000円弱は節約できています」(40代・専業主婦)

■「既存の電気会社から、新規参入してきた電気会社に切り替えたところ 年間1万円程安くなりました」(40代・個人事業主)

電気代の節約には日々の積み重ねも欠かせませんが、大きな変化を生むには設備や契約といった大元の部分も深く関わってきます。一時的に手間やコストがかかっても、長期的に見ると電気代の節約になるという場合も多いので、気になっている方はこの機会に見直してみるとよいでしょう。

まとめ

エアコンなどの冷暖房機器の稼働時間が長くなる夏・冬は、電気代が増加するのが一般的。体調管理のためにも最低限の使用は避けられませんが、小さなアイデアの積み重ねによって節約を実現している家庭は少なくありません。

また、LED電球や節電タップを取り入れる方法は、すでに多くの家庭で実践されています。これらは「電気代が高い」と感じている人がそれだけ多いという証拠でもあります。

家族がふたり以上の世帯では、年々ライフスタイルが変わるもの。子どもの成長などで自宅滞在時間や電気の使い方が変わる時期には、電気の契約そのものを見直すというのも効果的です。しかし、節約は無理なく続けることがポイント。各家庭で実践されていた工夫を取り入れて、さらなる電気代の削減にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

アンケート期間:2017年3月2日
対象:20代〜50代の専業主婦、正社員、派遣社員、パートアルバイト、個人事業主の方
アンケート総数:50

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