KIZUNAというバラ 春夏秋冬 旬の花を探しに Vol.36

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フラワーショップ「Bear(ベア)」の熊坂英明が届ける、花の最旬ニュース。花市場で出合った旬の花からセレクトした、珍しかったりおもしろかったりする花やグリーン、実ものを、独自の視点で語り、紡ぎ、ブーケやアレンジで紹介していきます。

KIZUNAというバラ

2011年の東日本大震災後に

フランスのオールドローズ協会から

日本のために贈られたつるバラ

”KIZUNA”

1862年に日本から持ち帰った

1包みのノイバラのタネがリヨンの

バラ育種の名家より150年の歳月を経て

新しく作出されたバラが日本に贈られた

アプリコットピンクの

カップ咲きの花を房状につけ

優しい香りがする

つぼみと開花したものとで

形と色が微妙に変化し

さまざまな表情で楽しませてくれる

切り花向きの品種ではなく

花首が柔らかいので

通常よく目にするスプレーバラに比べ

くたっと顔を垂れていて知らないと

元気がないように見えるかもしれないが

もちろん元気でふくよかな花から

いい香りがする

当然育成も曲者で

切り花用として育てるには

いろいろと苦労があるようなので

切り花用に生産している農家は

ほとんどない

ただこの花には心を引きつける

何かがあるような気がする

モダンな器にノスタルジックに

自然な動きのまま花瓶に飾るのもいいが

野バラの実とパニカム

白ヤマブキの葉を足してざっくりと

バラの俯く表情はそのままに

飾らずにさりげなく

背の高い花器に入れてあげれば

座った位置からちょうど

クライミングローズを見上げるような感覚で

花顔を見ることができる

飾るたびに色々なものを

思い出させてくれる

そんなバラ

あなたの記憶を呼び戻す

その花はなんですか・・・

Credit

記事協力

熊坂英明
『ベア(Bear)』主宰。1997年より家業の生花店(東京・方南町)を継ぎ、短期渡欧や独学でヨーロピアンデザインを学ぶ。色、香り、形などで本質を感じる“花”をコンセプトに、多種多彩な花を品よく紡ぐスタイルが人気。黒と茶でまとめられたシックでスタイリッシュなショップには、同じ花でも季節によって産地を使い分ける、こだわりの花が並ぶ。ウエディングやディスプレイなども手掛けるほか、旬のおすすめ花を本サイトで発信中。

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