洋服を守ってくれるだけじゃない!?上手に使って時短にもなる「洗濯ネット」の使い方の全て
普段何気なく使っている「洗濯ネット」。実は、洗濯をよりスムーズにしてくれる優れものなんです。使い方をマスターして、よりスマートな家事を目指しませんか?
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みなさんのご家庭では、毎日のお洗濯で洗濯ネットをどのように活用されていますか? それぞれの家庭によって洗濯方法は違えど、きっとどのご家庭にも洗濯ネットが1枚はあるのではないでしょうか。
普段、何気なく使っている洗濯ネット。最近では100円ショップでも様々な形や大きさのものが売られています。今まではデリケートな生地を洗濯する仕分け程度に使っていただけで、詳しい効果などを気にせずにいた方も多いのではないでしょうか。
実は洗濯ネットは入れる衣類に適した使い分けをすれば、衣類の状態を保つだけでなく、より洗濯作業がはかどる優れたアイテムなのです。今回はぜひ知っておきたい洗濯ネットの知識と、お洗濯だけでなく毎日の生活で役立つ使い方をご紹介します。
■目次
1. 細かいゴミも通さない!日常の「困った」を回避
2. 色も形もさまざま!お好みにあわせて選べます
3. 洗濯ネットを効果的に使っておしゃれを長く楽しもう
4. 洗濯絵表示にも注意!分かりやすく変わりました
5. 上手な洗濯ネットの使い方
6. 洗濯ネットに分けて洗濯してみた!
7. 意外!?こんな使い方もオススメです
8. 寿命は?買い替えの目安はいつ?
9. 少しの気遣いで洗濯ネットを長持ちさせましょう
10. まとめ
1. 細かいゴミも通さない!日常の「困った」を回避
洗濯ネットを使用するメリットとしてよく知られているのは、型崩れや色移り、洗濯中の衣類の絡まりを防いだり、摩擦による衣類の毛玉、毛羽立ちを防いだりといった効果です。新しい生地、特にタオルは洗濯時に繊維カスが落ちやすいので、初めのうちは別に洗濯をすることもあります。
まずは、洗濯ネットを使用しないとどのくらい繊維カスが移るのか、新品の白系と濃い色系のタオル・靴下を使って試してみました。
タオルと靴下片方はそのまま洗濯機へ。もう片方の靴下はそれぞれ目の細かい洗濯ネットへ入れて普通コースを1回。
洗い上がりは……
洗濯ネットへ入れなかった白系の生地には黒いものがポツポツと見受けられる程度。
濃い色のタオルと靴下には白い繊維がいっぱい付いてしまいました。上の靴下はネットに入れておいたものです。一回の洗濯で色が変わってしまったように見えますね。この繊維はしっかりくっついていたので、手で払っても落ちにくく干しても取れませんでした。
細かい繊維が通らないということは、幼稚園から小学校くらいのお子さんがいるご家庭によくある「ポケットの中のティッシュも一緒に洗濯してしまって、洗濯槽も衣類も細かい紙だらけ!」というトラブルも洗濯ネットの使用で解決できそうですね。
また、靴下などの細かいものをまとめられることで、洗濯物の迷子を防ぐ効果も期待できます。
2. 色も形もさまざま!お好みにあわせて選べます
洗濯ネットは目の粗い・細かいだけでなく、サイズ、形と種類が多いのでどれを選んだらいいか迷ってしまいますね。ここでは種類と選び方を中心にご説明します。
■目の粗いもの
目の粗さについては使い分けの目安があります。目の粗いネットは糸くずや毛羽が付きにくいナイロン繊維、付いてもあまり気にならない白系の生地や、汚れた靴下をまとめて入れて洗うのに向いています。
■目の細かいもの
逆に目の細かいネットは濃い色や、ダメージを受けやすいデリケートな生地に適しています。
■サイズ
サイズは大きく分けて、小、中、大、特大と4つに分けられます。小サイズは下着やストッキングなどの小物用。中サイズはトップスなど衣類に。大サイズは同じ種類をまとめて入れたいときや、バスタオルなどに。特大サイズにもなれば、毛布や洗える羽根布団などの寝具を入れられます。
■形は角形と円形がメイン
形は角形と円形があり、角形はマチがなく平面的な作りなので、洗濯中にネットの中で中身が動きにくいことが特徴。動きが少ないので汚れ落としには向かず、ワイシャツなどシワを防ぎたい衣類に向いています。
円形は、その回転のしやすさからドラム型や円錐型、ラグビーボールのような形までさまざまな種類があります。どれも立体的なので洗濯中もネットの中で中身がよく動き、汚れ落ちも期待できますが、その分シワになりやすい傾向があります。
ほとんどの洗濯ネットには、フックなどへ掛けられる紐が付いているので、下着やストッキングなどあまり人に見られたくないものは洗濯ネットに入れたまま干せ、目隠しとして使用できるので便利です。
最近では、タグに入れるものを絵で表示してあったり、カラフルな柄やキャラクターの絵の描かれた洗濯ネットも販売されたりしているので、見た目からも自分好みの洗濯ネットが選べます。
SNSでは珍しい柄や、かわいい洗濯ネット発見の投稿もありますので購入の参考にしてもいいですね。
3. 洗濯ネットを効果的に使っておしゃれを長く楽しもう
「おしゃれ着」と呼ばれる衣類には、ラインストーンやスパンコール、細かい刺繡が施されているものが多いですよね。
装飾のほとんどがデリケートなので、洗濯機にそのまま入ると他の洗濯物と絡まって、ほころびや破損の原因になります。傷んだ服ではおしゃれを十分に楽しめないので、洗濯ネットを使って大切な衣類を守ってあげましょう。
衣類の素材によっては、もうひと手間かけることをおすすめします。
装飾が痛まないように裏返し、型崩れ防止のために畳んで洗濯ネットに入れましょう。その際に取り扱い表示タグを確認し「手洗いマーク」や「洗濯機弱マーク」が付いていたら他の洗濯物とは一緒にせず、専用の洗剤と「手洗い」や「ドライ」などの素材に合った洗濯コースを使用してくださいね。
ストッキングや薄手の長袖など、洗濯中にからまりやすいものも洗濯ネットに入れると、衣類を守るためだけでなく洗濯機から取り出す際もスムーズです。
ホックのある下着は他の衣類を傷つけるだけでなく、ホックの故障で着用時にけがの原因にもなります。洗濯ネットを使用しましょう。ブラジャーは手洗いがベストですが、専用のドーム型洗濯ネットを使えば洗濯機で洗うことができます。
4. 洗濯絵表示にも注意!分かりやすく変わりました
2016年12月より、衣類などに使用されている取り扱い絵表示が変更になったことをご存知ですか? これまでは日本工業規格(JIS)の規格により定められた日本独自の絵表示をしてきました。
しかし近年、衣類の流通がグローバル化したこと、洗濯機や洗剤の多様化、クリーニング技術の進歩を受けISO(国際規格)と同じ記号を使うことになりました。
詳しい絵表示の解説は消費者庁のHPから確認できます。
5. 上手な洗濯ネットの使い方
商品に記載されている使用上の注意で、共通して書かれているのは以下の通りです。
・破損の原因になるので洗濯ネットの容量以上のものを詰め込まない。容量の2/3ぐらいまで洗濯物を入れるのがキレイに仕上がるコツです。大体の目安はパッケージのおもて面に『セーター2~3枚』などと記載されていますので参考にするといいでしょう。入れすぎると表面以外の汚れが落ちにくくなります。
・乾燥機での使用はしない。乾きムラやシワになる原因になります。
・洗濯ネットのファスナーを最後まで閉めてから使用する。きちんとファスナーが閉まっていないと洗濯中に開いてしまい、せっかく入れた大切な衣類が出てしまうことも。確実に持ち手をファスナーカバーに入れ込んでから洗濯機に入れることがポイントです。
他にも、
・衣類のボタンやファスナーは閉じ、畳んでから洗濯ネットに入れると型崩れしにくいです。
・大きなサイズに少量の衣類を入れるのはシワの原因や、余分なネット部分が他の洗濯物と絡まる原因になります。
・汚れ落ちを重視するならば、ネットを使用しないほうがいいです。その際は脱水時間を短くし、ハンガーに吊るせば濡れた重みで生地が伸びシワになりにくいですよ。
というものもありました。ネットの種類ごとに特徴を持っているので、きちんと注意を読んでから使い始めることも大切です。
6. 洗濯ネットに分けて洗濯してみた!
今度は、パッケージに記載されたの注意事項を参考にして、衣類を全部それぞれの洗濯ネットに入れて洗濯してみました。
・バスタオル2枚を網目の荒い大型洗濯ネット
・ワイシャツは畳んでシャツ用の角形型洗濯ネット
・靴下は予洗い後、目の荒い四角の洗濯ネット
・その他トップス、ボトムスは目の細かい四角の洗濯ネット
・タイツは専用の巾着タイプのネットを使用
洗濯中の動作環境は特に問題なく、脱水も重心の偏りなく済みました。
全ての洗濯物をカテゴリに分けたことで、洗い上がり後の工程もスムーズ。取り出しも洗濯ネットを拾い上げるだけなので絡まりもなくサッと取り出せますし、仕分けが済んでいるので干す作業にも入りやすかったです。
見た目には汚れ落ちも通常と変わりないので、先に洗濯ネットに洗濯物を分けてから洗濯するのは時短テクになりそうですね。
ワイシャツもネットのサイズに合わせて畳んだことで、余計なシワもできず乾いた後のアイロンがけがいつもより短い時間で済みました。
7. 意外!?こんな使い方もオススメです
軽くて丈夫、通気性のある洗濯ネットは、洗濯以外にも大活躍します。
旅行時には衣類を仕分けるのに便利です。目の粗いものを使用すれば、中身が見えるので出し入れも簡単。帰ってきたらそのまま洗濯機に入れられるので面倒な片付けも苦にならなそう。
クッション性のあるボックス型の洗濯ネットは、ポーチに似た作りなので蓋のあるスプレー缶や化粧水ボトル、ブラシなどを化粧ポーチとは別にまとめて持ち運べるので便利ですよ。
通気性を生かして野菜の保存にも使えます。玉ねぎやジャガイモなどを入れてつるしておけば傷つけずに保管できます。
ハーブや乾燥させたミカン、リンゴの皮をネットに入れて湯船に浮かべれば、自然の香りでお風呂タイムが上質なものになります。このとき、必ず目の細かい洗濯ネットを使用してくださいね。目が粗いネットを使用してしまうと香りだけでなく、中に入れたものがふやけて湯船に出てきてしまうのでお掃除が大変になってしまいます。
お子さんがいる家庭では、パズルやブロックなどの細かいおもちゃの保管にも洗濯ネットが活躍しますよ。
また、水切れがいいのでお風呂のおもちゃ入れにも最適です。
8. 寿命は?買い替えの目安はいつ?
洗濯ネットは衣類の代わりにダメージを受けるので定期的に状態をチェックし、必要ならば早めに交換しましょう。目安としては、ファスナー部分の壊れ。
ファスナーカバー部分が伸び、洗濯中にファスナー開いてしまうようになったら、など。
ネット生地自体もヘタって毛玉ができることもあります。傷んだ洗濯ネットはすぐに捨ててしまわず、先ほどご紹介した、野菜保存やお風呂での利用に回せば再利用できますね。
9. 少しの気遣いで洗濯ネットを長持ちさせましょう
洗濯ネットの使用後は、少し畳むか洗濯道具入れに投げ込む程度で、管理方法を気にしているという方は少ないのではないでしょうか。しかし、洗濯ネットは大切な衣類を守ってくれるあなたの味方です。少しでも長くいい状態を保てるようにしたいものですね。
ネット自体はポリエステル素材で乾きやすいのですが、洗濯後はまだ濡れた状態です。このとき少し乾かしから通気性のいい場所にしまうことで、カビの発生を抑えることができます。また、収納時もネットだけでまとめて吊るしておくと他のものに引っかかって破けてしまう心配もありません。
時短のアイデアとしては、入れる衣類ごとに分けた洗濯ネットを脱衣所に準備しておき、服を脱いだらすぐ洗濯ネットに入るよう家族に協力してもらえば、仕分ける手間も省けそうですね。
まとめ
普段なにげなく使っていた洗濯ネットが、いかに機能的で、多くの利用方法を持っているのかお分かりいただけたでしょうか?
便利な使い方を知れば、きっとあなたも1枚では足りず何枚も欲しくなってしまうはず。商品のほとんどが100円ショップで手軽に購入できます。今まで洗濯ネットの効果をあまり実感してこなかった方、欲しい機能を参考に揃えてみてはいかがですか?
さまざまな使い方ができる洗濯ネット。お洗濯のときにしか使わないなんてもったいない! ぜひあなただけの特別な使い方を見つけてくださいね。
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