にしはらのながや(東京都)

集まってすむ人達と共に、開かれたコミュニティーを作っていきたいと考えていました。もちろんそれは強要するものではなく、開きたい時に開くことができ、そうでない時は距離感を保てるような自由度を持ち合わせていなければなりません。この建物が『にしはらのながや』と名付けられたのも、“ながや”という響きが落語に登場するような同居人達の賑やかなコミュニティーを連想させるからです。

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ここには6世帯の住人が暮らします。手をふれば見える距離。窓を開ければお喋りする事も。そんな気軽で身近な関係を目指しました。

中庭のある地階から上部に、隣同士がスキップしたフロアを持つ4つの棟が立ち上がり、階段状のブリッジで繋がれています。隣家の間をぬけてくる風の道や隣接する庭先との接点を意識しながら建物のボリュームを抑え、地階の住空間により多くの自然光を到達させるように、中庭に面する各棟の外壁を傾斜させて、地下階まで光や風を到達させています。

賃貸室部分は税制上のメリットがある40㎡以上の室を多く確保するためブリッジを介して4つの棟に分割していき、結果として住まい手の様々な要求に応える自由度の高い住戸プランを獲得しています。各戸が独立した関係を保ちながら、様々な大きさの窓辺やルーフテラスからは共に暮らす隣人の生活が見え隠れしています。
 
室内温熱環境については次世代省エネ基準を満たす事を当初よりの条件とし、賃貸併用住宅のため、ライフスタイルの異なる人々が集まって住むという点に着目しました。特にエネルギー負荷の大きい冬季の室内温熱環境に配慮し、一日の長くをここで過ごす地階のオーナー住居にはガス給湯器による温水蓄熱式床暖房を。その上階の賃貸室部分にはその立ち上りの早さやイニシャルコストを考慮して電熱パネル式の床暖房を設置して、ガス・電気それぞれのメリットを生かして建物全体の基礎的な熱量を保持するよう計画しています。

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