料理に大活躍!育てて食べたいイタリアンパセリの育て方

日本では洋食のつけあわせとして古くから親しまれてきたパセリ。パセリというと縮れた葉のモスカレードパセリが考えられますが、西欧では平たい葉のイタリアンパセリが主流。そんなイタリアンパセリの植え方、育て方から使い方、保存法までをご紹介していきます。

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【目次】
・普通のパセリとどう違う?イタリアンパセリとは
・イタリアンパセリはどう使うの?保存法は?
・プランターでOK?イタリアンパセリはどこに植える?
・水やりはたっぷりと!イタリアンパセリの育て方
・挿し木でも!イタリアンパセリは増やせる?
・イタリアンパセリ栽培で注意したいトラブルは?
・まとめ

普通のパセリとどう違う?イタリアンパセリとは

イタリアンパセリの学名はPetroselium neapolitanum、オランダゼリとも呼ばれています。地中海沿岸を原産地とするセリ科の2年草で、種を蒔いてから2年で枯れてしまいます。

古代ギリシャで、医薬品や軍馬に与える餌として重んじられ、ローマ人によって人の食卓にあげられるようになりました。その花言葉は「祝祭」「勝利」「愉快」といったような祝福ムードに満ちたものが多く、当時のローマ帝国では、ガーランドを宴席に飾るのが定番だったとも言われています。

近年、国内のお店でもよく見かけるようになったイタリアンパセリは、日本で一般にパセリとして出回っているモスカレードパセリより、苦味やくせが少なく、葉はセロリのように平べったいといった点が特徴的です。

同様に、近年レストランなどでよく見かけるパクチー(香菜)と混同されるようなこともありますが、香りや風味、葉の硬さなどがまったく異なるものです。とはいえ、どちらもセリ科の仲間に属してはいます。

イタリアンパセリはどう使うの?保存法は?

さまざまな点で注目を集めているイタリアンパセリ。イタリア料理に限らない、その活用法と保存法についてご紹介します。

• 料理の仕上げに加えて
イタリアンパセリは、スープや炒め物など、イタリア料理のメニューを中心によく使われます。香りが魅力なので、その風味を加熱によって損なわないために、調理の最後に加えることが多いと言えます。葉だけをちぎって使うことが多いですが、茎の部分も短く切ってサラダなどに仕立てることも可能です。スープの浮身としても、見た目も香りも適しています。


• 乾燥を避けて冷蔵庫に立てて保存
収穫したイタリアンパセリを保存する時は、湿らせたキッチンペーパーなどで包んだ上からポリ袋などに入れ、乾燥を防ぐ工夫を施してから冷蔵庫で保存します。立てた状態で冷蔵保存すれば2〜3日は十分に状態を保てますが、徐々に香りが飛んでしまうので、収穫後は早めに使ってしまうのが良いでしょう。

• 長期保存にはドライパセリとして
2年草であるイタリアンパセリは2年で枯れてしまうため、一度植えたからといって毎年次々と収穫できるものとは限りません。さらに、普段の料理に使う量には限りがあるとも言えるため、収穫したものを使い終わらないというようなことも。そんな時にはドライパセリにして乾燥剤とともに保存瓶などに入れ、長期保存をするということも可能です。

洗った葉を天日にあてて乾燥させる方法でも良いのですが、手軽に作りたい場合は電子レンジを使うのがおすすめ。耐熱皿にキッチンペーパーを敷いて摘み取った葉を並べ、様子を見つつ加熱していきましょう。


• パセリバターにして保存しても便利
すぐに使い切れないような量を収穫できてしまったという場合には、パセリバターを作るという手段もおすすめです。市販のバターを室温に戻し、柔らかくしておき、刻んだイタリアンパセリを加えて練り混ぜれば完成。冷蔵庫に入れて冷やし固めてから適当な大きさにカットして保存しておけば、料理のソースやスープなどに上質な風味をプラスすることができます。

プランターでOK?イタリアンパセリはどこに植える?

中にはキッチンに置いたプランターでイタリアンパセリを飼育しているというような人も多くいるようです。初心者は苗から育てるのがおすすめですが、種から育てることも可能。その際は種まきから発芽まで約6週間と長い時間が必要ということを理解して、じっくり待つのもポイントと言えます。用土は市販のハーブ用土を使用するか、赤玉土と腐葉土のブレンドを用意して使いましょう。

イタリアンパセリは日にあて過ぎると葉が硬くなってしまうので、日光を浴びすぎない、明るい日陰で育てる方法がベスト。室内で育てる際には、キッチンに小型のプランターなどを設置して栽培するやり方がおすすめです。キッチンは明るい日陰の条件にぴったりと合致するうえ、日々の料理のたびに、こまめに様子を見て手をかけて育てていくことができる最適な環境なのです。

水やりはたっぷりと!イタリアンパセリの育て方

乾燥に弱いイタリアンパセリを育てる際には、水をたっぷりとやることを心がけます。毎日決めた時間に水やりをするのではなく、土の状態をよく観察して、乾いた状態であればたっぷりの水を与えるというスタイルをおすすめします。株が成長し、葉がよく茂ってきたら、さらなる生育を促すために、窒素成分を多めに含む肥料を与えていきましょう。

伸びてきたら花茎を摘み、定期的に間引きしてやることもポイント。1株につける葉の枚数を10枚前後にキープするのが理想的な育て方です。

挿し木でも!イタリアンパセリは増やせる?

イタリアンパセリの栽培を始める際には、種を蒔いて発芽を待つのが基本となります。3〜5月か9〜10月ごろの暖かい時期に種を蒔くと、2〜3週間で芽が出てきます。2年草であり、長くとも2年で枯れてしまうものなので、植え替えて長く楽しむことは不可能。しかしその分、元株から種をとったり、枯れる前に挿し木したりして増やすということができます。

イタリアンパセリを植えてから2年目の夏を迎えると、株全体が茶色く変色してきます。これは、イタリアンパセリがその寿命を迎えつつあるサイン。そうした状態になったら水やりを控えて、乾燥させることで種を採ることが可能です。採種した種は湿気を避けて保存し、次の春に土に蒔きます。採種すると1株のイタリアンパセリを、季節が来るごとに大幅に増やすこともできます。

イタリアンパセリは挿し木で増やすということも可能です。葉のついた枝を切り取り、水を入れたコップなどに挿しておくだけ。毎日、水を新鮮なものと入れ換えましょう。

イタリアンパセリ栽培で注意したいトラブルは?

イタリアンパセリの栽培では、軟腐病などの病気や、ヨトウムシなどの害虫の被害に注意が必要です。栽培の際に起こりがちなトラブルを何パターンかご紹介していきます。

• 軟腐病
イタリアンパセリを高温多湿の環境に設置しておくと、植物表面の傷から細菌が繁殖し、軟腐病にかかるケースもあります。軟腐病が発生すると養分や水分の通り道が塞がれ、株が腐り落ちてしまうようになります。特に夏場に注意が必要となります。

• うどん粉病
軟腐病同様に、細菌が繁殖することによって起こる病気にうどん粉病があります。これもジメジメした環境で発生しやすい病気で、かかると光合成ができなくなってその葉は枯れてしまいます。うどん粉病にかかった葉を見つけたら、すぐに取り除き処分してしまいましょう。

• ヨトウムシ
イタリアンパセリに発生しやすい害虫に、夜盗虫があります。日中は土の中に潜んでいますが、夜になると出てきてイタリアンパセリを一晩で一株丸ごと食い尽くしてしまうことも。薬剤耐性が強い虫なので、土の中などに潜んでいるのを発見したらある程度強めの薬剤で駆除するのがおすすめです。

まとめ

育てやすく料理にアクセントを加えてくれるイタリアンパセリは、ガーデニングの入門者にもおすすめの植物です。はじめてハーブを取り入れようという人にも、使いやすさが魅力となるでしょう。こちらでご紹介したポイントをおさえて、元気なイタリアンパセリを楽しみましょう。

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