悪いときには悪いことが重なる！そんな時に打つ手とは？

不運が重なって、元気がなくなった相談者

以前、風水相談を受けたいということで、ある男性の方が会社まで来られました。

お母さまと自宅兼アパートでお住まいだったということですが、お母さまが突然、脳溢血で亡くなられ、ご本人も心臓の手術を受け、人生で最悪で何とか打開できないかということです。
元々、仕事が大好きでバリバリ仕事人間の方でバイタリティのある方なのですが、自分もいつまで生きられることだろうかとすっかり元気がなくなっていました。

私も困っている人を何とか手助けできないかと思い、その方の四柱推命から考えられる現在の運気、住んでいる自宅が風水的にどうなのかを鑑定することにしました。

相談者の命運を見てみると！？

まずは、ご本人の四柱推命で今の運勢はどうかと調べたのですが、１０年間の大運期が天戦地冲、今年の丙申（ひのえさる）がご本人の月柱と納音の関係になっていました。
天戦地冲とは、「天の気」も「地の気」も「本人の気」と相性が悪い関係となります。ですから天戦地冲の時期は行動を起こすと悪い方向に流れが行ってしまいます。
また、納音の関係になると、「別れ」や「整理」を意味します。
お母さまが旅立たれたのも別れを意味していたのでしょう。

また、ご本人の五行バランスも見たのですが、「火」が無くなっている時期でした。
四柱推命では、人は五行（木火土金水）で出来ており、生年月日時で五行がどのように配置しているかを見ていきます。
そういう訳で、ご本人は「火」を持っていない命運だったということです。
「火」がなくなると心臓や血液の病気が心配となるわけですが、心臓の手術をしたと聞いてなるほどとうなずけます。

住んでいる自宅を風水で見てみると！？

自宅兼アパートを現地調査をしてみましたが、玄関の前にハナミズキがあり、その樹木が視界を真っ二つに裂く「頂心殺」となっています。
「頂心殺」とは高い樹木や電信柱が入口や窓の真正面にあると、それを眺める人は殺気を受けるというものです。
「頂心殺」の影響としては、住人が心臓病になったり、交通事故の心配が出てきます。
新築した当時はまだこのハナミズキも小さくて低かったのでしょうが、年月を経て高く育ってきて玄関への入口に殺気を入れ込んでしまうエネルギーになってしまったのです。

また、アパートの各部屋のドアが建物の太極（中心）付近に集中して、かつ「門冲殺」となっています。この場合は頭や脳などの疾患が現れてきます。

玄空飛星という風水理法で、部屋のエネルギー分布を書いたところ、お母さまとご本人がいた部屋は２５となっています。
２は二黒土星、５は五黄土星でどちらも凶星であり、この二つの星が組み合うと病気、トラブルなど様々な悪い現象が起きてしまいます。

とにかく、悪いことが重なっているのです。

解決策は？

これは早急に対策を打たないと、ご本人も更に悪化すると予想できますので、風水対策工事をご提案しました。
来年になるとご本人の年柱までが天戦地冲になってしまいますので、今年中に行いましょうということになりました。

一番真っ先にしなくてはならないことは、正面にあるハナミズキを伐採するのがいいと提案したのですが、この木は亡くなったお母さまが大好きだったということで、捨てるのは申し訳ないということで、アパートの裏側に移設しました。

そして、新たに低木のジンチョウゲを植栽して、可愛がってもらうことにしました。
ジンチョウゲなら育っても１ｍ前後しか高くなりませんので、将来、「頂心殺」になる恐れがありません。

風水効果が出てきます！

これで憂いが消えてきますので、あとはご本人の気持ちを高めていければ大丈夫かと思います。
その後の状況を聞いたところ、病気も徐々に回復してきて、仕事にも前向きに取り組むことができるようになったとのことです。なんでもビッグビジネスの話も舞い降りてきて、
「これって風水効果なんですかね～？」
大変喜んでいただいております。
ありがたいことです。

人間だれでも、運勢が強いときには、多少風水的に悪くても跳ね返す気力がありますから、さほど心配しなくてもいいのでしょうが、悪くなってくると悪さの勢いが増してくるものです。

その勢いを止めてあげるのが風水でもあります。その建物自体も風水の観点で言うと生きているわけですから、人と建物を調節しなくてはならないのです。