DIYを楽しみながら家族と共に育ってきた木の家 ー『10年愛♡の家』Vol.1ー

今月から始まった連載企画「10年愛♡の家」。何年経っても愛着がもてる家づくりとは何だろう、ということに迫るこの企画の第一回目はTさん宅だ。テーマは「家族と共に育つ家」。重厚な柱と梁が安心感を与えてくれる吹抜けのリビング、2階から聞こえてくるのは小鳥のさえずりかのような子ども達の声。DIYなども楽しみながら家族と共に育ってきたこの家には、古き良き時代から続く家族団らんのあるべき姿がありました。

重量木骨の家

次の世代に伝えていきたい木造住宅のあるべき姿がここにある。

家を建てる、それは誰にとっても一生の中でも大きな出来事の一つではないでしょうか。プランを練る時には家族構成から人生設計、趣味嗜好、その家での生活に関わる様々な事柄を思い浮かべながら、沢山家族と相談して、沢山悩んで、沢山のアドバイスを周りの人から頂いたうえで”よし、このプランでいこう”となるものですよね。

そんな苦労をして建てたマイホーム。全てがお気に入りですか? 家族はどう感じていますか? 長年住んでみてどうでしたか?

さて、長〜く愛せる家、とは一体どんなものなのでしょうか?「住み心地が良い」「飽きのこない」「使い勝手がいい」。そのどれもが当てはまりますが、例えば「家族とともに育っていく家」そんな家があったら深い愛情も感じられるのではないでしょうか?

そんな『家』との親密な付き合い方を教えてくれたのが今回ご紹介するTさんでした。Tさん曰く

「シンプルな木の家だからこそ、ライフスタイルもシンプルに。ということをこの家に教わりました。それにこの木の家は、他の木造住宅とはちょっと違っていて、高い吹抜け天井や余計な柱のない広いリビングなど、自由度が高いんです。子どもが大きくなったら間取りを変えられるように作られていますし、自分達で手を入れられるという意味での自由も持っています。木というのは私たち日本人にとって一番身近な”自然”。自分達で手を入れて、家族の成長とともに家も形を変えていってくれる。それはもう家族と同じなのではないでしょうか」

さて、そんなTさんがこの”木の家”と出会うきっかけとはなんだったのでしょうか?

「木の家への憧れはありましたが、チョイスの幅が狭いハウスメーカーですと、なかなか思い通りには家づくりが出来ないと聞きましたし、丈夫さで鉄骨住宅を勧められることも。そんな時に自由な間取りやプランが可能な”木の家”を施工しているという楠亀工務店さんを紹介していただいたんです」

施主であるご主人、Tさんは結婚を機に長年住んでいた実家を建て直すことを決断しました。しかし大手のハウスメーカーの多くは鉄骨造やRC(鉄筋コンクリート)構造がお勧めです、という時代。悩んでいたところ、縁があって木の家にこだわる楠亀工務店の存在を知ります。ご夫婦、特に奥様が「木の家に住みたい」というご希望を持っておられたというのもあり、まずは相談してみたのです。

「楠亀さんのモデルルームを見て、すぐに決断しました。社長のお人柄もあって”この方たちにこんな雰囲気の家を建ててもらいたい”と感じたんです。それが8年前ですが、その決断は間違ってなかったな、とつくづく思っています。魅力的なところがいっぱいある家なんですよ」

”育てる”を楽しめる、家族の一員のような”家”

2階の回廊部分に造作された、ご主人専用の机。大きな木で作られた机が木の暖かみを感じさせてくれます。使い込む程に味が出て育っていくのが楽しみになってくる机ですね。

Tさん宅のシンプルでいて、広々とした開放感溢れるリビングをグルリと眺めていると重厚な木の柱に梁、そして珪藻土の壁というトラディショナルな部材が使われています。例えば大手のハウスメーカーなどで採用されている部材とはひと味違うような、自分で手を入れられる余剰や経年変化を楽しめる余裕があるのも魅力だと、Tさんは言います。

広々とした開放感溢れるリビングエリア。TV台もテーブルも、家を建てる際に楠亀工務店に依頼して内装に合わせて制作してもらったそうです。そんなきめ細やかなサービスも”住む人に合った家作り”を目指す楠亀工務店ならでなのです。

「家の工事中に、毎週末通ってお手伝いをしていたんです。友達を呼んで皆で壁の珪藻土を塗らせてもらったり、その他も色々お手伝いしながら徐々に家が出来上がっていく様子を見ていたんです。だから、こんなこと言うとプロの職人さんに怒られれそうですが、”自分達で作った”ような感覚があるんですね。そんな事が出来たのも木の家だからこそだと思いますし、その延長線上でDIY感覚で手を入れたりするのが今一番の楽しみなんです。それまでまったくDIYには興味が無かったのに(笑)。

少しつづ経年変化で風合いが出てくる、少しつづ自分で手を加える、そして子どもが大きくなった時には吹抜け中段にある梁に床を張れば吹抜けを塞いで部屋を作ることもできる。私達と共に家も育っている感覚なんです。思い出が年々刻まれていく、その家そのものにも愛情が感じられるんですね」

友人達の毎週末手伝いに来ていた時に共に塗ったという珪藻土の壁。自分で手を加えたからこそ思い出の詰まった家に育っていくのです。

収納の引き戸にはDIYで壁紙を貼る。このように手を加えるのも家を育てる楽しみの一つですね。

DIYで人気の黒板ペイントを冷蔵庫に。家に手を入れるのが趣味となったご主人。昨今のDIY事情にすこぶる明るくなったご様子。

子ども達も大満足! オープンな造りが心地よい2階

リビングは天井を高くとった吹抜けになっているのですが、2階はその吹抜けをグルリと通路がコの字で取り囲む回廊となっています。大変オープンな造りで、下階に居ても子ども部屋にいる子どもの声が常に聞こえるのです。回廊部分の壁には本棚を造作で設置。”できるだけモノを増やさない、シンプルな生活”を心掛け、この本棚を始め、家を建てる際に造作で作られた収納や棚以外にはできるだけモノを置かないようにしているのだそうです。今注目されている「断捨離」にも通じるものを感じますね。

現在は2階の部屋数は2間。2人のお子さんが将来大きくなった時に拡張させるため、吹抜け部分にはがっしりとした梁を通しています。この上に床を張ればお部屋として改築可能なのも、構造計算が出来るSE構法ならではの部分です。

本好きのご主人の為に、回廊の壁一面に大きな本棚を造作で設置。

秘密基地のような屋根裏の雰囲気のある子ども部屋。ドアを開けっ放しにしておけばお子様の声がリビングダイニングで聞こえるのだそうです。

子供部屋は屋根の傾斜をそのまま活かした、屋根裏部屋のような雰囲気がお子さんのお気に入りだそうです。今は2人一緒の部屋ということで横長の間取りになっていますが、ゆくゆくは真ん中に壁を造り、それぞれの個室にする予定とのこと。

ご夫婦の寝室もシンプルに作られたスペース。この寝室も含め、2階部分の天井は全て屋根の形そのままを残した設計になっています。そのおかげで非常に天井が高く感じられますね。

お客様を呼びたくなるキッチンや水廻り

いつでもお友達を呼べる家にしたい、との希望からキッチンは使い易く、見た目にもよい対面式キッチンを選択。見栄えもよく、会話も弾む対面キッチンはお友達とはもちろん、毎日の家族団らんでも大活躍しているそう。加えて洗面所などの水廻りもお客様が気を使わなくても済むようにと、お風呂場&脱衣場とはセパレートしています。また楠亀工務店では水廻りや家全体のメンテナンスを年に一回を基準として行っているとのこと。きめ細やかなアフターケアも楠亀ならではなのです。

子ども部屋と寝室の間に設置された2階の洗面所。

外壁を黒に塗装してあるのは、元々楠亀工務店のモデルルームがこのスタイルで、それを見たご主人が気に入って採用したとのこと。

家の外壁部分には、不燃処理を施した木材を使用しているとのこと。この木材は元々塗装をする必要がないモノですが、あえて塗装を施し経年変化を楽しむという、なかなか粋な外壁なのです。

設計の自由度で豊かなライフスタイル生み出す「耐震構法 SE構法」とは?

さて、Tさん家族を豊かなライフスタイルに導いてくれたこの「木の家」。実はSE構法という技術で設計、建築されたものなのです。

SE構法とは一体どのようなものなのか、そしてそれがTさんファミリーにとって”共に育つ、家族のような”存在になり得たのはなぜなのでしょうか? さっそく紐解いていきましょう。

SE構法とは、一般の木造住宅では必須とされていない構造計算を一棟一棟行い、地震に負けない強さと木造の美しさを両立させる構法。強度を手に入れた結果、設計の自由度を幅広く取れるようにも考えられているのが大きな特徴なのです。住む人の環境やライフスタイル、その後の人生設計まで考慮して間取りや設備、設計を自在に提案できる、その幅の広さはお客様が考えている以上だと言います。

このお宅の大きな特徴とも言える吹抜け回廊。個人のお宅でここまで開放的な構造はなかなかお目にかかれないのでは。

例えばこの回廊のようになっている吹抜け2階部分。拡張性を考えて1階と2階の間には梁を入れていますが、通常の木造建築であればこの回廊部分に天井まで届く柱がない構造というのは非常に難しいとされています。しかしSE構法であれば構造計算によって柱のない大きな空間を作り出すことが出来るわけです。窓から降り注ぐ太陽の光と開放的な2階空間はTさんもこだわったSE構法ならではの間取りなのです。

SE構法で安心の暮らしを実現する「重量木骨の家」

一定の強度を持つ集成材の柱。無垢材と比べて約1.6倍の強度があるとされています。部材製作にはミリ単位での加工が施され、均一の強度を有しています。

耐震構造を実現するためには、構造計算が欠かせません。例えば地震がきたらこの梁には何トンの力が掛かるかなど、正確な数値が求められますが、無垢材では個々のばらつきがあり、木材自体の正確な強度の計算には不向きです。SE構法では、一定の強度が保たれた集成材を使用しています。この集成材は、強度にばらつきのある無垢材と違い、一本一本が正確な強度を持って製造されるため、構造計算が可能となるのです。

そういった集成材を使用し、技術的にも熟練した工務店で建てられるSE構法の木の家が「重量木骨の家」なのです。「重量木骨の家」を建てることが出来るのは、SE構法登録店の中でも、重量木骨プレミアムパートナーと呼ばれる全国から選び抜かれた64社の工務店のみ。もちろんこの家を建てた楠亀工務店もその一社なのです。

また、「重量木骨の家」は第三者機関による現場調査、完成保証、長期優良住宅認定等を備えていますから安心して家づくりに臨めます。

集成材とはいえ、木材である限り経年変化というものが生まれます。それに対応するために経年変化でも緩まない独自開発したSE金物を使用する結合システムによって、従来のホゾ継ぎ構法を越える強度を実現しています。

私たちの人生に寄り添い成長してくれるこの家と、これからも共に歩んでいきたいですね

木の暖かみを感じられるのが嬉しい「重量木骨の家」。その魅力が少しでも伝わったでしょうか。

そして施主であるTさんファミリーの趣味嗜好、そして人生設計まで織り込まれた、アットホームな楠亀工務店ならではの家づくりも大変参考になったのではないでしょうか。

「工事中からずっと見守ってきたので、施主である私が家のことなら隅々までよく知っているんですよ。ここはこういう構造になっているからこんな風に手を加えられるな、といった感じです(笑)。大手のハウスメーカーや鉄骨造ではこうはいかなかったと思います。そんな風に家に愛着が感じられるのは楠亀工務店さんに建てて頂いたSE構法の木の家だからこそ。

地震などから家族を守ってくれる強さと、私たち家族が成長する様をずっと見守っていてくれる耐久性、そしてなにより木の温もりを全身で感じることができる。私たちの人生に寄り添い、そして成長してくれるこの家をこれからも愛情を持って共に歩んでいきたいですね」

ご主人のTさんと奥様、そして楠亀工務店の北川さん(右)。「楠亀工務店さんはスタッフはもちろん、お客さん同士もすごく仲が良くて、お互いの家を見に行ったりもするんです。メンテナンスは年一回ありますし、その他にも何かと気にかけて連絡を頂けるアットホームさが嬉しいですね」

Text:藤川経雄
Photo:塩谷佳史

設計・施工:楠亀工務店
滋賀県東近江市南菩提寺町636
TEL:0120-45-3185
営業時間:8:00-18:00(水曜定休)

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