古材・ペイントが決め手！【 ラスティック 】＆【 ナチュラル 】なインテリアをつくるコツ　ログハウス by キノハス

木の香りに包まれる癒しのリビング

丸太が重なった壁に大きな梁、ダークな色合いの床と古材の階段。まさに木に囲まれた下山さん宅。玄関からフルフラットでつながるリビングには、吹き抜けやデッキからの光が明るく差し込みます。

この家には、木の風合いにほれ込んだ下山さんならではのこだわりや工夫がちりばめられています。

古材を組み合わせたオンリーワンのインテリア

例えば、リビングでひと際目を引くダイニングテーブル。実はこれ、古材を組み合わせたハンドメイドなんです。「カントリー調というより、もっとラスティックな雰囲気に」と、設計・建築を請け負ったJINに依頼して、オンリーワンのテーブルができ上がりました。

木材の質感に合わせた金具選び

キッチンもオンリーワン！　奥さまは「家のハイライトともいえるほどデザイン性の高いキッチン」と太鼓判を押します。耐久性の高いレッドシーダーという木材と古材を組み合わせたハンドメイドです。後ろにパントリーを配してキッチンの動線もスムーズ♪

古材をくり抜いた引き出しには、ラフな印象の鍛鉄風アイアンの取っ手を使用しました。質感に合わせて金具を選ぶことで、全体のトーンを統一しています。

キッチン天板は、20cm幅のレッドシーダーの厚板を組み合わせました。アクセントとして打ち込んだカスガイが何ともラスティックです。

無機質なレンジフードが一変！

こちらはレンジフードの木製カバー。木の質感を生かしながらも、板の端をあえてランダムな形にすることで、躍動感が生まれます。

その一方で、側面は壁の丸太の形にぴったりと合わせてあるのも特徴。職人さんの丁寧な仕事ぶりに感心してしまいます。もう、これだけでひとつのアート作品といっていいかもしれません。

じかに絵を描いて楽しむ！

キッチンの壁には、奥さまが絵を描きました。「村全体がアート」といわれるポーランドのザリビエに描かれている絵をお手本にしたもの。木の色合いとマッチしてとてもすてきです。

異素材の組み合わせで引き締め効果を

2階とロフトをつなぐらせん階段は、ツリーハウスのような楽しさ！　手すりは、古材と鉄棒を組み合わせました。この鉄棒は、基礎に使う鉄筋に塗装を施したもの。質感の違うもの同士を合わせれば、引き締め効果が生まれます。

こちらは1階と2階をつなぐ階段。樹皮の形が残る耳つき板や柱も古材で、ワイルドな雰囲気を楽しめます。

雰囲気ばつぐんの薪ストーブ

あたたかな木の風合いにぴったりとマッチする薪ストーブもインテリアの大事な要素。黒い色は木づくりのナチュラルな空間のほど良いアクセントになっています。

もちろん暖房能力も優れています。2019年6月にできた家なのでまだ冬は越していませんが、太い木に囲まれた空間ならではの断熱効果も相まって、きっとこれ一台でロフトまであたたかくなるはず。鍋をかけておけば、おいしい煮込み料理もできちゃいます！

ダイナミックなログと三角屋根の美しい外観

下山さん宅は、イエローシーダーの無塗装材を使った本格的なハンドカットログハウス。屋根は、耐久性の高い木材のシーダーシェイク張りです。木の持つ断熱・調湿効果で「夏も室内は快適」と下山さん。妻壁に人工石を使い、重厚さの中にもスタイリッシュな雰囲気があります。

この家を設計・施工したJINによると、床、壁、天井に違う木材を組み合わせることでログハウスの表情はがらりと変わるそう。下山さんも最初は、「ペンションかロッジみたい」と感じたそうですが、場所に合わせて木材を選ぶなど工夫することで、唯一無二の住まいができました。

いかがでしたか。木にもいろいろな表情がありますよね。ライフスタイルや好みに合わせてトーンを統一することで、すっきりと見せることができますし、素材の組み合わせで引き締め効果も生まれます。木を生かしたコーディネートを考えている方は、参考にしてみてはいかがでしょう。

雑誌『キノハス』に下山さんの記事が載っています。