
中古マンションを買う時に気になる耐用年数って?
中古マンションを買う時、購入価格と同じくらい耐用年数が気になるという人も多いです。確かに、一生に1度の買い物だと思ったのに、数年後に建て直しでは困ります。今日はマンションの耐用年数についてご説明します。
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1. コンクリート寿命は100年以上
コンクリートの寿命については諸説ありますが、ここでは有力な一例を挙げます。
・鉄筋コンクリート造建物の物理的寿命を117年と推定
「建築の維持管理」飯塚裕(1979)/鹿島出版会
余裕を持って考えても、100年以上あると考えてよさそうです。例えば、築35年の中古マンションを購入したら、少なくとも65年以上は寿命があります。
日本初の鉄筋コンクリート住宅ができたのは1916年。現在、人は住んでいませんが建物自体は崩れずに残っています。また、アメリカのニューヨークにある「エンバイア・ステート・ビル」は1931年に建てられていますが、今でも摩天楼を見下ろす超高層ビルです。実際に建っている建造物を見ても、意外と長く使えるといえるでしょう。
2. マンション寿命が47年といわれる理由は耐用年数?
それでも、「マンションの寿命は築47年」と考えられているのは何故でしょう?日本は高温多湿で地震も多く、建物にとってよい環境とはいいにくい面もありますが、どうやらそれだけが理由ではないようです。
47年というのは耐久年数ではなく、耐用年数。税法・会計における寿命(相場価値とは別)です。つまり、住めるか?住めないか?という物理的な年数ではありません。
日本では「マンションを買うなら新築」という意識が根付かされています。つまり新築を売りたい…そういった流れから「中古はすぐ建て替えになる」など情報氾濫している現状が少なからずあります。
とはいえ、2016年に中古マンションの成約件数が、新築マンションの新規供給戸数をこえました。
2017年も同じだったので、この傾向が続くと考えられます。マンションに関する認識はどんどんと変化していき、日本でも、築47年を超える中古マンションの取引件数は今後も増えつづけていくでしょう。
3. 中古マンションにとって耐用年数よりも大事なこと
ここまで、耐用年数や耐久年数の話をしてきましたが、マンションの寿命を決めるのは、その要素だけではありません。実は、もっと大切なことがあります。それは、管理状態です。
マンション管理というと、日々の掃除などを思い浮かべると思いますが、大規模修繕やそのための資金の積立なども含まれています。人間と同じでメンテナンスが良ければ、寿命はどんどんと長くなります。
中古マンションならば新築と違い、すでに「管理されている」ので管理状態をしっかりチェックしてから契約ができます。今からマイホーム購入を考えている方は、ぜひ確認をしてください。また、このようなことも説明をしてくれる担当者がいる会社を選べば、より良い選択ができるでしょう。
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