
コルビュジェ展@国立西洋美術館に行ってきました!
世界遺産に登録された国立西洋美術館に行ってきました。建築界の巨星ル・コルビュジェはキュビズム画家でもありました。それを知ることができる企画展。でも、私の場合は、どうしても建築家目線、、、でブログを書いてしま氏ます。
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以下、弊社のブログから引用です。
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次の仕事への頭の切り替えにコルビュジェ展に行ってきました。平日なので空いていましたが、世界遺産登録されたからだと思いますが、修学旅行の高校生らが群れてました。でも、こういうところに来る生徒さんは、おしゃべりはしていても品行方正、ほかの人の鑑賞を邪魔してません。
国立西洋美術館はよく行くのですが、その中で最もコルビュジェらしい空間である「19世紀ホール」は閉め切っていることがほとんどで、残念に思うことが多かったです。今回は企画自体がコルビュジェなので、展示空間の導入がどーんと「19世紀ホール」でした。しかもフラッシュを焚かなければ撮影OKなので、こころゆくまで身を浸らせることができました。

19世紀ホールに置かれている模型。これは「モンツィ邸」または「ガルシュの家」と呼ばれている住宅。高さの違う3枚のテラスが空間を豊かにつなぐ名作です。ビデオも流れていたので、模型だけではその魅力がイマイチな人も、そちらの映像も見ると良いでしょう。

19世紀ホールをスロープで2階に上がると、吹抜の周りを展示空間がまきついていて、1周回遊できる構成になっています。上の写真はその展示空間から張り出した休憩スペース。吹抜けの様子が判る場所をつくることで自分の現在地を把握することができます。ほかの面でも展示の壁と壁に隙間を設けて、吹抜けとの関係をつかず離れずの関係にしています。

この写真ははね出した休憩スペースから、吹抜けを見ているところ。吹き抜けの向こうに折り返しながら上っていくスロープが見えますが、何回も通っていて初めて気づいたのが、腰壁の天端(てんば)の角度。内側に向かって少し傾いています。外部の雨が掛かるバルコニーで、雨が外壁を汚さないために内に傾けるというのが我々の常識なのですが、それと同じような傾きを内部においてやっていました。そこに肘を置くと、コンクリート(正確にはモルタル金ゴテ)なのに、やさしい感触を与えてくれます。そのバルコニーの端部に目をやると、先ほど上がってきたスロープの勾配と角度が一致して見えます。これは、まったくの偶然なのか、はたまた計算づくなのか。。
絵画の展示スペースは撮影NG(当然です)。写真はありませんが、ピカソ、ブラックなどとともにキュビズム画家としてのコルビュジェの絵画が紹介されていました。ほかの画家の構成がエモーショナルな印象を受けるのに対し、コルビュジェの習作は黄金分割の補助線を導入し、物体の大きさや位置を綿密に検討していました。完成した絵はほかの画家と比べると「静かな」印象のキュビズムです。補助線を導入し、綿密な検討・・・、先ほどの腰壁天端の傾きとスロープの勾配は、やはり計算していたのでしょうか。。
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