特別インタビュー/イケアが日本の住まいの「食」シーンを変える! 

「出かけるより、楽しいかも」が、イケアの新しいキャッチフレーズ。イケア・ジャパンでインテリア・マネージャーとして活躍される竹川倫恵子さんに、「でかけるより、楽しいかも」に込められた思い、さらに、イケアが力を入れる「食べる」というシーンに注目する理由を尋ねました。インタビューから「家を楽しむ」ことの可能性が見えてきます。

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インテリアマネージャーが特別に伝授。今シーズンのイケアの見どころは?

イエローを取り入れたさわやかなイケアのダイニング。ダイニングやキッチンで過ごす時間が増えていく傾向が。

「出かけるより、楽しいかも」が、2015年8月末に発表された『IKEAカタログ 2016』のテーマ。家族や友人との団らんを重視するイケアらしいキャッチフレーズ。家で過ごす時間の大半を占める場所であるLDK(リビング・ダイニング・キッチン)が過ごしやすく機能的な空間になれば、毎日がより快適になる-−。そんなイケアの思いが表れているとも言えます。マネージャーを務める竹川さんに今シーズンのイケアのチェックポイントを教えてもらいました。

竹川倫恵子さん:(以下竹川)今回は、ずばり「食べる」がテーマです。さらに、イケアでは「食べる」「飲む」「作る/育てる」「片付ける/収納」という4つの「食」に関するカテゴリーを想定しました。特に、注目していただきたいのは、最後に挙げた食べた後の「収納」に関して。もちろん、イケアでは以前から収納商品を充実させていますが、もっと食にフォーカスした収納の課題を具体的に考えてみたのです。



たとえば、食べるために必要な準備と片付け。お母さんが調理器具を出して、調理をして、食べて、またすべてを片付けなくてはなりません。やはり、面倒ですよね(笑)。それに、大皿やツールをつい頭上のキャビネットにしまうことが多いのですが、実は目線より下の引き出しのほうが収納しやすかったり、しまうときにそれなりの片付けグッズを用意したりするほうが生活しやすい。そういったキッチンでの動きにも注目して、工夫をこらしています。

今やキッチンはさまざまなシーンで活躍する多目的な場所となりつつある。料理をするためだけの場所ではないんですね。子供が宿題をしたり、TVを⾒たり、家族でくつろいだり、友⼈を招いたり。そういった観点からも「食」のシーンには可能性があるし、今後も大切にしていきたいと考えています。

「出かけるより、楽しいかも」に込められたイケアの願いとは?

イケアのダイニングテーブル「VÄSTANÅ」を中心にしたコーディネイト。

LIMIA編集部(以下編):キャッチフレーズは「出かけるより、楽しいかも」。この言葉に関して、竹川さんはどのように考えていますか?

竹川:このキャッチフレーズ、簡単に言えば「お家の中で楽しもう!」ということ。日本人はお出かけして、外食するという行動パターンを取る方が多いですよね。外食の文化は強く根付いていて、食を楽しむ文化自体は非常に繁栄しています。ですが、はたと立ち止まって「家での食事ってどうなんだろう?」と考えてみた時に、いかがでしょう? 家ごはんに関してはわりとなおざり…、あまりに日常になりすぎて積極的に楽しところまではたどり着いていないのかもしれません。




だったら、平日、仕事から帰宅後、夕飯を食べるときにお気に入りのプレートを使ってみる、ワイングラスを取り入れてみる、ちょっとだけ「ハレ」の雰囲気を取り入れてみる。それから、お休みの日は10分でも20分でも子供と一緒にキッチンで時間を過ごす。そうしたら、外に出かけるのと同じようなアクティビティを家でも体験できるのではないでしょうか? 



天気が悪いなどのアクシデントが起こったときに「家にいなきゃいけない。つまらない」ではなく、逆に「家にいることが楽しみ!」という状況を作ってみたらどうだろう?というのが根底にあるテーマです。「家って、思っているよりももっと楽しいかもしれないよ?」という私たちからの提案なんですね。

編:竹川さんはイケアでどのようなお仕事をされているのでしょうか?

竹川:イケア・ジャパンで仕事を始めて今年で11年目。その前はイギリスなど海外でインテリアデザインを学んでいたこともありました。帰国後、本格的に日本に上陸する直前のイケア・ジャパンに参加し、各部屋のコーディネイトの仕事などをしてきました。現在は、イケアのインテリアデザイン全般のマネージャーとしてさまざまな提案をしています。



そういえば、イケアの「ホーム・ヴィジット」はご存知ですか? スタッフが一般のお家を訪問して、話を聞いて調査をするもので、実際に足を運ぶと、想像もしていない家具の使い方や悩みなどが出てくるんです。こういった生の声を大切にしていますし、商品のコーディネイトやちょっとしたアイデア提案に活用しています。

イケアの信念。デモクラティックデザインとは一体?

JANINGE / ヤニンゲ チェア ¥7,000

編:新作発表会でも話にあがっていた「デモクラティックデザイン」について教えてください。

竹川:「デモクラティックデザイン」とは、「フォルム」「機能」「品質」「サステナビリティ」「低価格」を適切に組み合わせたデザインのことを指しています。これはすべてのイケア商品のデザインに必ずなくてはなりません。5つをクリアして初めて皆さんの前に登場することができる。



例を挙げるとしたら、黄色が鮮やかな「ヤニンゲ チェア」。この椅子の素材は再生可能なポリプロピレン樹脂で、カフェやレストランでも使っていただけるほど丈夫。スタッキングもできてデザインもシンプルで、価格もロープライスです。そういった意味では、全カテゴリーをきちんとマークした代表的な商品でしょう。今シーズンに多く登場したキッチン・ダイニング関連の雑貨や収納にもこの「デモクラティックデザイン」の考え方が入っています。

発売されたばかりの天然素材を使ったシリーズに注目!

新コレクション「SINNERLIG(スィネリグ)」コレクションでは天然素材を多く用いています。ダイニングテーブルの天板に天然コルク、ペンダントランプには竹、水差しは陶器と、自然のマテリアルを取り入れました。手がけたデザイナーは「日常の暮らしにバーチャルなものが増えている今、自分の手で実際に触れられるものが恋しくなる。天然素材を用いた家具は、五感に働きかけ、自分の家と自分自身を結びつけてくれる」と話しています。今までとはひと味もふた味も違うコレクション。ぜひ、その手で触れてみていただきたいですね。

日本の暮らしはオシャレになっている! だからもっと楽しもう!

昔に比べて、皆さんのお家もどんどんオシャレになってきていると思います。お家でプチカフェを開いてみたり、パーティーをしてみたり、いろいろな集まりをされている方も増えています。そういった文化が今まさに始まっていると強く感じますし、その流れを後押しするようなアイテムが今回充実しました。


「自分の家にどう取り入れたらいいのかわからない」という方はぜひイケアのストアに遊びに来てください。実際にモノをご覧いただき、どうコーディネイトしているのかを体感してみてください。まずは「私も試してみたい!」と思っていただけることを願っています。

プロフィール●竹川倫恵子/たけがわ りえこ イケア・ジャパン・インテリアデザイナー/コミュニケーション&インテリア マネージャー。2004年イケアジャパン入社。英国など各地でインテリアを学んだ経験を生かし活躍中。2児の母でもある。

◆取材協力/イケア・ジャパン
◆Text:LIMIA編集部

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