
映画『曇天に笑う』 福士蒼汰さん&桐山漣さんインタビュー
テレビアニメ化&映画化もされ、女性を中心に熱狂的なファンを持つ大人気コミック『曇天に笑う』が今春、待望の映画化! 今回は、主人公の曇天火を演じる福士蒼汰さんと、金城白子役の桐山漣さんに、若手俳優陣の激しいアクションシーンが見どころの本作の撮影裏話から、気になるプライベートの過ごし方まで、幅広くお話を伺います。
LIMIAユーザーのみなさんへの独占コメントもいただきましたので、お見逃しなく!
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「まさか女性の萌えを意識していたとは……」
——原作が大人気の少女漫画ということで、本広克行監督は女性目線での「萌え」を意識して演出されたそうですが、撮影中に何かアドバイスはありましたか?
福士蒼汰さん(以下、福士さん):具体的なアドバイスはありませんでした。ただ、弟の空丸を抱きしめるシーンの撮影中、監督が突然「その抱きしめ方、いい感じだね」とおっしゃって。自分は自然に演じていただけなので少し驚いたのですが、そのときに初めて、監督が女性の目線を意識していると感じました。
桐山漣さん(以下、桐山さん):僕は家事をするシーンが多かったので、袴の上から紐を襷がけにする技を何度も練習しました。そのときに、監督から「紐は手で持つのではなく、必ず口にくわえてほしい」と。とても細かく指示があったので、何かあるのかなと疑問に思っていたのですが、まさか女性の萌えを想定していたとは……。作品完成後に初めて知りました。
——本作にはエネルギッシュな若手俳優陣が多く登場しますが、撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
福士さん:現場は男性ばかりだったので、良い意味で、何も気を使う必要がない環境でした。だからこそ、芝居も誰に遠慮をすることなく思い切り演じることができたのだと思います。
桐山さん:本広監督の大らかな人柄もあり、現場の空気がとてもなごやかでした。監督は、演じ方についてあまり指示は出さず、役者に委ねてくれるんです。そういう風に、監督と役者の信頼関係がはじめからできていたので、とても居心地が良かったですね。
——今回のご自身の役柄をどのように捉えて演じましたか?
福士さん:自分自身、家族の中では末っ子として生まれ育ってきたので、本作での3兄弟の長男という立場に最初は戸惑いを感じました。役作りのために何ができるのかを考えたときに、自分から積極的に動いて、そこに愛情を乗せていくことで、二人の兄になれるのではないかと思ったんです。
だから、プライベートの時間にも弟役の(中山)優馬や(若山)耀人に自分から話しかけに行きました。そんなふうに、現場の外側でも自発的にコミュニケーションをとることで、映画の中での天火の存在感を膨らませられるように努めました。
桐山さん:最初に台本を読んだときに、白子は物語を動かすキーマンだと感じたんです。曇三兄弟とは家族のように親しい関係にありながら、どこかミステリアスな影をまとった男。そんな繊細な人柄を表現するため、細かい目の動きなどを工夫しました。
もしかすると、この映画を2回見たときに初めて、白子はあのときこう思っていたんだと、彼の真の感情を理解することができるかもしれませんね。
「白子と一緒にいる場面では、なんとなく夫婦のような関係性を意識して演じました」
——曇一家にとって、福士さん演じる天火は父、桐山さん演じる白子は母のような存在で、一見すると、お二人はまるで夫婦のような関係性にも感じられました。その点について、演じるうえで何か意識はされましたか?
福士さん:天火は兄であり父親代わり、白子は母親代わりという認識はありました。例えば、天火がスーツを着るシーンがあるのですが、家に帰ってそれを脱いだ後、白子に自然とスーツを渡し、彼も普通に受け取るんです。まるで夫婦みたいだなと。他にも、白子と一緒にいる場面では、夫婦のような関係性を意識して演じました。
桐山さん:自分には妻の意識はあまりなかったですよ?(笑) 白子に関しては、天火に助けてもらって、家に居候している身だから、やはり彼に感謝する気持ちが強いわけですよね。だから、家事に励んだり、一家の主人である天火に仕えようと献身的に世話をしたり。そういう忠実な様が、結果的に妻のように見えるのかもしれません。
「ご当地グルメの誘惑があって……きつかったですね」
——本作は、臨場感あふれる激しいアクションシーンが見どころですね。共に『仮面ライダー』出身でアクション作品にはなじみがあるお二人ですが、本作における体作りはどのようにされましたか?
福士さん:自分はもともと、運動をしていないとムズムズしてくるタイプなんです。以前から武術と格闘技をやっていて、これがけっこうハードなのですが、やはり体を動かすとリフレッシュできるんです。
桐山さん:僕は、暴飲暴食をしないこと。昔は、時間を気にせず、深夜にラーメンを食べたりしていましたが、やはり後から体に出てくるんですよね。だから、食事に関しては厳しく自己管理しています。
白子を演じるうえでも、トレーニングと併せて食事制限をして、肉と野菜が中心の食生活を続けていました。今回の撮影は地方ロケが多かったので、ご当地グルメの誘惑があって尚更きつかったですね。
ある夜、街をぶらりと歩いていたら、たまたまラーメン屋から出てきた本広監督を見かけたんです。見れば、ほっこりとした幸せそうな顔で、満足気にお腹をさすっているではありませんか! その姿を見て、かなり心は揺れましたが、撮影中なのでラーメンはとにかく我慢。これは心苦しかったですよ(涙)。
「すべての物事に対して肯定で答えてくれる……優しい人柄も尊敬しています」
——撮影を通して感じた、お互いの印象を聞かせてください。
福士さん:漣くんはとにかく私服がオシャレです! 共演者のみんなからも一目置かれていました。これからファッショントレンドは彼から仕入れようかなと(笑)。そうしたセンスの良さの他に、すべての物事に対してまずは肯定で答えてくれる、理解のある優しい人柄も尊敬しています。
桐山さん:蒼汰は、とにかくよく笑っているイメージ。くしゃっとした明るい笑顔が印象的ですよね。この映画の撮影で約6年ぶりに共演したのですが、以前の初々しい印象から一転、今回は自分が主軸となって現場を引っ張っていこうという、力強い決意を感じました。共演者のみんなもきっと、その「座長感」漂う頼もしい背中を見て、彼に付いていこうと感じたのではないでしょうか。
——本作のテーマ「(どんなにつらいときでも)笑え!」にちなんで、笑顔が素敵なお二人の、笑顔の源を教えてください。
福士さん:自分はいつも、気づいたときには自然と笑っています。自分が話をするときでも、人が笑うよりも先に笑ってしまうくらいなんです。
桐山さん:確かに、蒼汰の笑いのツボは浅いよね(笑)。僕は最近、お笑いコンビ「コロコロチキチキペッパーズ」にハマってます。まず、あの声がずるい! 芸風も面白くて大好きですね。仕事の空き時間に動画を見て笑わせてもらっています。
「僕はインドア派なので、家でテレビや動画サイトを見ながら、のんびりとしているのが好きですね(笑)」
——プライベートでお気に入りの時間の過ごし方を聞かせてください。
福士さん:自分はインドア派なので、家でテレビや動画サイトを見ながら、のんびりとしているのが好きです(笑)。映画もジャンルを問わず、邦画・洋画といろいろな作品を見ますが、中でも大好きなのがアクションです。いつか、海外のアクション作品にチャレンジしてみたいなと思っています。
桐山さん:僕はドライブが好きで、撮影現場にも自分で車を運転して向かうときがよくあります。仕事で疲れたなと感じるときでも、運転しているだけで不思議と疲れが吹っ飛びますね。好きな音楽をかけて、おいしいコーヒーを飲みながらドライブするのが、最高のリラックスタイムです。
——最後に、LIMIAの読者にメッセージをお願いします!
福士さん:この映画は「アクション・エンターテインメント」なのですが、見どころはアクションシーンだけではなく、家族愛、兄弟愛、友情……。人と人との「愛」が深く描かれている作品だと思います。そうした人間ドラマも含めて、いろいろな角度から作品を楽しんでみてください!
桐山さん:「笑う」ということがどれだけ自分を勇気づけ、気持ちを晴らしてくれるか。これは本作のテーマであり、主人公の天火の教えでもあります。この映画を見た後に、気持ちがスカッと晴れて、いま自分が笑っていられることの幸福感を改めて感じてもらえると嬉しいです。
映画『曇天に笑う』詳細情報
【STORY】
明治維新後の滋賀県・琵琶湖畔。代々その土地を守る曇神社を継ぐ曇家の長男・天火(福士蒼汰)は、武芸に秀で豪快で明るく、村人にも愛されるカリスマ兄貴であった。次男の空丸(中山優馬)、三男の宙太郎(若山耀人)と共に、みなが笑って過ごせることを願い、町を守っていた。300年に一度曇天が続くとき、この国に災いをもたらす巨大な力を持つオロチ(大蛇)が復活すると言われ、世の中が乱れ始めた時、三兄弟は平和を守るために立ち上がる。一方、明治政府の精鋭部隊・犲(やまいぬ)のリーダー・安倍蒼世(古川雄輝)ら隊員たちや、曇家に居候する天火の親友・金城白子(桐山漣)らも、人に宿って甦るというオロチを見つけ出し、封印しようとしていた。しかし、オロチの力を手に入れ政府転覆を企てる最強の忍者集団・風魔一族が、曇三兄弟の前に立ちはだかる。
オロチは誰の元に現れるのか?天火はこの国を、皆の笑顔を守ることができるのか——!?
『曇天に笑う』
3月21日(水・祝)全国ロードショー
●出演:福士蒼汰、中山優馬、古川雄輝、桐山漣、大東駿介、小関裕太、市川知宏、加治将樹、若山耀人、池田純矢、若葉竜也、奥野瑛太/東山紀之
●原作:唐々煙「曇天に笑う」(マッグガーデン刊)全6巻+外伝
●監督:本広克行
●脚本:高橋悠也
●音楽:菅野祐悟
●主題歌:「陽炎」サカナクション(NF Records/ビクターエンタテインメント)
©2018映画「曇天に笑う」製作委員会 ©唐々煙/マッグガーデン
●インタビュー・文 中山理佐
●撮影 細谷聡
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