【姉妹の不仲】小3の姉が妹にヒステリックに怒ります

小3と小1の娘がいますが、姉が妹にヒステリックに怒ります。妹の精神面が心配です。どのようにしていっ...

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小3と小1の娘がいますが、姉が妹にヒステリックに怒ります。妹の精神面が心配です。どのようにしていったらいいですか?

 

小学3年生と1年生の娘がいます。姉の方が、妹に対しての当たりが強く、ほんの些細な事で「もう、やめてー」「どっか行けー」とヒステリックに怒ります。姉の言動については、もちろん注意しますが、全く気にしない気配。妹の精神面も心配です。親として、どのように対応すれば良いのでしょうか。(あんあん)

妹へ当たるのは、不安感の証拠かも…。

 

小学校3年生ともなると、人間関係も私たちが思っている以上に複雑になります。特に、女子の間での関係は微妙になっていくのです。なぜなら、女子の方が早く成熟していくからです(大人の感覚を身に付けていく)。今まで友だちと思っていた人が急に離れていったり、別の子と関係を持ったりもするようになります。

また、学習も格段に難しくなり、「どこが分かっていないのか」でさえも分からなくなっていくのです。特に算数において非常に難しくなり、「割り算」「億や兆などの大きな数」「小数」などが入ってきて、数にまつわる概念などが身についていないと、理解するのが非常に困難になるのです。

学習と人間関係の難しさが、ダブルでやってくるのが、3年生という学年の特徴なのです。そのために、不満や鬱屈した気持ちをため続けてしまうことがあるのです。そうした気持ちが、不安感となり、妹にヒステリックに怒ってしまうのかもしれません。

自分なりの「正義」が間違っていたら正す

些細な事で姉に怒られることが続くと、確かに妹のメンタルが心配です。しかも、「ここからいなくなれ!」といった内容ですから、自己肯定感が低くなる可能性があるように思います。

そうしたことを注意しても聞かないのは、「自分は正しい」「妹の悪いところを注意してあげているんだ」といった、自分なりの正義があるからだと思います。

人間というものは、誰でも「自分なりの正義」をもとに、相手を言い負かそうと思うものだからです。ですから、姉の正義について、メスを入れなければ何も変わることがありません。しかし、その正義はなかなか崩せないのです。

そうした姉を変えていくためには、「姉の正義が自己本位なものであること」「別の見方をすると、正義と思っていたものが正義ではなくなること」を分からせる必要があるのです。

そのためには、姉が妹を注意している時に、「そんなに怒らなくていいんじゃない」と注意するのではなく、「怒った理由は、どこにあるの?」とか「怒ったのは、どんな部分なの?」と聞いてみることです。そうした姉の気持ちをしっかり聞きながら、間違っていた場合には正していくことが必要なのだと思います。合わせて、学校の学習や友だち関係で悩んでいることがあるか、などについても聞いていってあげましょう。今の子どもたちは、いろいろな不安を抱えて毎日を過ごしていることを、分かってあげてほしいと思います。

増田修治先生 

白梅学園大学子ども学部子ども学科教授。

1980年、埼玉大学教育学部を卒業後、埼玉県の小学校教諭として28年間勤務。

若手の小学校教諭を集めた「教育実践研究会」の実施や、小学校教諭を対象とした研修の講師なども務めている。

「笑う子育て実例集」(カンゼン)、「『ホンネ』が響き合う教室」(ミネルヴァ書房)など、著書多数。

 

【近著】

「子どものココロが見えるユーモア詩の世界 -親・保育者・教師のための子ども理解ガイド-」(ぎょうせい、1980円)発売中。

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