関西の地名クイズ7問!「十三」「百舌鳥」「鵯越」「長刀鉾町」これらの地名は何と読む?

「この地名どうやって読むんだろう」と悩んでしまうこともありますよね。関西にあるいくつかの地名をクイズ形式で紹介します。それぞれの旅行情報や地名に秘められた歴史も解説するので、ぜひ挑戦してみてください。

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冬休みを前に、関西への旅行を計画している方もいるのではないでしょうか。

旅行用のガイドブックや地図を見ていると、「この地名どうやって読むんだろう」と悩んでしまうこともしばしばありますよね。

そこで今回は、関西にあるいくつかの地名をご紹介します。それぞれの旅行情報や地名に秘められた歴史も解説するので、参考にしてみてください。

第1. 「十三」

beeboys/shutterstock.com

第1問は、関西の難読地名では定番の「十三」。漢数字のままで読むと「じゅうさん」ですが、地名だと何と読むのでしょうか。

正解は「じゅうそう」。大阪市東淀川区の、阪急十三駅周辺の地名です。

「十三」という地名が付けられた理由は諸説あり、由来は定かではありません。現在考えられている説の一部は、以下の通りです。

古代の区画割りで今の十三は西成郡の十三条に該当しているため

淀川の渡し場のなかで上流から十三番目の渡し場があったから

【写真】「鵯越」はなんて読む?関西人でも激むず?!難読地名が7連発

第2. 「百舌鳥」

第2問は「百舌鳥」。数年前はニュースで報道されることがあったため、知っている方もいるかもしれませんね。

beibaoke/shutterstock.com

正解は「もず」です。漢字表記だと「百舌鳥」で3文字なのに、平仮名表記だと「もず」で2文字になるとは驚きです。

「百舌鳥」は大阪府堺市にある地名で、2019年に世界文化遺産に登録された「百舌鳥・古市古墳群」の構成遺産が点在しています。

JR阪和線の百舌鳥駅の近くには日本最大のお墓、仁徳天皇陵古墳があります。ほかにも履中天皇陵古墳やいたすけ古墳など、貴重な遺跡があちこちにあるので、関西旅行でおすすめの地域です。

第3. 「鵯越」

次に確認したいのは「鵯越」です。歴史好きの方だと、ピンとくるかもしれませんね。

正解は「ひよどりごえ」。兵庫県神戸市にある地名です。

平安時代末期から始まった源平合戦の「一ノ谷の戦い」では、源義経が鵯越を通って平氏の陣へ奇襲攻撃をしたと伝わっており、2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも描かれました。

しかし現在「鵯越」と呼ばれている地域はそれほど険しい山道ではなく、斜面を下っても一ノ谷へ行くことはできません。

実際は、鵯越は本来奇襲を仕掛けた場所への通過点の1つだったのではないかとも考えられています。

第4. 「長刀鉾町」

4つ目にぜひチェックしたいのは「長刀鉾町」。「長刀」の読み方が鍵になりそうです。

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正解は「なぎなたぼこちょう」。京都市の地名で、毎年7月に開催される祇園祭の巡行にも参加しています。

長刀鉾町が担当している長刀鉾は、鉾の先端に長刀が付けてあるのが特徴。もともとは疫病などを祓う三条小鍛冶宗近作の長刀を使っていましたが、現在は秘蔵になっており、代わりに竹製のものを使っています。

祇園祭では「くじ取らず」として、毎年巡行の先頭に立っています。祇園祭を目当てに京都旅行をする際は、ぜひチェックしてみてくださいね。

第5. 「穴太」

5つ目は「穴太」。滋賀県大津市にある地名で、京阪石山坂本線の駅名にもなっています。

正解は「あのう」「あのお」でした。「あのう」や「あのお」という地名は全国にあり、交通の要衝だったケースが多いため、何かしらの交通に関する古代語が由来なのではと考えられています。

穴太駅周辺には小さな古墳群や神社仏閣があるほか、2駅先の坂本比叡山口駅の近くには比叡山延暦寺へ向かうケーブルカーの発着駅や日吉大社があります。

穴太駅を通過するときは、読み方をちょっと思い出してみてくださいね。

第6. 「斑鳩」

6つ目は「斑鳩」です。漢字単体だと、「斑」は「ハン」「まだら」、「鳩」は「はと」と読めますね。

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正解は「いかるが」。奈良県北西部にある町の名前で、現存する世界最古の木造建築の法隆寺があります。

地名の由来は諸説あり、現在でも定かではありません。斑鳩町のホームページには、イカル(漢字表記だと「斑鳩」や「鵤」)という鳥が群れをなしていたためと記載されています。

feathercollector/shutterstock.com

似たような説で、「イカルの住み処」から「いかるが」の呼び方が定着したと考える意見もあります。

旅行などで斑鳩町を訪れたときは、地名に秘められた歴史に思いをはせながらあちこち巡ってみるのもいいかもしれませんね。

第7. 「雑賀崎」

最後にご紹介したいのは「雑賀崎」。和歌山県の地名です。

planas1.4/shutterstock.com

正解は「さいかざき」。和歌山北県西部にある町で、傾斜に沿って階段状に家が並んでいる景観から「日本のアマルフィ」とも呼ばれています。

万葉集で詠まれるほど古くから景勝地として人気で、近年では日本遺産「絶景の宝庫 和歌の浦」を構成する絶景スポットにもなっています。

ビーチ・灯台・宿泊施設など、夏のレジャーを楽しく過ごせる環境が整っているのが魅力。新鮮な魚介類を使ったグルメも要チェックですよ!

地名は知れば知るほどおもしろい!

今回は、関西の難読地名を7つ紹介しました。どの地域にも観光スポットや、「なるほど」と思うような歴史が秘められていて、「関西の魅力はまだまだ尽きないな」と思いそうになります。

記事で紹介した関西の地名は、ほんの一部です。周りの人と「この地名、何て読むか知ってる?」とクイズを出したり、地名にまつわる歴史情報を交換したりしてみてくださいね。

参考資料

淀川区「区の町名の由来」

神戸市「神戸市立墓園の歴史と沿革」

京都市「山鉾の魅力細見 -長刀鉾-」

斑鳩町「斑鳩町の概要」

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