【実験】人気の「写ルンです」風カメラアプリのクリエイティブな使い方

まるで使い捨てカメラの「写ルンです」のような写真が撮れると最近話題のアプリ「Huji Cam」。巷でフィルムカメラが注目されていることもあってか、人気が高まっています。「古い写真」の再現度が非常に高いので、クリエイティブな用途に使えないかと実験してみました。そのなかで筆者が発見したおすすめの使い方をご紹介します。

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特殊効果やフィルターなどで写真を素敵に見せられるスマートフォンアプリはたくさんありますが、最近、「写ルンです」などの使い捨てフィルムカメラ風に撮れると話題になった「Huji Cam」が人気ですね。撮れる画像は古い写真らしいリアリティがあって、クリエイティブな用途にも十分使えそうな気がしてきたので、実験してみました。

「20年前のフィルム写真」を再現

この「

」アプリ(iPhone対応)は、あの有名なメーカーの使い捨てカメラに似た名前ではありますが、その会社とは全く関係ないとのこと。

操作自体もフィルムカメラを意識していて、シャッターボタンもあえて、使い捨てカメラについているのと同様、チープなデザインになっています。

初期状態だと左上の小さなファインダーが撮影画面ですが、そこに目や指を近づけると、ビューを拡大表示できます。タッチでのピント合わせや明るさの補正などはできず、セルフタイマー・フラッシュ・日付写し込みのON/OFF、背面カメラ・インカメラの切替と、撮影機能は最低限といったところ。

写真を撮影すると、「現像中」と表示されて、数秒の待ち時間が発生します。バシバシと連射したりといった撮り方はできないようです。
実際、使い捨てカメラでも1枚撮影したら指でフィルムをいちいち巻き上げなくてはなりません。そうした使い捨てカメラのリズム感を再現したものかも知れませんね。


話題の通り、撮影した写真は古いフィルム写真のような雰囲気で、とても印象的です。

また色と色のバランスが少しずれて、さらに全体的に少し紫がかぶったような色になります。また被写体の奥行きや立体感がなく、平面的な印象の写真に。
右下に写し込まれた20年前の日付が本当のように思えてくる、古い写真のリアリティが感じられます。

設定を変更して、光線漏れのエフェクトを追加することもできますが、この光線かぶりはランダムで発生するので、思い通りに写し込むのは難しそうです。 


色だけではありません。先ほどの自転車の写真、左下の周辺部を拡大してみると…。

ピントが大幅にずれて、画像が流れてしまっています。
画面の中央とその周りは鮮明に写りますが、周辺に行くにつれて解像度が落ちていくのも、もちろん、意図的に処理によるものでしょう。使い捨てカメラのチープなレンズを良く再現していると思います。


実際のフィルム写真と比較
実際に、筆者が約20年前に撮影した写真と比べてみます。
これは使い捨てカメラではないのですが、今は亡きAPSフィルムのコンパクトカメラで撮影しています。

フィルム写真の場合、画面の暗い部分はディテールが失われてつぶれ気味になってしまうことが多いのですが、Huji Camも暗い部分に関しては同じような傾向です。

もちろん、フィルムでも白いものはきちんと白く再現されるのですが、プリントを20年も放置していると色のバランスが少しずれてきて、いわゆる「色あせた」写真になってきます。Huji Camはこのあたりの再現がなかなか優秀。撮って遊ぶだけではもったいないので、このアプリをクリエイティブに活かせないか? と考えてみました。

本物っぽい「古い写真」に見せるには?

このHuji Camを使ってできるクリエイティブは、なんといっても本物っぽい「古い写真」を表現すること。そのためには、古いものや古い雰囲気を撮影するのが良さそうです。
例えば…。

古い建物や看板を撮る

このカメラアプリが想定している1998年は、今よりも古い建物がまだまだ残っていたはずです。被写体の時代感を引き立てる効果は抜群ですね。

古いモノを撮る

何年経っても変わらないデザインのものであるほど、タイムスリップ感が高まりますね!

しかも、撮る時にあえて構図などにこだわらずに何気なくシャッターを切っていった方が、より古い写真のリアリティが出てきそうです。

逆に、最近の建築や、今しかないものを撮ると、どうでしょうか…?

看板は昔からずっと変わらないデザインですが、左側に写り込んだマンションは明らかに最近のもの。「これは昔の写真っぽく加工した写真だな…」と分かってしまいます。

あえて最新のものをこのアプリで撮ると、古さを感じるというよりも、かえって新鮮な印象になる可能性も。

レトロな写りをクリエイティブに使う

さて、このリアリティのある「古い写真」の表現をどう活用するか?
すぐに思いつくのは、ジャケ写や舞台公演のメイン写真といった、キービジュアルづくりです。

モデルやアーティストをあえて古い写真のように撮影することで、独特の印象を表現できそうです。

試しに、ストックフォトサイトでモデル写真を入手してきました。検索キーワードに「90年代」と入れて探したもので、衣装もの時代っぽいものになっています。この写真をHuji Camで撮影してみます。

意図した通り、あたかも90年代当時に撮影されたようなポートレートになりました。

もう1点、古いクルマの写真を加工してみましょう。

偶然街で見かけて、とっさにデジカメで撮影したクルマの写真。本当に一瞬の出会いだったので、画面も傾き、クルマも一部が画面からはみ出していて、いかにも素人っぽい写真です。これをHuji Camで撮影すると…。

いかにも「押し入れから出てきた古いプリント」といった感じの写真が出来上がりました!
このアプリを使うことで、映像作品などによく登場する「古い家族写真」といった小道具を簡単に作ることができそうですね。
(日付は1998年に固定されてしまいますが…)

ただ、これらの元画像をそのままPC画面に表示させて撮影しても、いまいち雰囲気が出なかったり、場合によってはモアレ(縞模様のようなノイズ)が出てしまうことも。

そこで、これら2つの作例は元素材の写真を一度プリントアウトして、そのプリントを撮影して作っています。
その際、日陰や室内で撮影すると全体的に青や緑へと色が転がってしまいがちなので、結局外に出て日光の下で撮影するとうまくいきました。

色々実験してみましたが、設定がうまくハマると本当に20年前にタイムスリップしたような写真が撮れてしまうHuji Camは使っていて面白いアプリです。ぜひ、いろんなものを撮影して試してみて下さいね。

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