「年収1000万円vs貯金1000万円」どちらが現実的か

多くの方が憧れる1000万円。「年収1000万円vs貯金1000万円」実際に達成するのはどちらが現実的なのでしょうか。実際にグラフで見てみましょう。

本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています

  • 20
  • 0
  • 0
  • いいね
  • クリップ

夢の1000万円、現実的なのはどちらか

相次ぐ物価高にさらなる円安と、家計への影響を懸念する方も多いでしょう。

一方で、多くの方が憧れる「1000万円」という数字。

「年収1000万円あればいいのに」「貯金1000万円がほしい」なんて夢見るときがありませんか。

「年収1000万円vs貯金1000万円」実際に達成するのはどちらが現実的なのでしょうか。実際にグラフで見てみましょう。

【年収&貯蓄のグラフ】1000万円はどちらが現実的か。実際の割合を全体と男女別でチェック(出所:国税庁など)

【年収の一覧表】年収1000万円は現実的か

まずは国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」より、日本で年収1000万円を達成している人の割合を全体と男女に分けて見ていきましょう。

出所:国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」

年収の一覧表を見ると、日本の給与所得者給与所得者5245万人のうち、年収1000円は以下の通りでした。

年収1000万円

全体3.4%(男性5.2%・女性0.7%)

年収1000万円以上

全体4.6%(男性7.1%、女性1.1%)

年収1000万円以上でみれば、およそ20人に1人。ただ個人事業主なども含めるとこれ以上になると考えられます。

日本の平均年収はいくらでしょうか。

日本の給与所得者数・平均年収

全体:5245万人・433万円

男性:3077万人・532万円

女性:2168万人・293万円

正規全体:3483 万人・496万円

正規男性:2344万人・550万円

正規女性 :1138万人・384万円

非正規全体:1203 万人・176万円

非正規男性 :372万人・228万円

非正規女性: 831万人・153万円

最も高い平均年収でも正規の男性で550万円です。年収1000万円はおよそ2倍となるため、狭き門と言えるでしょう。

【貯蓄のグラフ】貯金1000万円は現実的か

次に貯蓄1000万円の世帯はどれくらいいるのか、 総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」の「貯蓄現在高階級別世帯分布」より確認します。

出所: 総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」

グラフを見ると貯蓄1000万円を達成しているのは5.3%、貯蓄1000万円以上は51.2%です。

貯蓄現在高の平均値は1880万円で、1000万円を大きく上回りました。ただ貯蓄保有整体の中央値は1104万円となっており、グラフを見ると、平均を下回る世帯が67.6%と約3分の2を占めています。

出所: 総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」

勤労者世帯に絞ると、貯蓄1000万円は5.2%、1000万円以上は42.5%です。

貯蓄平均は1454万円ですが、中央値は833万円と1000万円を下回りました。

年収1000万円に比べれば、貯蓄1000万円のほうが達成しやすい印象がありますね。年代によっても貯蓄額は異なり、同調査では40歳代で平均貯蓄1000万円を超えます。

富裕層は貯蓄をより重視する傾向も

「年収1000万円vs貯金1000万円」を見てきましたが、貯蓄のほうが現実的と言えるでしょう。

多くの資産を築く富裕層は年収を重視する印象がありますが、実はより貯蓄を重視しています。

もちろん大きく稼ぐことにより資産を築けるため、年収も重視します。しかし富裕層かどうかは資産で判断されることであるため、より貯蓄を重視する傾向にあるのです。そのせいか、資産運用について真剣に考え、情報収集をして自ら学ぶ方は多いものです。

私たちも年収だけでなく、「どのように貯蓄するか」にもう少し視点を当ててもいいかもしれません。

「貯蓄から投資へ」の流れが進んでいますが、資産を守る・育てるための貯蓄の仕方について、個人がより考えることが今後求められていくでしょう。

参考資料

国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」

総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」

  • 20
  • 0
  • いいね
  • クリップ
コンテンツを違反報告する

関連キーワード

関連アイデア

カテゴリ

このアイデアを投稿したユーザー

くらしとお金にまつわる経済ニュースをわかりやすくお伝えします。LIMOでは、人生をより豊かにするためのくらしやお金のヒントとなる情報や、気になる時事ネタ、厳選し…

LIMO[リーモ] くらしとお金の経済メディアさんの他のアイデア

コラムのデイリーランキング

おすすめのアイデア