観葉植物のプロに聞く! 育て方の基本とおすすめ観葉植物10選【観葉植物基礎講座Vol.1】

本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています

  • 753
  • 27
  • 0
  • いいね
  • クリップ

生活空間に癒やしを与えてくれる観葉植物。一つ置くだけでインテリアも格段におしゃれになります。でも初心者には、種類や価格、サイズや育て方など、分からないこともたくさんありますよね。今回は観葉植物のスペシャリスト「オザキフラワーパーク」に、初心者が聞きたい観葉植物のあれこれをまるごと聞いちゃいます!

観葉植物ってどんな植物?

rattiya lamrod/shutterstock.com

観葉植物は“インテリアグリーン”とも呼ばれ、室内での栽培が可能な植物です。リビングルームや玄関に飾れば、空間が一気に明るい雰囲気になり、ベッドルームに飾れば空間に癒やしをもたらしてくれます。さまざまな種類があり、葉の形や樹形そのもののバリエーションも多彩なため、収集するのも楽しみの一つです。個性豊かな観葉植物は、ただ眺めているだけでもあっという間に時間が過ぎていきます。

育て方は決して難しくはありません。特に、水やりを毎日行う必要がないため、置き場所と水やりの頻度のコツさえつかめば、誰でも簡単に育てることができます。

忙しい毎日に癒しを与えてくれる観葉植物、ぜひお部屋に加えてみませんか?

観葉植物の選び方のポイント

店頭で観葉植物を選ぶ際のポイントは、見た目など直感で選ぶのもいいのですが、売り場では葉がしおれていないか、虫がついていないかなど、よく観察して選ぶことが大切です。その植物の名前を、ネットで検索すると、写真がたくさん出てきます。それらの写真と実際の商品の葉の色や茎の状態を見比べてみることにより、現在のコンディションの良し悪しを判断することもできます。

また、サイズ感も品種や樹形によって大きく異なるため、どのくらいの大きさの観葉植物をどこに置きたいのか、あらかじめイメージしておくとよいでしょう。

「オザキフラワーパーク」では厳選した商品を徹底した管理のもと販売していますが、このように購入者自身の目線でもチェックして、納得した上で購入することをおすすめします。

観葉植物の育て方

植物を育てるための道具

【必要な道具】

観葉植物を育てるためにはさまざまな道具が必要となります。中でも、次の9つのアイテムは、観葉植物を栽培するためには最低限揃えなければなりません。

水やりに必要な「ジョウロ」

葉水に必要な「霧吹き」

植え替えの際に土を盛るための「スコップ」

植え替えに必要な「鉢(根腐れを防ぐためにも必ず底穴が空いているものを選びましょう)」

鉢からもれ出る水が床などを汚さないようにする「受け皿」

鉢底の穴から害虫の侵入や土の流出を防ぐ効果があり、植え替えの際に最初に鉢に入れる「鉢底ネット」

鉢内の水はけと通気性を確保するために鉢底ネットの上に敷く「鉢底石」

植物を植えるための「用土」

成長に欠かせない「肥料」

【あると便利な道具】

鉢カバー

買ってきた観葉植物の植え替えをするのが難しい場合には、購入時の無機質なプラスチック鉢を目隠しすることができる鉢カバーを使うのがおすすめ。重量のあるタイプのものを選べば、背が高く安定性に欠ける植物に対して、安定感を与えることもできます。厚手の麻袋を巻き付けるだけでも、ちょっとしたおしゃれな鉢カバーになったりもします。

このカラフルな鉢カバーは「オザキフラワーパーク」でも売れ筋の商品『アーバンプランツポット』。ウッドパウダーとストーンパウダーを混ぜたリサイクルプラスチックを使用しているため、環境に意識の高いお客様からも大人気。また直接植え込む鉢としても使用できます。

水分計

観葉植物は土が常に湿っているのを嫌うため、土の水はけは重要です。そこで便利なのが、鉢内の土がどの程度湿っているのかを視覚化してくれる水分計。感覚よりも確実性を重視する方にはおすすめです。

売れ筋の水やりチェッカー(水分計)『サスティー』。
土に挿しておくだけで窓の中のリフィルが「色の変化」で水のやりのタイミングを教えてくれる。

竹串

お料理で使うような竹串も、土にさせば鉢の中の水分を測る簡易的な水分計になります。根を傷つけないように、使用する際はできるだけ鉢の縁に近い位置にさしてください。

プラスチックシリンジ

いわゆる注射器の胴体部分。胴体に目盛が記されているので、液体肥料などを希釈する際の計量に役立ちます。

剪定や、果樹の収穫に使用する園芸用ハサミ

文房具のハサミでも代用は可能ですが、植物以外で使用しているものを植物のカットに用いると、切断箇所から雑菌が入り込む可能性があり、植物が病気になるリスクを高めるので、可能なら園芸専用のものを使うことをおすすめします。

サーキュレーター

サーキュレーターは、同じ送風機でも、涼を取るために「拡散する風」を送る扇風機とは異なり、部屋の空気を循環させるのに最適な、遠くまで届く「直進する風」を作り出すためのもの。観葉植物は室内で栽培するため、サーキュレーターを用いて部屋の空気を回してあげると、使用しない場合に比べ、病害虫にも強く健康的に育つため、近年は観葉植物を楽しむ方の間で人気が高まっています。

リーフクリン

部屋で栽培する観葉植物の葉には、室内のホコリや、料理の際の油飛沫など、さまざまな堆積物が蓄積されていきます。それらは水を弾くため、一気に落とそうとすると逆に葉を傷めてしまいます。日頃から拭き取るなどの手入れを心がけていれば葉はいつまでも健康で艶やかな色を保ちますが、手入れが滞ると葉はやがて本来の輝きや手触りを失ってしまいます。そこで、健康な葉を取り戻すために役立つのが洗浄剤の『リーフクリン』。定期的に使うと、汚れを寄せ付けず、日常のお手入れも楽になります。

買ってきたらまず最初にやること

franz12/shutterstock.com

前述の「観葉植物の選び方のポイント」でも説明しているように、事前に商品の状態を確認するのがベストですが、お持ち帰りの際や配送時にトラブルがないとも限らないので、商品が自宅に到着したら、まずは植物が傷んでないか、害虫が付着していないかなど、購入した商品のコンディションをチェックしましょう。

植え替え

Ali Efe Yilmaz/shutterstock.com

お店で購入した観葉植物は植え替えずにそのまま観賞することもできますが、自前の鉢に植え替えて楽しむこともできます。ただし植え替えは基本的に厳冬や盛夏は避け、春、もしくは晩夏から初秋におこなってください。また、下記に該当する場合は、株のためにも早めに植え替えをおこなってください。いずれの場合も、使用する土は市販の「観葉植物用の土」で構いません。

土の水はけが悪くなっている

お店で購入した観葉植物は長い間、同じ土に植えられているため、土の劣化により水はけが悪くなっている場合があります。鉢から少量の土をすくい上げ、ドロッとしている場合は、現在の鉢より1〜2回り大きな鉢へ植え替えてください。

鉢底から根が飛び出している

観葉植物の多くは成長が早く、2〜3年もすれば鉢の中は根でいっぱいになり、やがて鉢底から根が飛び出してしまうことも。このように根が鉢の中で詰まっている場合、土から必要な栄養を取り込むことができずに株が窒息してしまうので、株を土から上げ、手で根をほぐして傷んだ根と共に古い土を落とし、伸び切った余分な根は切るなどして整理をしてから、現在の鉢より1〜2回り大きな鉢に植え替えてください。

植え替えの際に必要以上に大きな鉢に植えると、土の量が多い分、水が鉢内にまんべんなく行き渡らずに乾燥してしまったり、またその逆で、水分がなかなか蒸発せず鉢内が過湿状態になるなど、健康な根の成長を妨げることにつながります。このため、植え替えの際は必ず、現在の鉢より1〜2回り大きな鉢へ植え替えるようにしてください。

Stanislava Yaneva/shutterstock.com

植え替えたあとは水をたっぷりと与えて、土に根を馴染ませてください。植え替え直後は用土に含まれている肥料以外に、液体肥料などをすぐに与えるのは控えてください。植え替えで根がストレスを受けているため、そこにいきなり肥料を与えると根に過度の負荷をかけることになります。液体肥料による追肥は、植え替えから2週間程度経過してからにしましょう。

植え替えは、一般的には植物の成長期である春か秋におこないます。夏は植物が暑さで弱っていたり、冬は植物が休眠中である場合もあり、植え替えの適期ではないため、土の水はけ改善や、根詰まり改善といった目的以外では、できるだけおこなわないようにしてください。また、株に問題が有る無いに関わらず2〜3年に一回は株の成長のためにも植え替えをおこないましょう。

置き場所

New Africa/shutterstock.com

観葉植物を置く場所は、レースのカーテン越しなど、優しい光の差し込む場所で、なおかつ風通しのよい場所が理想的です。直射日光やエアコンの風が当たる場所は避けてください。狭い室内に置く場合は、エアコンの風で葉が揺れない位置が好ましいです。

直射日光を避けるべき理由

直射日光は紫外線が強く、その紫外線によって植物の細胞が傷むと「葉焼け」を起こしてしまいます。葉焼けは、葉が茶色く焼け焦げた状態になり、その葉は光合成ができなくなってしまいます。他の葉や茎に広がるようなことはありませんが、その葉が緑を取り戻すことはないため、せっかくの美しい見た目に影響を及ぼします。

葉の白く変色してしまっている部分が直射日光で葉が焼けた「葉焼け」の状態。

エアコンの風を避けるべき理由

エアコンの風は、夏場の冷風、冬場の温風、共に植物に直接あてることで過度の乾燥が起きてしまいます。これにより、葉が水分を蒸散させる働きに障害がおき、枯れる原因となります。

水やり

Pavel Gulea/shutterstock.com

水やりの方法

観葉植物は基本的には毎日水をあげる必要はありません。土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷりと水を与えます。

鉢底から流れるまで水をあげるのには意味があります。それは鉢内の根にまんべんなく水が行き渡ることで、根と土の間の空気を押し流し、そこに水分と同時に新鮮な酸素が供給されるからです。したがって、土の表面が湿るくらいの”ちょいあげ”ではなく、水やりは“たっぷりとしっかりと”を心掛けてください。また、根を労わるためにも水やりにはジョウロの使用をおすすめします。

水やりでやってはいけないこと

土の表面が湿っている状態でさらに水を与えたり、受け皿に水が溜まっている状態が続くと、根腐れを起こす原因となるので避けるようにしてください。

水やりの目安

土が乾くサイクルは観葉植物の品種や管理状況によっても異なるため、一概には言えませんが、大切なのは日々の観察です。土が乾いているか湿っているかは、目視でも、触った感覚でも確認できます。

また、竹串を使えば鉢内の土の状態も確認することができます。この場合、抜いた串に土が少量、あるいはまったく付着していなければそれが水やりのタイミングです。逆に、土が色濃く付着している場合は、水やりはもう少し待ったほうがよいという目安となります。より確実に土の状態を知りたい場合は、市販の植物用の水分チェッカーなどを利用すると便利です。

この状態を踏まえた上で、観葉植物の成長期でもある【春・秋】は午前中に、【夏】は夕方の涼しくなった時間に、【冬】は多くの品種が休眠期に入ってしまうため、鉢の中の土が完全に乾いてから1〜2日待ってから午前中の暖かいタイミングで、水やりを行なってください。

葉水

Media_Photos/shutterstock.com

葉水とは、霧吹きなどを用いて葉を水で湿らすことです。土への水やりと異なり、葉水は毎日おこなっても構いません。むしろ毎日おこなうことで、葉からの水分の吸収を活発にし、葉の色艶を良好に保つことができます。冬場は空気も乾燥しがちなので、積極的におこなうと葉の健康維持に効果的です。ただし、冬場の夜間の葉水は冷えの原因にもなるため注意してください。

管理温度

多くの観葉植物は高温多湿を好むので、20℃以上で栽培するのが理想です。冬場は日中窓辺に置きますが、日没と共に気温が急激に下がるため、窓辺から遠ざけるのが理想的です。外出などでそれができない場合は、最初から部屋の中央に置いておくとよいでしょう。一方、夏場は熱がこもった部屋に放置しておくと蒸れて腐ることもあるため、風通しのよい場所に置くか、サーキュレーターなどで部屋の空気を循環させておくのがおすすめです。

ちなみに、夏の直射日光は葉焼け防止のためにも厳禁ですが、品種によっては冬の直射日光でも葉焼けを起こすものがあるため、購入時に店頭スタッフに品種ごとの管理方法を確認してください。

肥料

肥料は5〜10月の成育期に与えます。肥料の種類は大まかに言うと、水で薄めて”追肥”として使う「液体肥料」と、土の上に置いておくだけで1〜2カ月効果があり”置肥”として使う「錠剤肥料」、同様に撒いて使う「粒状肥料」の3種類があります。それぞれパッケージに書かれている用法容量に従って与えてください。

液体肥料『ハイポネックス』。ボトル背面の説明書きに従いキャップなどで計量して水で薄めて使います。写真のようにシリンジを使うと計量が一目瞭然で便利です。
粒状肥料『マグアンプK』(大粒)。これは「元肥」と言って、植え替えの際に土に混ぜ込んで使います。

「活力剤」を併用するのも効果的です。数本単位で売られている緑色のアンプル状のものや、『メネデール』や『リキダス』などが代表的です。ただ、活力剤は人間でいう栄養ドリンクみたいなものなので、活力剤を肥料として使うことはできません。あくまでも、暑い夏を乗り切るためや、ちょっと元気がないな、という時に使うものなので、肥料とは分けて考えてください。

植物活力剤『メネデール』。ボトル背面の説明書きに従いキャップで計量して水で薄めて使います。

植物は、生きていくために必要な炭素、酸素、水素の3元素を空気中や水から吸収します。そして、葉緑素の元になる【チッソ】、花や実の成長などを助ける【リンサン】、根を丈夫に育て、株全体の健康を維持する【カリウム】といった成長に欠かせない栄養素は「肥料」から得ることで成長していきます。肥料はこれらの3大要素や他の微量要素の含有量が法律で定められています。これらの成分が定めた量に満たなかったり、鉄分など、特定の栄養素のみにスポットをあてたものが「活力剤」とされています。

オザキフラワーパークで初心者に人気の観葉植物10選

1:フィカス・ウンベラータ

熱帯アフリカが原産で、ゴムの木の仲間の「フィカス・ウンベラータ」は、葉がハートの形をしていて、とても可愛らしい観葉植物です。

推奨する置き場所

陽射しがレースのカーテン越しに入ってくる窓辺、あるいは、直射日光が午前中のみ入ってくる場所。但し、盛夏の直射日光は避けること。

水やり

土の表面が乾いたタイミングで、鉢底からあふれるくらいたっぷりと。

育て方のポイント

葉が大きいので、こまめな掃除と葉水で潤いをプラスしましょう。

2:フィカス・アルテシマ

インドや東南アジアが原産の「フィカス・アルテシマ」もゴムの木の仲間です。樹高がかなり高くなるため、ラテン語で最も背が高いことを意味する「アルテシマ」と名付けられました。黄色の葉がお部屋を明るくしてくれます。

推奨する置き場所

陽射しがレースのカーテン越しに入ってくる窓辺、あるいは、直射日光が午前中のみ入ってくる場所。但し、盛夏の直射日光は避けること。日光を大変好む品種のため、明るい環境で育てることで、美しい葉の発色が維持できる。

水やり

土の表面が乾いたタイミングで、鉢底からあふれるくらいたっぷりと。

育て方のポイント

葉水を葉の表裏におこなうことで、健康な葉が育つ。

3:フィカス・ベンガレンシス

こちらもゴムの木の仲間「フィカス・ベンガレンシス」。くっきりした葉脈のある美しい葉のフォルムとユニークな樹型が人気の観葉植物です。インドのベンガル地方が原産のためこの名がつきましたが、現地では菩提樹(霊樹)を意味するバニヤンツリーとも呼ばれ、どこか神秘的な魅力も秘めた大人気の観葉植物です。初心者にもおすすめ!

推奨する置き場所

陽射しがレースのカーテン越しに入ってくる窓辺、あるいは、直射日光が午前中のみ入ってくる場所。但し、盛夏の直射日光は避けること。

水やり

土の表面が完全に乾いたタイミングで、鉢底からあふれるくらいたっぷりと。冬は表面が完全に乾いてから2〜3日経過してから同様に与える。

育て方のポイント

葉水を葉の表裏におこなうことで健康な葉が育つ。

4:シェフレラ

中国南部や台湾などを中心に分布し、オリエンタルなたたずまいが人気の「シェフレラ」。成長がとても早く、新芽も続々と出てくるため、ボリュームのある樹形を楽しむことができます。生命力が大変強く、とにかく丈夫なことから、初心者でも失敗の特に少ない観葉植物です。

推奨する置き場所

陽射しがレースのカーテン越しに入ってくる窓辺。直射日光は可能な限り避けること。

水やり

土の表面が完全に乾いたタイミングで、鉢底からあふれるくらいたっぷりと。冬は表面が完全に乾いてから2〜3日経過してから同様に与える。

育て方のポイント

定期的な葉水で健康な葉が育つ。

5:モンステラ

葉が大きいので、1鉢あるだけで南国気分が楽しめる「モンステラ」。熱帯アメリカが原産で、一度見たら忘れないギザギザの葉は、観葉植物の中でも1、2を争う人気。店舗やオフィスでも目にする機会が多いのではないでしょうか。そのダイナミックなフォルムとは裏腹に、じつはツル性の着生植物。原産地では椰子の木などに着生しています。

推奨する置き場所

陽射しがレースのカーテン越しに入ってくる窓辺が好ましいが、耐陰性が高い品種なので、陽射しが弱い部屋でも栽培は可能。直射日光は可能な限り避けること。

水やり

土の表面が完全に乾いたタイミングで、鉢底からあふれるくらいたっぷりと。冬は表面が完全に乾いてから2〜3日経過してから同様に与える。

育て方のポイント

こまめな掃除と葉水による潤いをプラスしましょう。

6:パキラ

大変丈夫で、容易に成長するため、観葉植物の入門には最適な「パキラ」。 太い幹から、まるで打ち上げ花火のように飛び出した大ぶりの葉は、インテリアグリーンとして不動の人気を誇っています。原産地の中南米ではパキラを売ったらリッチになったという伝説もあるため、マネー・ツリーとも呼ばれ、幸運をもたらす木としても珍重されています。

ゴージャス感漂う、幹を編み込んだタイプも人気。

推奨する置き場所

陽射しがレースのカーテン越しに入ってくる窓辺が好ましいが、耐陰性が高い品種なので、陽射しが弱い部屋でも栽培は可能。直射日光は可能な限り避けること。

水やり

土の表面が完全に乾いたタイミングで、鉢底からあふれるくらいたっぷりと。冬は表面が完全に乾いてから4〜5日経過してから同様に与える。

育て方のポイント

葉が大きく、かつ複雑な形をしているので、こまめな掃除と葉水で潤いをプラスしましょう。

7:ガジュマル

多数に分岐した幹の形が一つひとつ異なるため、株を選ぶ楽しみがある「ガジュマル」。ゴムの木の仲間で、国内でも沖縄などで自生している株を見ることができます。愛嬌のある名前の由来は、この足がたくさん絡まって生えたようなユニークなフォルムから、「絡まる」が訛って「ガジュマル」になった、という説があります。また、生命力も大変強く、沖縄ではガジュマルの大木に聖霊が宿るという言い伝えもあり、どこか神秘的な観葉植物です。

推奨する置き場所

陽射しがレースのカーテン越しに入ってくる窓辺が好ましいが、耐陰性が高い品種なので、陽射しが弱い部屋でも栽培は可能。直射日光は可能な限り避けること。

水やり

土の表面が完全に乾いたタイミングで、鉢底からあふれるくらいたっぷりと。冬は表面が完全に乾いてから4〜5日経過してから同様に与える。

育て方のポイント

こまめな掃除と葉水による潤いをプラスしましょう。

8:サンセベリア

葉が多肉質なため多肉植物としても人気の「サンセベリア」。乾燥に強いので水もそんなにいらないため、初心者にもおすすめです。多肉植物であることから、水不足で葉がシワシワになってもそう簡単に枯れることはありません。熱帯アフリカなどが原産地で、シュッとした形の葉は、単色、あるいは横縞の入ったものなどがあり、好みに応じて色を選べるのも人気の理由です。

推奨する置き場所

陽射しがレースのカーテン越しに入ってくる窓辺が好ましいが、耐陰性が高い品種なので、陽射しが弱い部屋でも栽培は可能。直射日光は可能な限り避けること。

水やり

多肉植物は過湿を嫌うため、竹串などを使い、土の表面のみでなく鉢内の土全体が完全に乾いたことを確認してから、鉢底から溢れるくらいたっぷりと。冬は鉢内の土全体が完全に乾いてから4〜5日経過してから同様に与える。

育て方のポイント

水をあげるタイミングに注意を。

9:エバーフレッシュ

規則正しく並ぶ細葉の涼しげな風情が魅力的な「エバーフレッシュ」。和名では「アカサヤネムノキ」という通り、ネムノキの仲間なので、夜になると葉を閉じて眠りにつきます。また、春から夏にかけて小さな薄い黄緑色の花を咲かせるため、花も楽しみたい人におすすめです。

推奨する置き場所

陽射しがレースのカーテン越しに入ってくる窓辺が好ましいが、耐陰性が高い品種なので、陽射しが弱い部屋でも栽培は可能。直射日光に当てることは可能だが、徐々に慣らしてから当てるのが望ましい。

水やり

土の表面が完全に乾いたタイミングで、鉢底からあふれるくらいたっぷりと。冬は表面が完全に乾いてから2〜3日経過してから同様に与える。

育て方のポイント

エバーフレッシュは水切れするとすぐに落葉するので、竹串や水分計を使用するなどしながら、土のコンディションには細心の注意を払う必要があります。

また、こまめな掃除と葉水で潤いをプラスしましょう。

10:ソフォラ

ニュージーランド原産のマメ科の常緑樹「ソフォラ」。細い枝に小さな葉の生えている姿はダントツの可愛さで、「オザキフラワーパーク」でも大人気。

葉の形がなんとも可愛らしい。

ただし、乾燥も過湿も嫌うという、ちょっと気難しい一面もあるため、水やりには気を使って育てる必要があります。

推奨する置き場所

陽射しがレースのカーテン越しに入ってくる窓辺が好ましいが、耐陰性が高い品種なので、陽射しが弱い部屋でも栽培は可能。直射日光は極力避ける。

水やり

土の表面が完全に乾いたタイミングで、鉢底からあふれるくらいたっぷりと。冬は表面が完全に乾いてから同様に与える。水切れに弱い品種なので、土のコンディションはこまめにチェックを。

育て方のポイント

ソフォラは水切れするとすぐに落葉するので、竹串や水分計を使用するなどしながら、土のコンディションには細心の注意を払う必要があります。また、葉水を行う際は葉の表裏におこなうことで健康な葉が育ちます。

おわりに

観葉植物は、本来は外で育つ植物を家の中で育てるわけですから、それなりに学ばなければいけないこともあります。しかし、初心者でも簡単に育てられるのが観葉植物の魅力。一度に多くのことをマスターしようとは考えずに、楽しみながら育てていく過程で、いろいろなことを覚えていけばいいかと思います。こうして一つの小さな扉を開くことで、観葉植物への興味が尽きることなく湧いてくるはずです。

オザキフラワーパークではどんな些細な質問でも常時受け付けてくれます。スタッフの皆さんがお客様一人ひとりの、今日の「分からない」を、明日の「楽しみ」に変えるお手伝いをしてくれるので、この機会にぜひ観葉植物の世界に足を踏み入れてみませんか?

お話を伺ったのは…オザキフラワーパーク観葉植物担当 後藤さん

「観葉植物のことならなんでも聞いてください!」と、今回お世話になったオザキフラワーパーク観葉植物担当の後藤さん。

今後も後藤さんに観葉植物のあれやこれ、聞いちゃいます! 乞うご期待。

取材協力

『オザキフラワーパーク』

1961年に東京は練馬区石神井で創業以来61年、人気の観葉植物からニッチな珍奇植物まで、全国屈指を誇るその品揃えは「買える植物園」としての異名を持つ。植物や園芸グッズの豊富さもさることながら、アクアリウムや爬虫類の生体販売も行っているため、近隣はもちろん、全国各地からお客様が途絶えることなく来店する話題の超大型園芸店。編集部スタッフもプライベートで足繁く通う。

東京都練馬区石神井台4-6-32
TEL : 03-3929-0544
URL https://ozaki-flowerpark.co.jp

営業時間:9:00~19:00

Credit

ガーデンストーリー編集部

Photo/
2~6,9~11,15,18,20,22~25  ガーデンストーリー編集部
7~9,14,28~40 オザキフラワーパーク

The post 観葉植物のプロに聞く! 育て方の基本とおすすめ観葉植物10選【観葉植物基礎講座Vol.1】 first appeared on GardenStory (ガーデンストーリー).

  • 753
  • 27
  • いいね
  • クリップ
コンテンツを違反報告する

関連キーワード

関連アイデア

カテゴリ

このアイデアを投稿したユーザー

『ガーデンストーリー』は植物のある心豊かな暮らしを提案するガーデン・エクステリア専門のメディア。さまざまな植物情報や、ガーデニングハウツー、庭やエクステリアのア…

GardenStoryさんの他のアイデア

コラムのデイリーランキング

おすすめのアイデア