太陽光発電システムをレンタルするという選択肢もあります!
地球環境のためにも、家計のためにも、太陽光発電システムを導入する家庭は増えています。しかし、設置には2,000,000円ほどの高額な初期費用がかかるのが現実。一部自治体で補助金を支給しているものの、その費用の高さが普及の妨げになっていることは疑いようがありません。そこで提案したいのが、太陽光発電システムをレンタルするという方法です。この記事では、太陽光発電システムレンタルに関するさまざまなことを解説します。
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太陽光発電システムのレンタルってどんなもの?必要な機器とは
エネルギー問題が取り沙汰され、再生可能エネルギーの活用が急務とも言える昨今、太陽光発電は注目を集めています。しかし、高額な初期費用がかかるため、容易に導入することができるとは言えません。このデメリットを解消したのが、「レンタル」という仕組みです。
2015年より、〔オリックス〕と〔NEC〕、〔エプコ〕の合弁会社である〔ONEエネルギー株式会社〕が、〔タマホーム〕と提携し、国内初の戸建て向け太陽光発電システムのレンタル事業を開始しました。当初は〔タマホーム〕で新築住宅を購入した方向けでしたが、現在は既築住宅にもサービスを展開しています。
太陽光発電システムには、家の屋根などに設置する太陽光パネルと、パネルを支える架台、発電した電力をさまざまな家電製品に使用できるよう交流電力に変換するパワーコンディショナー、そして電力を貯めておくための蓄電池が必要となります。〔ONEエネルギー〕がレンタルしているNEC製の蓄電池には、パワーコンディショナーが内蔵されているので、太陽光パネルのリースと蓄電池のレンタル契約をすれば、発電した電気を上手に貯めて賢く使うことができます。
〔ONEエネルギー〕では、これら太陽光発電に必要なすべての機器をレンタルしています。またそれだけでなく、工事手配、保守メンテナンスのサービスも行っているので、購入するよりも手軽に太陽光発電を導入することができます。
【レンタルのメリット】
レンタルならではのメリットは、やはり初期投資が必要ないことでしょう。手元の現金を確保しておくことができる、住宅購入時の予算を他の住宅設備に回すことができるなど、さまざまな好影響があります。
購入した場合、故障などのトラブル時はメーカー保証に頼ることになりますが、レンタルならレンタル事業者が常に保守サービスを行ってくれます。保証期間は10年と長期なので、安心して使用することができるでしょう。
【レンタルのデメリット】
当然ながら、一括払いで購入したほうがトータルで支払う金額は安くなります。手元に潤沢な現金資産がある方は、購入を検討するのも一案です。
リース・レンタル料金はどれくらい?
〔ONEエネルギー〕で太陽光発電システムをレンタルした場合、5.06kWの太陽光パネルなら月々のレンタル・リース料金は12,847円です(2017年10月現在)。パネルの枚数が増えれば、料金も増える仕組みです。
契約期間は15年で、その間は解約することができません。万一止むを得ず解約しなければならない場合は、所定の違約金がかかることを念頭に置いてください。
レンタルした太陽光発電システムを活用して売電できる?
太陽光発電システムの恩恵は、電力を貯めて使えることだけではありません。余剰電力が生じた場合は、「固定価格買取制度」によって電力会社に電力を売り、収益を得ることができるのです。この制度を活用するためには、設備認定を受ける必要がありますが、レンタルした太陽光発電システムであっても特に問題はありません。
いざ導入を検討するとき気になるのは、売電価格です。10kWh未満の住宅用太陽光発電の場合、平成29年度の1kWhあたりの買取価格は28円。5.06kWのパネルで、蓄電池を太陽光発電余剰電力売電優先となる経済モードで運転した場合、年間の売電収益の見込みは119,000円となります(使用する電力量によって売電収益は増減します)。レンタル料金と、電気代金削減額を考慮すれば、年間20,000円ほどお得になる計算です。
ただし、いくつか注意点があります。まず、売電価格は年度ごとに見直しが行われるため、今後下がる恐れも十分に考えられます。少なくとも、平成30・31年度には段階的に引き下げられることが決定しています。また、太陽光発電の買取期間は10年間です。〔ONEエネルギー〕でレンタルした場合、先にも述べた通りレンタル契約期間は15年、途中解約はできません。そのため、11年目以降15年目までは売電収益がなくなることを覚えておかなくてはいけません。
まとめ
太陽光発電システムのレンタルについて紹介しました。家庭用太陽光発電システムをレンタルしている会社は現状〔ONEエネルギー〕だけですが、今後参入する会社があれば価格競争が起こるかもしれません。太陽光発電システムを検討する際、レンタルという選択肢も加えてみてはいかがでしょうか。
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