サイディングの外壁塗装について詳しくご紹介!外壁の特徴から、塗装の費用まで教えます

家の外壁には、たくさんの種類があります。例を挙げると、モルタル、塗装、タイル、ALC、レンガなどなど……。それらの中でも、現在最もポピュラーと言われているのは「サイディング」の外壁です。ハウスメーカーや工務店でも、企画型商品の標準仕様とされることが多く、たいへん高い人気があります。今回は、サイディング外壁材の人気の秘密や、外壁塗装を行う際にかかる費用の目安についてご紹介します。

本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています

  • 14107
  • 14
  • 0
  • いいね
  • クリップ

サイディングとはどんな外壁材?

サイディングとは外壁材の一種で、建物の骨格に合わせ板状のサイディングボードを複数張り付けることによって施工します。サイディングには他の素材の外壁と比較して、以下のようなメリットがあります。

1.費用が安い
2.工期が短く済む。
3.耐久性に優れている。

サイディングにも素材の違いによっていくつか種類があります。そのうち、大きく分けた4種類を以下にご紹介します。

【1.窯業系サイディング】
セメント、砂などを原料としており、防水性・防汚性・遮音性に優れています。また耐久性・防火性・断熱性も高く、施工の際には工期が短く済むメリットもあります。さらにデザインや意匠が豊富に選べるという特色もあり、現在の新築一戸建て住宅の外壁には窯業系サイディングがよく採用されます。

【2.金属系サイディング】
ガルバリウムなどの金属類を原料とします。成型された金属板と、断熱材が用いられた裏打ち材で構成されているため、断熱性・防音性に優れているだけでなく、耐久性・防汚性・防水性も高い点が特長です。さらにスチール系・アルミ系・ステンレス系の3つに分類されています。

【3.樹脂系サイディング】
樹脂などを素材とし、とても軽量で工期が短いことで人気があります。耐久性・防水性に優れ、耐冷害性や耐候性も高いため、北海道などの寒冷地において人気が高まっています。

【4.木質系サイディング】
木材を素材とし、天然木に塗装を施して仕上げられています。木目ならではのデザインには趣きがあり、見た目の質感などにこだわりのある、スタイリッシュなイメージを好む方に人気があります。ただし、天然木を使用しているため、耐火性・防汚性・防水性は他のサイディングと比較すると低くなります。

サイディングの外壁を塗り替えるのにかかる費用は?

サイディングボードの上から新たに塗装を塗り替える場合にかかる費用の目安は、一般的な2階建て住宅で塗り面積を200~250㎡とした場合、600,000円~1,500,000円が大体の目安の費用です。外壁の塗り替え価格の内訳は、以下の通りです。

・塗装作業…35~40%
・足場設置…13~18%
・施工費・人件費…30~43%
・その他の経費など…10%~15%

外壁材の劣化が進んでいる場合は、下地部分を補修する金額が加わってきます。

【1.塗料価格の目安】
上ではシリコン系塗料を採用した場合の費用を出していますが、塗料はシリコン系以外にもさまざまな種類があります。

・ウレタン系塗料  :1缶あたり10,000円~15,000円
・遮熱ウレタン系塗料:1缶あたり13,000円~18,000円
・シリコン系塗料  :1缶あたり15,000円~40,000円
・遮熱シリコン系塗料:1缶あたり20,000円~45,000円
・無機系塗料    :1缶あたり18,000円~48,000円
・フッ素系塗料   :1缶あたり38,000円~95,000円
・光触媒塗料    :1缶あたり35,000円~95,000円

この中で、最も一般的なのはやはりシリコン系塗料です。価格も比較的安価で、耐候性の高さが主な人気の理由と考えられます。多くの塗料業者が、初めにシリコン系塗料をすすめてくるケースも多くなります。

【2.足場費用の目安】
塗装面積1㎡あたり500円~800円

【3.施工費の目安】
・付帯塗装(軒天):1㎡あたり800円~1,200円
・破風板塗装   :1㎡あたり650円~1200円
・シーリング工事 :1mあたり500円~1,500円
・雨樋塗装    :1mあたり800円~1,200円
・雨戸塗装    :1枚あたり2,000円~5,000円

サイディング外壁の塗り替えをする際に注意すべき点

【1.シーリング材について】
サイディングの外壁には、1枚1枚の繋ぎ目部分にゴム状のシーリング材が注入されています。目地部分の防水性・気密性を保つために使われているものです。シーリング材の劣化(割れなど)を放置していると、雨水が壁の内部に入って腐食や雨漏りの原因となってしまいます。そのため、しっかりとした定期的な補修が必要です。シーリング材の補修方法としては、以下の2種類があります。

・打ち増し:現在あるシーリングを剥がさず、その上から新しいシーリングを打つ方法です。費用は、1mあたり500円~1,000円が目安です。
・打ち換え:現在あるシーリングを剥がして、新たにシーリングを打つ方法です。費用は、1mあたり900円~1,500円が目安です。

シーリング材の劣化が少なく、状態が良い場合には打ち増しでも問題ありませんが、シーリングは素材があくまでゴムなので、10年も経てば劣化してしまいます。劣化が発生していれば、上から重ねてシーリングを打ってもあまり意味がなく、近いうちに打ち替えが必要となってしまいます。打ち増しの方が安いから、という理由だけで選ばない方が賢明でしょう。

【2.クリアー塗料について】
サイディング外壁材は、なんといっても豊富なデザインが魅力です。たくさんある中からチョイスしたせっかくのお気に入りのデザインなら、いつまでも残しておきたい!と思うのは当然のことでしょう。そんな方におすすめしたいのが、「クリアー塗料」です。仕上がりが透明になるため、元のデザインを生かすことができるのです。しかし、サイディング自体が劣化しているとクリアー塗料は使えないため、注意が必要です。

サイディングの寿命は長いと言われていますが、やはり7~10年ほどの経過を目安として塗装の塗り替えを行うことをおすすめします。

まとめ

今回は、外壁材として人気が高いサイディングについて、詳しくご紹介しました。お家の中は日々お手入れしたり、定期的にリフォームを検討したりすることが多いのですが、意外と外壁までには目が行き届かなくなりがちです。しかし、外壁は常に雨風や紫外線にさらされていますから、気づかないうちに劣化が始まっているかもしれません。外壁にも、定期的なメンテナンスや修理をすることが必要です。サイディングの外壁塗装の特徴やかかる費用の目安をあらかじめ知っておけば、リフォームの計画も立てやすくなるでしょう。

  • 14107
  • 14
  • いいね
  • クリップ
コンテンツを違反報告する

あなたにおすすめ

関連キーワード

関連アイデア

カテゴリ

このアイデアを投稿したユーザー

LIMIAおすすめのリフォームやリノベーション、住宅設備に関する記事を中心にご紹介。施工事例や費用相場、リフォーム会社の選び方など、住まいに関する情報満載でお届…

LIMIA 住まい部さんの他のアイデア

住宅設備・リフォームのデイリーランキング

おすすめのアイデア