貴重な紙が勢ぞろい!二子玉川で人気の貼箱専門店《BOX＆NEEDLE》でオリジナルメガネケース作り

店内に入ると魅力的な箱が

京都の老舗紙器メーカーによる世界初の箱専門店です。

オシャレな店内にはイタリア、イギリス、フランス、フィンランド、インド、ネパールなど世界各国から取り寄せた、すてきな箱や紙が並べられています。

今回は、ここにある輸入紙を使った「三角型のメガネケース」を作成するワークショップに参加しました。

20種類以上の紙から好きな柄を選んで

1階が輸入の箱や紙などを販売するスペース。2階がワークショップを行うスペースとなっています。少人数制でアットホームな雰囲気の中、製作が始まりました。

1.紙を選ぶ

まずは、メガネケースの表に来る紙を2種類選んでいきます。
20種類以上の模様が違う紙が用意されておりその中から好きなものを選んでいきます。今回は、イメージの異なる2種類を選びました。

次に、開いた時に目に入る、内側の紙を選びます。
ピンクと黄色を選びました。

選び終わると講師の方が大まかな作り方の説明をしてくれました。

メガネケースは大きく5つのパーツからできています。用意されたパーツは
・フレームとなる紙パーツ２個
・フレームとなるマグネット付きの紙パーツ２個
・受け軸となるパーツ１個
です。

パーツ部分がそれぞれ用意されているため、初めてでも簡単に組み合わせていくことができます。

2.接着剤の紹介

紙といえば、スティックのりを使って接着させることが多いですが、《BOX＆NEEDLE》では一味違います。

糊ではなく「ニカワ」を使用して作成します。
この琥珀色の塊です。

石のようにも見えますが、感触としては固めのグミに近いです。

ニカワは、豚の皮や骨を加熱して作る古くから使用されているもの。普段の生活ではあまり縁がない接着剤です。

天然由来の成分で粘度があるニカワは、水分が紙に浸透しづらく、貼り直しがききます。

ニカワは、低温になると固まってしまうので、使用する時は鍋で温めつつ水と混ぜて使用します。

3.貼り合わせ

まず、パーツの確認です。

3角形のメガネケース。蓋を含めて4面接着します。

先ほど選んだ紙を下に敷き、その上にパーツを置いていくのですが、このとき大切なのはパーツとの間隔。

マグネットがしっかり重なる位置に来るように、定規で計測しながら線を引きます。場所が定まったら、紙にニカワを塗っていきます。

この時数ミリのズレがあるとマグネットの位置がずれて締まりが弱くなるので、1mmのズレもないように慎重に作業します。

ニカワを満遍なく塗ったら、パーツを先ほど測定した位置に貼り付けていきます。このとき、位置がずれてしまってもニカワだと、無理なく剥がして再度貼り直すことができます。

紙の方もベタつかずヨレません。多少時間がたっても蒸気を当てることで驚くくらい、きれいに剥がれます。
無事に、パーツを貼り表面にくる紙を四方に折り返したら表面になるパーツは完成です。

4.内側の貼り合わせ

続いては、メガネを収納する内側を作っていきます。
最初に用意された、受け軸となるパーツに紙を貼っていきます。

きれいに貼るのは難しいです。ですが、多少シワができたとしても、アイロンで伸ばし、まっすぐにできます。

内側の紙を貼り終えたら、パーツを両面テープで貼っていきます。

普段使うメガネだからこそ、ケースにもこだわって

１時間半ほどでメガネケースが完成しました。

メガネを入れるとこのように。

三角型なので、カバンの隙間にも入れることが出来て活躍してくれそうです。普段はメガネを購入したときのベーシックなメガネケースを使用していましたが、今回作った２つが活躍しそうです。

すべてのパーツが紙なので、強度の心配もありました。ですが、ニカワは乾くと硬くなる性質もあり、見た目以上に頑丈です。

自分の好きな柄を選べて、中の色も外の紙に合うものを選ぶことができます。

さいごに

少しゆったりとした時間が流れる店内。普段から身近だった「紙」という素材について、新たな視点で見ることができます。

今回参加したワークショップ以外にも、《BOX＆NEEDLE》では、定期的に箱作りやレタープレスのワークショップを行っているそうです。興味のある方は是非チェックしてみて下さいね。

【店舗情報】
●店舗名：BOX＆NEEDLE
●住所：東京都世田谷区玉川3-12-11
●定休日：水曜日
●営業時間：11:00~19:00
●問い合わせ先：電話番号 03-6411-7886
●HP：http://boxandneedle.com/