厚生年金の平均受給額「月30万円以上」もらえる男性は何パーセントか。ねんきん定期便とは
長引くコロナ禍の影響で、外出を控えている人も多いでしょう。おうち時間をどう過ごすかは人それぞれですが、このまとまった時間に、ご家族と今後のライフプランを一緒に考えるのはいかがでしょうか。
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【一覧表】厚生年金の平均受給額の実態を厚生労働省のデータから探る
サラリーマン、公務員が受け取る厚生年金ですが、一体いくらくらいの受給額があるのでしょうか。
老後、年金だけで過ごせるくらいもらえるのでしょうか。
証券会社でファイナンシャルアドバイザーとしてお客様の資産運用に携わってきた私が、厚生年金の高額受給者の実態をご紹介していきたいと思います。
1. 厚生年金の平均受給額「30万円以上」の人は男性で何割か
2021年12月に厚生労働省年金局が公表した「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から受給額を見ていきましょう。
出所:令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況
1.1 【全国男性】厚生年金の年金月額階級別の老齢年金受給者数のデータ
1万円未満:7万2507人
1万円以上~2万円未満:1万2071人
2万円以上~3万円未満:5395人
3万円以上~4万円未満:1万170人
4万円以上~5万円未満:3万714人
5万円以上~6万円未満:6万7421人
6万円以上~7万円未満:16万3063人
7万円以上~8万円未満:24万4810人
8万円以上~9万円未満:24万2657人
9万円以上~10万円未満:27万3243人
10万円以上~11万円未満:35万350人
11万円以上~12万円未満:43万8683人
12万円以上~13万円未満:51万8659人
13万円以上~14万円未満:60万8992人
14万円以上~15万円未満:70万4371人
15万円以上~16万円未満:79万3583人
16万円以上~17万円未満:88万4219人
17万円以上~18万円未満:94万8543人
18万円以上~19万円未満:94万2288人
19万円以上~20万円未満:87万9047人
20万円以上~21万円未満:75万7129人
21万円以上~22万円未満:59万345人
22万円以上~23万円未満:41万4195人
23万円以上~24万円未満:28万2665人
24万円以上~25万円未満:19万63人
25万円以上~26万円未満:12万1426人
26万円以上~27万円未満:7万5194人
27万円以上~28万円未満:4万4547人
28万円以上~29万円未満:2万2741人
29万円以上~30万円未満:1万807人
30万円以上~:1万6346人
平均受給額・・・16万4742円
30万円以上をもらえるのは、わずか0.15%程度となりました。
2. 厚生年金30万円をもらえても老後は安泰とは言えないか
では実際に老後年金だけで過ごすことができるのかという問題を見ていきたいと思います。
参考にするのは、生命保険文化センターが行った意識調査です。
老後最低日常生活費・・・平均22万1000円/月
ゆとりある老後生活費・・・平均36万1000円/月
2.1 「老後のゆとりのための上乗せ額の使途」
1位 旅行やレジャー60.7%
2位 趣味や教養51.1%
3位 日常生活費の充実49.6%
※複数回答ありのため100%を超える
最低限の日常を過ごすだけであれば、厚生年金「30万円」程度の高額受給者の方は年金だけで老後をすごせる結果になりましたが、「ゆとりある老後」となると、月に約6万円不足する計算になりますね。
やはり老後はセカンドライフというだけあって、現役時代にできなかった旅行や趣味に時間を割ける貴重な時期です。
私自身も老後は趣味のバイクや釣りを楽しみたいと考えています。
3. 厚生年金30万円でも不安。不足する老後資金はどうすればいいか
「ゆとりある老後」を過ごそうと思うと、ほとんどの方が資金不足に陥る事がわかりました。
このままでは「ゆとりある老後」を過ごせないと諦めるにはまだ早いです。
まだ、老後まで時間がある方はご自身で準備するというのはいかがでしょう。
日本銀行調査統計局の「資金循環の日米欧比較(図表2 家計の金融資産構成」」を見ると下記のような結果になっています。
【現金・預金】
日本…54.3%
米国…13.3%
ユーロエリア…34.3%
【債務証券・投資信託・株式等】
日本…15.7%
米国…55.2%
ユーロエリア…29.6%
欧米では自分の老後資金は自分で準備するのが当たり前になっているのではないでしょうか。
証券会社時代にも感じていましたが、日本人は資産運用に対するマイナスイメージが強いように思います。
ですが、ゆとりある老後のためであれば一歩を踏み出せるのではないでしょうか。
4. 厚生年金の受給額を知る方法とは
老後、お金の不安を払拭する第一歩はご自身の年金を把握することではないでしょうか。
そのためは「ねんきん定期便」を確認してみるのがいいでしょう。
ご自身の誕生日月に毎年届く書類になり、ご自身の年金状況が記載されています。
その上で、ご自身がどういう風に資産運用をしてどのくらい資産を増やすことで老後お金の心配をしなくて済むのかわかるかもしれませんね。
参考資料
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