
北欧、住まいの特徴とは?(4)借景は小さな窓で
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日本では借景という、外部の景色を部屋の中に取り込み、眺めを楽しむ文化があります。
街路樹の桜の木は、春のひととき美しい借景を部屋の中から見せてくれます。
古くおしゃれな建造物なども、景観として窓から眺める絶好の景色です。
借景は読んで字のごとく。
他人の持ち物を、わが家の眺め・景色にしてしまおうという、あきれるほど貪欲な景色に対する私たちの想いが形になった言葉です。
自身の庭の植栽の眺めも、自然から借りて来ているという意味で、借景と言えるかもしれません。
外部の景色を眺めるが主眼です。
北欧の借景は小さな窓で
自然とのつながりが強く、自然が身近に存在する、存在させたい北欧の文化。
窓に映る景色は、日本のそれとは少し異なります。
大きな窓もありますが、小さな窓から自然を眺める景色のつくり方が上手いのが、北欧の住まいの特徴。
キャプチャーウィンドウという手法で、自然を窓という額縁で1枚の絵画のように切り取り、室内に自然という絵画を生み出します。
小さな窓ゆえに、見たくなりますし、余分な景色は見えず、純粋に緑の葉のみが切り取られたりもします。
小さな窓を色々な、壁や角度に配する事で、複数の景色が絵画となり部屋の中に形づくられます。
日本ではこの手法は、一般的ではありません。
景色自体を積極的に眺める文化だからかもしれませんが、銀閣寺の書院などは、障子を少し開けることで、そとの景色を掛け軸の絵のように見せる仕掛けをしています。
古来の手法が、北欧の今の住まいの手法と同じであるのは、興味深いところです。
小さな窓の良さは、見たい景色、見たくない景色を選別し、見たい景色のみ室内に取り込めるところです。
日本の都市部や住宅地では、隣の家の窓や、古く汚れた塀など見たくない景色も多く、快適な光景のみ取り込むテクニックとして使えます。
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