ゴミの“分別”してますか?みんなの本音を聞いてみた【ゴミの分別・前編】
「ゴミの分別なんて当たり前」という方も、「ゴミの分別をしないと怒られる……」と考えている方も、正しく分別している自信はありますか。普段何気なくやっている分別について、みんなの意見を聞いてみましょう。個人の問題ではなく地域で取り組んでいくべきことだからこそ、正しい知識が必要ですよ。
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普段生活していると、たくさんのゴミが出ます。日本は特にゴミの排出量が多い国。各家庭から日々、いろいろな種類のゴミが出ています。
食品から出る生ゴミもあれば、包装のプラスチックゴミ、カン・ビン等の資源ゴミ、紙類など種類はさまざま。そしてそれらは、環境のためにも「分別」して捨てなければなりません。
現代ではルールとして義務化されている場合も多い「分別」。今回はゴミの分別についての実態を知るため、20〜50代の主婦50名を対象とするアンケートを実施しました。
ゴミの分別についての悩みからゴミの保管方法、上手に分別していくためのポイントまで、前後編に渡ってご紹介します。当たり前であるゴミの分別について、今一度確認していきましょう。
■目次
1. ゴミの分別は現代人のマナー。ちゃんとやってますか?
2. 汚れたゴミはどう分別すべき?さじ加減が難しい
まとめ
1. ゴミの分別は現代人のマナー。ちゃんとやってますか?
今では、ゴミの分別はほとんど常識となっています。まずは、みなさんが日頃からしっかりゴミの分別をしているかどうか調べました。
予想通りではありますが、「分別していない」と答えた人はいません。しかし、「分別しないこともある」という人は2割ほど。それぞれの意見を見ていきましょう。
【分別は当たり前のルール。環境に配慮して分別を】
■「リサイクルに回せるゴミを分別するのは、当然の行為だと考えているので」(50代・主婦)
■「住んでいる地域で生活していく上での、最低限のルールだと思うので、きちんと分別しています」(30代・正社員)
■「環境問題を考えて。最後には自分達に返ってくる問題だと思うので、きっちり分けています」(40代・正社員)
環境問題や資源の枯渇などが騒がれる現代、家庭から出るゴミもしっかりと分別しなければなりません。分別することを“ルール”としてとらえている人が非常に多く、当たり前にやるべきこととして定着していることがうかがえます。
地域ごとに分別の細かさに違いはあっても、燃えるゴミ・不燃ゴミ・資源ゴミなどは最低限区別されます。ほとんどの人が、責任を持って分別に取り組んでいることでしょう。
【分別しないと回収してもらえない!】
■「自治会から分別するようにきつく言われているからです。他の理由はありません」(50代・主婦)
■「分別しないと、ゴミ袋に貼り紙をされて持っていってくれないので、しっかり分別しています」(30代・主婦)
なかにはかなり厳しく分別をチェックされる地域もあるようです。ゴミ袋を開けて確認されたり、ゴミ袋に名前を書かなければならなかったりすることがある、という意見が聞かれました。
このように、ゴミの分別は“やらざるを得ない”ことであるのもたしか。決してすべての人が環境への意識を持っているわけではなく、義務感できちんと分別するようにしている人もいることがわかりました。
【あまり問題ないなら分別しなくても……】
■「洗剤のボトルなど、できれば分別してと言われているものに関しては、その時の自分の気分で決めてしまう」(30代・個人事業主)
■「燃えない小さなゴミ(栄養剤のキャップなど)は燃えるゴミに混ぜてしまうときがあります」(30代・主婦)
こちらは「分別しないこともある」と答えた人のコメント。ゴミの分別ルールには地域による違いがあります。また、最低限のルールがあっても、最終的には本人の意識・善意に任される場合もあります。
なかには分別しづらいものもありますし、でなくともつい面倒になってしまうことは誰しもあります。「これくらいなら大丈夫か」と考えてしまう人も、少数ながらいるようでした。
■「プラスチックのゴミで汚れている場合は、洗わずにそのまま燃えるゴミにすることがあります」(30代・パート)
■「基本的に分別していますが、汚れがひどいものは大まかな分別だけで捨てています」(30代・主婦)
どこまで分別するか、というのはやはり難しいところ。特にプラスチックゴミなどの場合、分別をしようという気持ちはあっても、汚れたものを必死に洗ってまで分別するのは大変な作業です。
ケースバイケースなのは事実ですが、そういった曖昧さによって、「きちんと分別できていないのでは」と感じてしまう人もいるのです。
2. 汚れたゴミはどう分別すべき?さじ加減が難しい
ほとんどの人がルールを守って分別していることがわかりましたが、前項のように、困る場面があることもたしか。次は、分別についての悩みを聞いてみました。
【判断しにくいゴミがある】
■「自治体からの分別表を見ても迷ってしまうものがあったりして、どの分別で出していいのかわからないことがある」(30代・主婦)
■「スーパーで買ったときに食品に掛かっているラップをどうしたらいいか長年悩みつつ、燃えるゴミとしています」(50代・主婦)
■「捨て方がわからなかったり、迷ったときは、自治体のHPを見たり電話で確認しています」(40代・個人事業主)
アンケートによると、先にも挙がった“曖昧さ”に悩まされる人がもっとも多いという結果になりました。
一般的に、各地域の自治体からゴミの分別法についての案内がありますが、家庭から出るゴミはさまざま。すべての例が示されているわけではないので、ときには判断しにくいゴミが出ることもあるのです。
【分別が難しいゴミがある】
■「瓶のラベルが外せない紙だったり、ポテトチップスの紙筒の底が缶だったり、紙パックのヨーグルトの上部だけプラスチックだったり、異なる素材のものがくっついているパッケージは分別するのにちょっと手間がかかります」(40代・主婦)
■「この地域では傘の捨て方が面倒です。骨と生地を分けて捨てなければならず、結構な手間になります。つい捨てるのが面倒になり、何本も骨の折れた傘がたまってしまいました」(50代・主婦)
分別しにくいゴミがある、という意見も多く見られました。2種類以上の素材から成るものを処分する際、分解して分別すべきか、諦めて燃えるゴミや不燃ゴミとして捨てるべきか。
特に規則の厳しい地域の人は、どこまでやるべきか悩むようです。正しい捨て方がわからなかったり、徹底するにはかなりの労力を必要としたりと、これも分別を大変にする要因となっています。
【家族の協力を得られない】
■「ペットボトルの蓋やラベルを剥がすなどの少し細かい作業になると、家族はしてくれない。結局そのまま放置されるので、全て自分で行わねばならない」(30代・主婦)
■「小さな子供がいるので、不燃物などの見分けがつかず、あとから再度分別しなくてはいけないのが面倒」(30代・主婦)
■「自分ではちゃんと分別していても、家族がよく分かってなくていい加減に捨てるので、それが困ります」(30代・主婦)
こちらは主婦ならではの悩み。ゴミ出し当番は旦那さんであっても、ゴミをまとめて玄関にあてがうところまでは主婦の仕事、という家庭も多いことでしょう。
結局、家族がしっかり分別してくれなければ、ゴミを管理している主婦がチェックすることになり、それが負担になるという場合もあるようです。
まとめ
現代ではゴミを分別することが当たり前となり、地域によってはかなり分け方が細かかったり、チェックが厳しかったりします。しかし意図はどうであれ、ほとんどの人がしっかり分別に取り組んでいることがわかりました。
多くの人はきちんと分別しようという意識ではいるものの、気持ちよく分別できない場面もあることがわかりました。汚れた資源ゴミなどの処分方法などは、特に悩む人が多いようです。
続く後編では、主婦のみなさんがどのようにしてゴミの分別に取り組んでいるのかを見ていきます。今一度、分別ポイントを確認しましょう。
アンケート実施期間:2017年8月9〜10日
対象:20〜50代の専業主婦、パート・アルバイト、正社員、派遣社員、個人事業主の女性の方
アンケート総数:50
分別のできるゴミ箱はこちらからも入手可能ですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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