17年もワンオペで苦しんだ挙句に夫から離婚を切り出されて…「筋が違う!」と怒る妻の本音
うまくいかない夫婦がそれぞれ離婚を考えているとき、どちらが言い出すかはそれほど大きな問題ではないように思う。だが実際には、「そうではない、大問題だ」と断言する女性も。彼女の言い分とは……
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うまくいかない夫婦がそれぞれ離婚を考えているとき、どちらが言い出すかはそれほど大きな問題ではないように思う。だが、そうではない、大問題だと断言する女性がいる。
家庭に無関心だった夫
「2カ月ほど前、夫から突然『別れてほしい』と言われたんです。この17年、私がどんなにワンオペで苦労してきたか。あげく夫の浮気まで発覚しました。それでいて夫から別れてほしいと言うなんて、どうしても許せない」
そう憤るのは、タミさん(45歳)だ。結婚して17年、15歳と11歳の子がいる。結婚してからも共働きをしてきたが、夫はろくに家事も育児もせず、「忙しい」と言っては飲んで帰ってくる日々。
下の子が生まれてからは、近所に住む義姉が子どもたちを預かってくれることもあったが、タミさんは「義姉には嫌味をたらたら言われながら、いつも頭を下げていた。そんな苦労も夫は知らない」と言う。
5年前には夫の母親が倒れたが、夫はほとんど見舞いにも行かなかった。週に3回は通って面倒をみていたのはタミさんだ。仕事の合間に病院に行ったり、帰りがけに寄ったりして義母を励ましてきた。
「脳梗塞で倒れて、一時期は麻痺が残ると言われたんですがリハビリをがんばって、今は少し足をひきずる程度に回復。自分の身の回りのことはできるようになりました。このときのことを義母は今も感謝してくれている。夫には幻滅し続けましたが、義母との関係は今も良好で、それだけが救いですね」
だから夫から別れたいと言われたときは、すぐに義母に相談した。義母には、あなたはどうしたいのと聞かれた。
「そもそも夫から離婚を言い出すことが許せない、と。離婚してもいいくらい私は夫に幻滅しているけれど、あちらが言い出すのは筋が違うと思うんです。
夫から愛想をつかされたような気がして腹が立つのは、私のプライドが許さないだけだとは思いますが。義母は『あなたは正直な人ね』と笑っていました。離婚したくないと言って引っ張るのも手だし、離婚したいなら全財産を出せというのも手じゃないかと義母は知恵をつけてくれました(笑)」
タミさんの腹立ちは義母の言葉でいくらかおさまった。だがあらためて夫に「なぜ離婚したいのか」と尋ねると、「もう長い間、オレたち、うまくいってないだろ。そろそろいいかなと」というあやふやな答え。そしてその直後に夫の浮気が発覚した。
自由になりたいという夫
夫の浮気相手からタミさんに電話があった。
「まだ離婚してくれないんですかという若い女性の声でした。あなたには慰謝料を請求しますよと言ったら、いいですよーと間延びした声が返ってきました。あんな女と浮気しているのかと思うと、それも情けなくて。
夫に『あなたの浮気相手から電話があったよ』と言ったら『オレ、彼女と結婚する気なんてさらさらないから』と。相手はその気になっているのにどうするのよと言ったら『逃げる』って。家庭を築くこともできず、不倫相手と対峙もできず、あらゆることから逃げるのかとますます腹が立って」
それでもなぜか毎日、夫は家に帰ってくる。追い出せばいいのに、それができない自分も情けないとタミさんは言う。
「もうね、日々のことで手一杯なんです。子どもたちは大きくなったとはいえ、まだまだ面倒を見なければいけないし、仕事も忙しい、家事もたまる一方。いつもテンパっている感じなんですよ。
先日はとうとう義母が手伝いに来てくれましたけど、体が万全でない義母を働かせるのも申し訳ないし。義母は自分の娘と折り合いが悪いので、私と仲良くしてくれているんですが、ふたりのもめごとに巻き込まれるのも私としてはつらい」
八方塞がりに陥っているとタミさんはつぶやく。夫との関係に早く決着をつけたいとは思うものの、なぜか離婚を決めることに躊躇しているようにも見える。未練があるのか、あるいは結婚に執着しているのか。
「自分でもよくわからないんです。結婚したら離婚したくないと強く思っていたせいもあるし、私は離婚家庭に育っているので、子どもたちにひとり親家庭の苦労をさせたくないとも思う。
一方で夫のことはもう信頼していないし、すぐに別れたほうがストレスもなくなるとわかってはいる。夫が別れたがっているのだし。でもなんだか、ひとり自由に羽ばたこうとしている夫が憎らしいんです」
タミさんは子どもたちを愛しているし手放す気などさらさらないが、それでも自分勝手に自由になろうとする夫への恨みがあるのだろう。いろいろな感情にさいなまれているタミさんだが、「年内には離婚の方向で夫と別居し、話し合う」予定でいる。
義母からは「ちゃんと慰謝料と養育費をとりなさいね」と言われているとか。夫や義姉とはうまくいかないのに、なぜか義母とは仲良しの彼女、混乱の原因はそのあたりにもありそうだ。一般的に言っても家族、義家族との関係は、結婚を解消するか存続させるかを決める上でハードルとなるのかもしれない。
亀山 早苗プロフィール
フリーライター。明治大学文学部卒業。男女の人間模様を中心に20年以上にわたって取材を重ね、女性の生き方についての問題提起を続けている。恋愛や結婚・離婚、性の問題、貧困、ひきこもりなど幅広く執筆。趣味はくまモンの追っかけ、落語、歌舞伎など古典芸能鑑賞。
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