DIYが人生を変えた!話題の女性DIYクリエイター〜SWAROさん〜
SWARO(スワロ)さんは日本最大の部屋のインテリア実例共有サイト「RoomClip」を始め、ブログやSNSで人気の女性DIYクリエイター。もちろん我がLIMIAでも自身のアカウントを通して日々DIYやセルフリノベーションなどのネタを発信しているヘビーユーザーなのです。また、自身のプロダクトを販売するWEBショップ【S.W.R -vintage alphabet-】も運営。若い自作派ユーザーにとってはお手本にしたい注目するべきカリスマクリエイター、SWAROさんにLIMIAが直撃取材。その素顔に迫ってみました。
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”男前”なワタシが”自作”で成功した理由
「社会に出て10年以上、結婚してからも接客業をずっと続けていて、対人ストレスがかなりキツくなってきていたんです。前職はネイリストだったのですが、自分も歳を重ねていく中で、お客さんはどんどん低年齢化している。ネイリストだからそういう若い子達と2時間くらい一対一なわけですけれど、まず話が合わなくって何を話していいのかも分からない。精神的なストレスが限界だった。そんな時に趣味の創作を通じて「RoomClip」というサイトと出会ったんです。自分が好きなモノをデザインしてカタチにして「RoomClip」に投稿したところ、予想以上に反響が大きくて「私にも作って」という依頼が沢山舞い込むようになりました。それが切っ掛けですね」
「RoomCrip」や我がLIMIAを始め、今や様々なSNSでアカウントを持ち、多数のフォローユーザーから支持を受けるDIY女子のカリスマ、SWAROさん。女性も憧れる「カッコいい」という形容詞がピッタリくる女性だ。そんなSWAROさんは開口一番、こう語ってくれたのですが、そこに至る話を紐解いていくにつれ、「自分らしく生きる」ことに踏み切ることの大切さや、「自らを見つめ直す」ことの大事さを学ぶことができました。
自分に出来ることは何か、を見つめ直した転機とは?
若い頃は東京で水商売をしていた経験もあるというSWAROさんですが、何か手に職を付けたいと思って資格を取ったのがネイルだったそうです。そしてネイリストに転職。そんな、最近の女の子の一つの定番的流れを当然のように追っかけていたそうです。しかし次第に違和感を感じ始め、ついには前述の通り精神的に限界値を迎えてしまった。
「それまでせかされる様に生きてきたけど、何かが違う。そう思った時に自分の中に残ってたのが、子供の頃から自分が好きだったモノ。つまりは私の世界観を表現する事だ、って気がついたんです。そうだ、私は高校も機械科だったし、グラフィックデザインの専門学校に通っていたこともある。その時はただただ好きだから、という純粋な気持ちでやっていた事がまだまだ沢山あるじゃないか、と。そんな時にRoomClipを見つけて、本当に自分の好きなモノをそこに投影してみようと思ったんです。もちろん当時は今のようなライフスタイルを目指していたわけでもなく、ただ趣味として始めました」
そんな、自らをリフレッシュするために始めた趣味の投稿が思わぬ方向へ転がることになり、それが自分らしく生きる切っ掛けとなったそうです。
「自分のデザインが収入になる喜び」を切っ掛けに生き方を変える
「日々何かを作って投稿しているうちに、たまたま制作したバスロールサインを気に入って頂いたユーザーさんが『売って欲しい』となって。その時は本当に嬉しかったですね。ただ自分の好きなモノを作っただけなのに、他人に欲しいといってもらえるのってなんて幸せなんだろうと。そうしているうちに同じ様な依頼がどんどん増えてきたので、自分のオリジナルアイテムを販売するWEBショップを立ち上げてネイリストの仕事を辞める決意をしたんです。この先どうなるか分からないけど、とにかく支持してくれる方がいる限り、自分らしいモノ作りを貫いてみようって。人生が変わりました、ではなくて人生を変えました(笑)」
”アルファベット”と”インダストリアル”がテーマの作品世界
SWAROさんの創造する”自分らしい”世界観とは、アルファベットや数字を巧みに使ったインダストリアルなデザイン。女の子らしい可愛い世界観ではなく、まさに「男前」。そんな男前な創造性はどこから培われたのでしょうか? その秘密は子供時代にあったようです。
「小さい頃は、絵を描いたり積み木で何かカタチを作るのが大好きな子供でした。女の子がするような遊び、例えばお人形さんとかままごととか、そういう可愛い遊びには一切興味がなくて(笑)。自分で何かを作るとか、そういう作業にしか興味がなかったんですね。実は父親が日曜大工が好きで、お休みの日には常に何かを自作しているタイプの人でした。そういうのを見て育ったのでその影響は大きいと思います。物心ついた時には歯車とかパイプとか、旋盤機械とか、そういう類いのモノが大好きだったんです。だから高校も女性では珍しい工業の機械科出身ですし、グラフィックデザイナーの専門学校を選択したのも、単純に絵が描きたい、と思ったからでした。ゆくゆくはそういう職業になろう、という意志も当時はありませんでした。しかし、それが今になって全て役立ってるって不思議ですね。それにインダストリアル系のデザインってインテリアでも何でもそうですが、ちょうど今流行ってますよね。そういう時流に上手くハマるような運の良さも人生には大事なのかもしれませんね(笑)」
趣味が高じてネットショップを開業して成功する。確かにそんな上手い話はなかなか無いのかもしれません。でもきっとSWAROさんも当初はそんな風には考えてなかったはずです。ただシンプルに自分の好きなことを追求したら結果が付いてきた。ただそれだけなのです。その生き方も世界観も”男前”なSWAROさん。次回ではそんなSWAROさんの創造する、インダストリアルな世界観がたっぷりと詰まった、セルフリノベーションされた自宅の紹介をしていきましょう!
Text:藤川経雄
Photo:木下 誠
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