家づくり第3の選択肢。ハウスメーカーと設計事務所のイイとこ取り!

注文住宅にしたい、でも、ハウスメーカーか建築家か迷う、という人に知っておいてほしいこと。それが第三の選択肢。ここ最近、ハウスメーカーの安定感と建築家のデザイン力を併せ持つ注文住宅メーカーが注目を集めています。その代表格とも言えるスターディ・スタイルを率いる塚本光輝さんに、第三の選択肢のメリットを伺いました。

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「家はやっぱりオーダーメイドしたい。でも、名前の知られているハウスメーカーで建てようか、それとも建築家で個性的なデザインにしようか、どちらにしようか迷う!」という人も多いのではないでしょうか。第三の選択肢として、ハウスメーカーの安定感と建築家のデザイン力を併せ持つ注文住宅メーカーが注目を集め始めています。


 その代表格が、スターディ・スタイル。関東エリアで実績をもつハウスメーカー、ポラスグループの一員です。大手ハウスメーカーの「安心感と技術力」、社内建築家の「デザイン力と提案力」、その両方が叶えられると、特に若い世代から支持を集めてきました。家づくりのわがままを実現する第三の選択肢、スターディ・スタイルを率いる塚本光輝さんに「家づくりで絶対に押さえておくべきポイント」を尋ねました。

家づくりの第三の選択肢とは?

スターディ・スタイルの代表を務める塚本光輝さん。

 まず、僕の苦い経験からお話します。あれは僕が31歳のときのこと。家を新築しようと、住宅展示場をまわって、建築家プロデュース会社に行き、いろいろと調べました。ハウスメーカーの注文住宅は案の定、高価。一方、建築家は多くの方がいすぎて選べない。さらに建築費とは別に設計料がかかることを知り、それも予算的に厳しいことがわかりました。当時、僕はポラスグループで不動産部のマネージャーをしており、家が大好きだったし、間取りの勉強もしていたのです。そこで自分なりに設計を試みて、注文住宅の部署に建ててもらいました。で、完成した家が想像と全然違った。残念な感じになってしまったのです。 


 この経験をしたことで、僕から土地を購入された方に完璧な予算組みで家づくりをしてほしいという思いが強くなっていきました。そこで、2001年にハウスメーカーと設計事務所の両方を兼ね備えた家づくりをする新規事業を考え、退職も辞さない覚悟で会社に掛け合いました。そうしてスターディ・スタイルはポラスグループ初の社内ベンチャーとして産声を上げたのです。 

安心感と提案力の両立! それがスターディ・スタイル

 スターディ・スタイルが目指すのは、家づくりの第三の選択肢を広めることです。ハウスメーカーであるポラスグループの「安心感・技術力」と、アトリエ系設計事務所出身の設計者による「デザイン力・提案力」。2つをを持ち合わせているのがスターディ・スタイルの特徴です。自分で家をつくった経験から、どちらも欠けてはいけないということを実感しました。でも、当時、両方を実現する会社はありませんでした。だから、スターディ・スタイルでやってやろうと思ったのです。 大きすぎる展示場や、大人数の営業マン、大型の広告…無駄なものは全て削り、その代わりに、やったこと。


◆オープンハウス→家の引き渡しが済んだお客さまに協力いただいた等身大の家の見学会。
◆頼れる設計者→営業マンよりも提案力のある設計者を取り入れる。
◆宣伝・広告は自社で行う。 
◆土地も建物もインテリアも音響も、全て提案する。


そうやって、コスト面でもお客様の要望を叶える努力をしていきました。

では、そんなスターディ・スタイルの立場から具体的に家づくりの注意点をあげていきましょう。

簡単に土地と家を買うな! まず家づくりのパートナーを決めよう。

「129 Y-House 佇まいで語る家」。建て主がたどり着いた、約50㎡の三角形の土地。 敷地にならって建てた外壁がユニークな空間体験をつくり出す。

 僕が皆さんに伝えたいのは「簡単に家を建てないで!」ということ。住宅メーカー側の僕が言うとよく驚かれますが、本気でそう考えています。自宅の経験から僕がもうひとつ学んだのは、1年以上かけて慎重に検討しても家づくりに失敗してしまうケースもある、ということです。だから、簡単に家を建てないようにしてほしい。

一般的に住宅ローンを組むと約30年は支払いを続けることになります。決して短い期間ではないですよね? だから、建てる前にハウスメーカーや建築家、工務店、もちろんスターディ・スタイルも見てまわって、それから決めてほしいと思っています。 


 たとえば、もし今、賃貸に住んでいて家を新築しようとしたら、皆さん、何から手に入れようとしますか? 土地でしょうね。ここで最初につまずくんです(笑)。住宅設計に詳しくない人から土地を買う。どこに設計を頼むか曖昧なまま土地を買う。すると何が起こるか? 予算をオーバーすることになるんです。もしくは、設計料や手数料などお金が必要なことを知り、オーダーメイドの家をつくることをあきらめる。大切なのは、順番を間違えるな!ということ。土地を買うのは後回しでいい。まずは当社を含めて、どこで家を建てるのかを決めるべきです。

南側崇拝はやめよう! 正しい土地選びが成功の鍵。

4面全てを建物に囲まれた敷地のため、天井に窓を開けて光を取り込んだ、東京都内にある「394 D-House光庭の家」。

 僕が、住宅業界で最も奇妙だと感じるのは、「南面の道路に面した土地が高い」という神話。たとえば首都圏の30坪の土地で南側に大きな窓をつくるのはNGです。なぜかわかりますか? 道路から丸見えになるか、隣の家やマンションが迫ってくるか、大体どちらかだから。視線が抜けない、光が入らない、目隠しのためのカーテンが必須。高価な土地を買った結果がこれでは、一体何のための家でしょう? そういった状況を解決できるデザイン力をもっているのは建築家だと言えます。変形地でも、丸見えにせず、室内から空や緑が見えるように設計できる。 

 
 いわゆる人気の土地=いい土地ではありません。当社の場合、最初にどんな人生を楽しみたいのかを聞き出し、無理のない資金計画を確認して、その家に必要な広さと金額を考えます。それから逆算した土地にまわせるコストは大概、予想よりも少ない。そこで、スターディ・スタイルでは希望のエリアで、求める大きさの「意外といい土地」を僕らが探します。宅建業をもっているため、不動産屋として土地探しもするんです。


 ときどき「急いで来年の春までに家を建てなきゃ!」と焦る方もいらっしゃいますが、それも正直言うとダメ。無理な予算組みで建てた気に入らないに35年住むの? それと、たった半年完成が遅れるのとどっちがいいの? と僕は尋ねるんです。

最終的に必要なのは「幸せになる!」という決意

「383 A-Houseeveryday clothes」。くつろぎを最優先につくられた住まい。テラスは屋根のないダイニング。

 理想の暮らしを手に入れるためには、それに見合った建物、建物に見合ったコストバランスの良い土地、素敵なインテリアが必要。それを予算の中で調整するには根気が必要です。大変なこともあるでしょう。だから、家づくりに一番大切なものは、「幸せになる!」という強い決意です。


 その決意さえあれば、20代後半〜30代の方でも、年収500〜600万という方でも、満足のいく注文住宅を建てることが可能です。スターディ・スタイルはそういった方々を全力でバックアップしたいと考えています。だから、もし、当社に来られるのなら、「幸せになりたい」「おしゃれな家に住みたい」という強い気持ちをもって来てください。スターディ・スタイルには、自分らしい家をつくるためのノウハウとお手伝いをする準備ができていますから。

◆プロフィール
塚本光輝/つかもと・みつてる 1967年生まれ。ニューヨーク州コロンビア大学中退後、貿易会社を設立し、インテリアグッズの輸入販売を行う。91年にポラスグループ(株)中央住宅に入社。不動産営業、新規事業企画室長を経て、2001年にポラス初の社内ベンチャー「スターディ・スタイル一級建築士事務所」を設立。社外活動として、北川フラム氏に師事し、第一回メディエーター卒業生として「大地の芸術祭」支援も行う。

埼玉にある「SS HEAD OFFICE」。インテリアショップも併設された旗艦オフィス。

◆取材協力
スターディ・スタイル 一級建築士事務所(POLUS グループ(株)中央住宅 SS 事業課)

HEAD OFFICE:埼玉県越谷市七左町3丁目115番地1
SS - 2nd:千葉県柏市あけぼの3丁目2番地5
SS-Tokyo:東京都台東区松が谷3-1-12 Kappa.D.C 1F

◆Text:LIMIA編集部

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