壁、壊してもいいの!? "原状回復義務不要"のDIY賃貸で自分暮らしを思いっきりカスタム! ー UR DIY住宅 ー
最近「DIY賃貸」って言葉を良く耳にしますよね。要は賃貸物件なのに壁紙やフローリングなどを自分好みにDIYで装飾することが許されている物件を指すんですが、それって基本的に原状回復(退去時に元の状態に戻すこと)が必要とされているのがほとんど。今回ご紹介するUR賃貸住宅の「DIY住宅」はその原状回復が不要という、思いっきりDIYリフォームを楽しみたい方にオススメな賃貸住宅なのです。
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原状回復義務不要って実際どこまでDIYしていいのでしょう?
退去時に入居時の状態に戻す「原状回復」が不要のUR賃貸住宅のDIY住宅って、いったいどこまでのDIYが許されているのでしょうか? ここでは実際にこのDIY住宅でDIYリノベーションを行った入居者の皆さんの施工例を紹介していきます。
いきなりですが、なんとDIYで壁の撤去が可能なんです! こんなことが許されているのもUR賃貸のDIY住宅ならではなのではないでしょうか。こちらの物件の入居者は実は建築士さん。一体どんな空間が完成するのでしょうか!
こちらがDIYリノベーションを施す前のお部屋。このままでも、もちろん快適に過ごせる空間ではあるのですが、やはり自分のスタイルで色を塗ったり、空間コーデを楽しみたいですよね? このお部屋にお住まいのご夫婦と友人たちによって3ヶ月後には・・・↓↓↓
こんなモダンな空間へと生まれ変わったのです! 入居者のご夫婦とその友人たちに手によって、壁・天井の撤去やヒノキの間伐材のフローリング、足場板を使用したロングテーブルの造作など、かなりこだわって作られています。もはやDIYの領域を超えていそうですが、電気工事など資格の必要な作業以外は、自分たちで行ったという意欲作です。
賃貸でここまでやっていい、というのがやはりURのDIY住宅の魅力ですね。
左が施工前、右が施工後。間取りはダイニングと和室が2つあった空間を、壁の撤去により全て繋げているため、広々としたLDKに生まれ変わりました。
Do It Yourself(DIY)の名の下に友人たちが結集し、無垢材のフローリング張りや壁・天井の撤去、造作までの施工を行いました。これだけの友情が詰まったお家はさらに愛着が増していきそうですね。ここまでくると「賃貸」であることを完全に忘れてしまいそうです。
最上階であったこともあり、和室の天井を撤去し4mの勾配天井に。開放的で明るいリビングスペースが完成しました。
そしてその撤去の際に出た既存天井の木下地を新設壁下地に流用し、廃棄物を減らしたとのこと。環境への配慮も素晴らしいですね。
4mにも及ぶ造作のテーブルは工事現場などで使用されていた足場板を用いて製作。友人たちも集まってのパーティーなどにも一役買いそうです。
この超ロングな造作テーブルを使い、超ロングな手巻き寿司を作って完成のお祝いを!
皆様お疲れ様でした!
こちらは壁に木材を貼り付けたり、漆喰を塗ることでヴィンテージ感を出したDIYリノベーション。とっても落ち着く空間になっただけでなく、オシャレなショップの店内のような仕上がりですね。
こちらは大胆にも躯体のコンクリートをむき出し(スケルトン状態)にして、床は無垢材のフローリング仕様にしたお宅。こんな思い切った住み方ができるのもURのDIY住宅ならでは。
賃貸なのに自分の好みの空間にDIYリフォームが可能!
最近は、壁紙用の剥がせる糊や畳の上から敷くタイプのフローリングなどの登場により自分の手でお部屋をカスタマイズするDIYリフォームがグッと身近な存在になってきましたね。ならば今流行りのヴィンテージ調やインダストリアル、男前インテリアなど、自分の憧れの空間を作り上げて過ごしたいですよね。
そんな中、全国にある賃貸住宅の供給を行うUR都市機構が行っているこの「DIY住宅」が今注目を集めています。UR・DIY住宅の特色は先に説明した通り「原状回復不要」というところ。つまり壁を撤去して狭い2部屋を広い1部屋にすることもでき、剥がせない糊で壁紙を張り替えることも可能。もちろん退去時に元に戻す義務もない。つまり、やっていいDIYの幅が広く、本格的に作り込むことが可能というわけです。しかもDIYを行う方にはプランニング期間として入居から3ヶ月間を無償貸与とするなど、至れり尽くせりの賃貸住宅なのです。
URのDIY住宅での「やっていいこと、ダメなこと」
賃貸物件にお住まいの方は就職・結婚・出産など人生のターニングポイントや、将来家を建てようと貯蓄をされている方、転勤での引越しの方など理由は様々です。でもそんな時、少しでも自分の大好きな空間で過ごせたら、幸せなライフスタイルを送れると思いませんか? 賃貸だからといって、我慢して過ごすのではなく、今を快適に過ごしたいですよね。ここではそんなライフスタイルを形成するURのDIY住宅のやっていいこと、ダメなことをまとめてご紹介します。
●やっていいこと
①壁・天井:お好みの色や素材に変更OK。押入れをクローゼットに変更したり、造り付けの家具の設置も◎。襖や鴨居等を撤去して広いリビングを作ることも可。
②床・畳:既存の床の上から好きな色や素材の新しい床材を張ることができます。※畳の撤去はその分の防音素材を敷く前提での撤去になる場合があります。
③キッチン:流し台や水栓等を新しいものに取り替えることができます。新たにドロップインコンロや組み込み式のオーブンレンジの設置や食器洗い機の設置も自由。(キッチンの交換、コンロの設置については建築基準法及び消防法の制約を受けますので、専門家に相談・確認の上、URへの届け出を必ず行って実施してください。)
④バスルーム・トイレ・洗面所:バスルームは浴槽や水栓の取り替えもOK。トイレは便器の交換や洗浄便座の取り付けも可。洗面所はシャンプードレッサーの取り付けや新たな洗面台に変更することもできる。
⑤電気設備:お好みの照明器具に変更可能。コンセントの増設もOK。
●ダメなこと(主な禁止事項)
・建築基準法、消防法などの法令に違反する行為(換気設備や消防設備の撤去など)
・躯体を削ったり撤去する行為(コンクリート部分を削ったり破壊すること、防火区画を形成している壁などの撤去など)
・他の住民の方々に迷惑をかける施工(早朝や夜間の騒音が発生する作業。床を遮音性の低いものに変更するなど)
・玄関ドアや廊下、バルコニーといった共用部分のDIYを行うこと。
※電気、ガスの設備など法的、安全管理上、専門業者による施工が必要な場合があります。
URのDIY住宅でのお得なコト♫
でもDIYってお金かかるし、家賃を払いながら施工するのはちょっと・・・なんて考えている人に朗報です! 実はURのDIY住宅ならではのお得な特典が用意されています!
入居当初3ヶ月間はDIYのプランニング期間として無償貸与(共益費のみ発生)という特典があります。これにより、壁紙や床材、照明器具代などを家計から捻出することができますね! そしてもうひとつ、実は礼金・更新料・仲介手数料・保証人が不要ということで、最初にかかる費用や更新時にかかる費用を低減できるというメリットもある。こんなメリットだらけのDIY住宅を選ばない手はないですよね♫
UR×LIMIA 「賃貸でも楽しめる! DIY アイデアフォトコンテスト」受賞者発表!!
2016年10月25日までLIMIA内で開催されたUR主催のDIYのアイデアフォトコンテスト。「賃貸でも自分らしく過ごしたい」そんな思いを込めた、賃貸でもできるDIYのアイデアを募集したこのフォトコンテストは、皆様からのたくさんのDIYアイデアの写真投稿をいただくことができました。そして、そんなたくさんの投稿アイデアの中から厳選な選考により選出された受賞者が11月25日に発表されましたので一部ここでご紹介します。
☆「あなたらしくYOUR賃貸賞」DIYクリエイターehamiさんの賃貸DIY!!☆
貼って剥がせる壁紙などをうまく使いこなし、原状回復ができるように工夫された空間作りがポイント! ベニヤ板で新設した壁を使った技など魅力が満載です。
↓
☆「あなたらしくYOUR賃貸賞」DIYクリエイターkani.さんの賃貸DIY!!☆
築25年とはとても思えない明るくて清潔な空間作りが魅力のkaniさんのDIY。白を基調としたことで、窓のないキッチンをこんなにも明るく見せることに成功しています。
↓
この2賞を含む全受賞作品の詳細やその他の魅力的な投稿作品がたくさん見たい方は下記のリンクより!
↓↓↓
【予告】UR×LIMIA「DIYリノベプロジェクト」始動!
3月よりLIMIA編集部とURのコラボレーション企画として、お部屋丸ごとDIYリノベーションプロジェクトを始動させる予定です! 編集部員やDIYクリエイターが各種DIYアイテムやプロ用資材を使用しながら、お部屋のリノベーションを行い連載企画としてLIMIAでご紹介します。リアリティのあるDIY住宅の楽しみ方を伝えられるように頑張りますので、ぜひチェックしてくださいね!!
Before
こちらがこのDIYリノベプロジェクトのベースとなる物件。
※お住まいの方が退去したばかりのお部屋を撮影しておりますので、このまま賃貸として貸し出しているわけではありません。DIY住宅のベースとなるお部屋は壁紙や床、畳など修繕・修理が完了し、清掃も終えた状態での入居となります。
完成予想図!!
こちらが完成予想図のイラストです。奥の和室の壁は撤去し、広いリビングとして生まれ変わる予定です。壁や天井はモールディングとペイントでアメリカントラディショナルな雰囲気に仕立て、カウンターも製作予定!
生活イメージと間取りはこんな感じです。夫婦2人で過ごしても良し、お子さんがいらっしゃる家族の空間としても十分なスペース。
こんな大掛かりなリノベーションにチャレンジできるのもURのDIY住宅の醍醐味! 3月からスタートする予定のこの連載企画も合わせてみてもらえれば、その魅力がもっと伝わるのではと思っています。
ぜひ皆さんも、快適な「じぶん暮らし」のためにLet's DIY!!
◆取材協力
UR都市機構
※DIY住宅の原状回復について
DIYの施工に当たっては、事前にURへ申請し、承諾された施工部分についてのみ原状回復義務が免除になります。(DIYの施工部分について買取請求権及び有益費償還請求権を放棄していただくことで、原状回復義務が免除され、これを残置することができます。)
なお、ご入居の際にお渡しする「DIY住宅の手引き」やURが定めるDIYの基準等に違反して行われたDIYについては、お客様ご自身で、DIYに係る造作及び工作物等を撤去して原状回復し、またはその費用を負担していただくことになりますのでご注意ください。(DIYの施工部分以外の部分については賃貸借契約に定める通常の原状回復義務が課されます。)
また、DIY住宅におきましても、一般住宅と同じように、住宅を退去する際に損傷の程度の調査を行い、居住期間中の住宅の汚損・き損程度に応じた修理費用を負担いただきます。
☆関連記事☆
UR×LIMIA DIYリノベプロジェクトの予告編はこちら
↓↓
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