クロトンの育て方は?おすすめ種類や植え替えついて紹介!
東南アジア原産のクロトンは、色鮮やかな南国リゾート感あふれる人気の観葉植物。こちらの記事では、100種類以上にも及ぶクロトンのなかからおすすめ品種を紹介。さらに育て方や植え替え方法、増やし方もお伝えします。クロトンについて、お調べの方は要チェックですよ♪
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クロトンとは?
クロトンは、トウダイグサ科コディアエウム属の植物で、スンダ列島やインド、オーストラリアなどアジア・オセアニア地域に分布する低木の常緑樹です。熱帯地域では庭木としても重宝され、古くから観葉植物として親しまれていました。葉には、赤や黄、オレンジといった色鮮やかな模様が入り、また形もとても豊富です。
8月頃、クロトンは雄花と雌花を咲かせますが、花はとても小さく遠目からではさほど目立ちません。しかし、ぷっくりした愛らしい花ですので、ぜひ見つけてみてください。
クロトンには、「変葉木」という和名もつけられていますが、これは、突然変異を起こしやすく、ひとつの変種からさまざまなクロトンの仲間が生まれたことにちなんでいます。その数は100種類以上といいますから、いかにクロトンが環境に順応しやすい植物かよくわかりますよね。
日本には江戸時代中期に入ってきたとされ、明治時代末期になると各地で栽培も始まりました。今では、日本で品種改良もされるようになり、多種多様なクロトンが数多く存在しています。
クロトンは、鉢植えの植物を扱う生花店や、ホームセンターなどで購入することができます。また、通信販売でも購入することができますが、買う際には葉の健康状態などを細かくチェックできないため、可能であればお店に状態を問い合わせましょう。
クロトンの種類
クロトンは、葉の形によって広葉系、長葉系、細葉系、ほこ葉系、有角系、飛葉系、らせん葉系などに分類され、その系統ごとに実にたくさんの種類があります。ここでは、国内で人気のある代表的なものをいくつかご紹介します。
1. アケボノ
アケボノは、1930年頃に日本で作られたもので広葉系の代表的なクロトンです。新葉は黄緑と黄が混ざり合う色をしており、下葉は赤みを帯びた葉の色になります。アケボノの枝変わり品種であるサマー・プリンスは、新葉は黄で下葉は緑に黄の斑点があるのが特徴です。
2. オウゴンリュウセイ(ゴールド・スター)
細葉系の品種であるオウゴンリュウセイは、流星の名にふさわしく、すっとした細長い葉に星砂のような黄の斑が入っているのが特徴です。別名、ゴールドスターとも呼ばれています。
3. ハーベストムーン
ほこ葉系の代表品種ハーベストムーンは、鉾のような形の緑の葉に、ぱっと目を引く鮮やかな黄の葉脈が特徴的です。
4. キンセンコウ
キンセンコウは、別名キラセン(黄螺旋)とも呼ばれ、くるくると螺旋状に巻かれた葉が特徴的です。有角系の代表品種で、葉の色は不規則に黄が入っているか、全体的に黄の色をしています。
5. トビバ
飛葉系のトビバは、葉の真ん中あたりですぼまり、また先端になると広がっていくという不思議な形をしています。葉は比較的深い光沢感のある色をしているものが多いようです。
クロトンの日常の手入れの仕方
クロトンは、中級者向の観葉植物で、育て方に注意が必要なことがいくつかあります。葉を枯らしたり、好ましくない色に変化させたりしないためにも、日常の手入れを怠らないようにしましょう。
1. 葉は常にきれいにしましょう
クロトンは、葉にホコリがたまりやすいことがあります。ホコリがついたら見栄えもよくありませんし、日光を遮ってしまいますので、湿らせたティッシュや布などで軽く拭くように取り除きましょう。また、ベランダなどで上から水をかけてあげてもいいでしょう。
2. 日当たりや置き場所について
クロトンは、日当たりのよいところを好む植物で、日に当てると葉の色がより鮮やかになります。1年を通じて日光に当てるようにしましょう。日当たりが悪いと、葉の色が悪くなります。ただし、アケボノという種類は、真夏の直射日光に当てすぎると葉が全体的に紫に変化してしまいますので注意が必要です。
春から秋は日当たりの良いベランダや庭先に置き、真冬の寒さに弱いため、室内に入れて窓辺に置くようにします。10℃を下回ると落葉が始まり、5℃を下回ると枯れてしまいます。夜間、部屋の温度が5℃を下回るなら、クロトンの鉢ごとダンボール箱に入れ、さらに毛布でくるむなどの寒さ対策が必要です。
また、エアコンを入れて温度管理していても、室内が乾燥すると葉が枯れてしまいますので、霧吹きで葉に水をかけるようにします。
急激な温度変化でも、葉が落ちてしまいますのでできるだけ温度は一定に保つようにします。
3. 水やりや肥料について
クロトンは、乾かしすぎても水を与えすぎても生育に悪影響が出るので、水やりには注意が必要です。
生育期の5月から6月、9月から10月の春と秋には、土の表面が乾いたら、鉢の下から染み出すほどにたっぷりと水を与えます。7月から8月の真夏は水をとても必要とするので、鉢の土を乾かさないようにこまめに与えるとよいでしょう。秋に入ったら徐々に控えめにし、生育の鈍くなる冬は、鉢の表面の土が乾いた2日後くらいに水を与え、やや土を乾かし気味に管理します。
一方、葉には1年を通じて霧吹きで水をかけるようにします。葉水をすることで、冬場の葉の乾燥が防げるほか、生育期にハダニの発生を抑えることができます。
肥料は、生育期には2ヶ月に1度のペースでゆっくりと効果が出る、固形の化成肥料を土の上に置くとよいでしょう。
また、月に2度くらいの間隔で、液体の肥料を与えるのもひとつの方法です。
4. 病気や害虫について
クロトンを育てていると、病気や害虫といったトラブルに見舞われることがあります。
かかりやすい病気は褐斑細菌病などで、葉に褐色の斑点ができ、それが株全体に広がることでクロトンを枯らせてしまいます。通常の褐斑病は、カビなどが原因で起こるとされていますが、クロトンに多い細菌性のものは、特に有効な薬剤がないため予防に力を入れます。具体的には、風に当てすぎない。褐色の斑点が見えた葉は速やかに取り除くなどの対策を行いましょう。
一方、つきやすい害虫はハダニやカイガラムシなどが挙げられます。ハダニは高温で乾燥している環境で発生しやすいため、特に夏場に霧吹きで葉に水を与えることである程度予防することができます。もし、ハダニが発生したら、殺虫剤を使いながら退治していきましょう。
また、カイガラムシは1年を通じて発生しやすく、葉や茎につくと株の栄養を吸い取られてしまいます。幼虫のうちなら薬剤が有効ですが、成虫は薬剤が効きにくいため、発生したら葉をこまめにブラシなどでこすってカイガラムシを落としておくとよいでしょう。
いずれにしても、葉を長持ちさせるために病気や害虫には注意してください。
クロトンの植え替えや増やし方について
クロトンは、成長に合わせて鉢を変えたり、また増やしたりして楽しむことができます。
1. 植え替えについて
植え替えをする前に、まず土を整えましょう。
用土は、土に適度な水分を保ちながら、余分な水分を逃がすものがふさわしいでしょう。また、栄養分が豊富なものも重要なポイントです。具体的な配合は、赤玉土小粒6、ピートモス3、堆肥1の割合や、堆肥の代わりに川砂にしてもよいでしょう。
土作りが難しければ、市販の観葉植物用の土でもかまいません。
鉢の中が根でいっぱいになったら一回り大きな鉢に植え替えをします。時期は、5月から8月までが最適で、小鉢~中鉢なら1年に1度程度、大鉢なら2~3年に1度程度行います。大鉢のものは剪定して高さを調節してからにしましょう。
やり方は、鉢から出して根についている土を4分の1程度落としてから、新しい用土に植え替えます。植え替え後1週間程度は明るい日陰に置き、その後もとの場所に戻します。
2. 増やし方について
クロトンを増やすには、5月から7月までの間にさし木という方法を用います。
まず、枝の先端部分を10cmほど切り落とします。すると、茎から白い樹液が出てきますのできれいに洗い流しましょう。
こうして下処理したクロトンの茎を、湿らせた赤玉土に挿し、根が出るまで約1ヶ月程度、乾かないように風の当たらない日陰に置いておきます。根が充分に出たら、大きさに合った鉢に植えつけましょう。
また、これ以外にも仕立て直しという作業を行うことがあります。株が古くなると下葉が落ちてくることがありますが、あまりに下葉が落ちた株は、切り戻しをすることで新梢が出るようになります。
切り戻しをするときは、晴れた日の午前中に行うようにします。また、切り口から雑菌が入ると株が死ぬことがあるので、必ず清潔なナイフやハサミを使いましょう。
エキゾチックなクロトンを大切に育てよう
クロトンは、育てるのに少しコツがいる植物ですが、手を掛ければそれだけ応えてくれる美しい植物です。大切に育てていけば、鮮やかな色の葉で、リビングや玄関などにきっと華やかさをもたらすことでしょう。また、種類の豊富さも魅力ですので、あなたに合ったお気に入りのものがきっと見つかるはずです。
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