【観葉植物】エバーフレッシュの育て方を解説!人気の理由や選び方など
比較的新しい観葉植物ながら、昼夜で、また季節で変わる表情に、近年人気が集中しているのが「エバーフレッシュ」。繊細な見た目に反して、意外と育てやすい点も人気の秘密となっているようです。今回はそんなエバーフレッシュの魅力や育て方のコツ、栽培時の注意点などを徹底解説致します。
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- 夜には葉を閉じて眠る「エバーフレッシュ」が人気急上昇
- 「エバーフレッシュ」の葉は?花は?実はなるの?
- どんな「エバーフレッシュ」を選べばいいの?
- 空間に合わせた「エバーフレッシュ」のサイズを選ぶ
- 大きな「エバーフレッシュ」は「一品もの」を探す
- 「エバーフレッシュ」は苗木との出会いを楽しむのもおすすめ
- 「エバーフレッシュ」を育てるのに適した環境は?
- 春から秋の「エバーフレッシュ」栽培環境
- 冬の「エバーフレッシュ」栽培環境
- 「エバーフレッシュ」の育て方は?
- 「エバーフレッシュ」の水やり
- 「エバーフレッシュ」への葉水
- 「エバーフレッシュ」の肥料
- 「エバーフレッシュ」の植え替え
- 「エバーフレッシュ」の剪定・切り戻し
- 「エバーフレッシュ」とのコミュニケーション
- 「エバーフレッシュ」栽培にまつわるトラブルとは?
- 「エバーフレッシュ」の葉が黄色くなって落ちる
- 「エバーフレッシュ」の葉がカサカサに乾燥する
- 「エバーフレッシュ」が冬場にぐったりする
- まとめ
夜には葉を閉じて眠る「エバーフレッシュ」が人気急上昇
「エバーフレッシュ」は中南米原産、東南アジアなどにも分布する熱帯植物。日本にも自生している「ネムノキ」に似た生態を持ち、夜間は葉を閉じて太陽光とともに葉を開きます。繊細な葉っぱをしなやかに開閉する姿はどこか愛らしく、「育てるにつれて愛着が湧く」「毎朝『おはよう』と声をかけるうち、家族のように感じる」と、数ある観葉植物のなかでも近年人気が急上昇しています。
「エバーフレッシュ」は流通名で、和名では「アカサヤネムノキ」。時には店頭で「エバーグリーン」として販売されていることもあります。小さな葉がまるで鳥の羽のように連なる姿は美しく、スタイリッシュなインテリアにもぴったり。中国では夫婦円満の象徴とされる「ネムノキ」の仲間であることから、新婚カップルの新居にもおすすめです。
「エバーフレッシュ」の葉は?花は?実はなるの?
「エバーフレッシュ」は薄くて柔らかい緑色の小さな葉を連ね、日中は葉を開き、日没と共にその葉を閉じる習性を持っています。一見落葉樹である「ネムノキ」のようにも見えますが、「マメ科ピトヘケロビウム属」に属する非耐寒性常緑高木。葉の色が深く光沢があるのが特長で、冬でも葉を落とすことなく美しい姿をキープします。
春から夏にかけて、淡黄色でボール状の花を咲かせる「エバーフレッシュ」。2〜3日で花が終わると、数珠のようにくびれた赤色の莢(さや)をつけ、熟すと弾けて中から黒い豆(種子)が現れます。
種子はそのまま土に植えても発芽することはあまりないですが、湿らせたティッシュペーパーの上に載せて、暖かい室内に置いておくと発芽することがあります。
葉の緑に花の黄色、莢と豆の赤や黒と、1本の木でさまざまな色のコントラストが楽しめる「エバーフレッシュ」は、観賞用に適した植物といえるでしょう。
どんな「エバーフレッシュ」を選べばいいの?
日本で観葉植物として流通している「エバーフレッシュ」は、高さ10cmほどの卓上サイズから、2m近くにまで伸びた大きなものまでさまざまな大きさのものがあります。基本的には大きめの鉢で育てることが多いですが、小型のものならテーブルや棚の上などの限られたスペースでも楽しめます。
登場してまだ日が浅い「エバーフレッシュ」は身近な植物とは言いづらく、どんな木を選ぶべきなのか迷うこともあるでしょう。「エバーフレッシュ」をお部屋に迎える際には、以下の点に注意してみてください。
空間に合わせた「エバーフレッシュ」のサイズを選ぶ
さまざまなサイズから選べる「エバーフレッシュ」を選ぶ際には、「どこに飾るか?」を念頭においておくべです。成育期には次から次へと新しい葉が出て枝を広げるので、「生長しても充分なスペースが取れるか?」をイメージしながらサイズを選ぶと良いでしょう。
大きな「エバーフレッシュ」は「一品もの」を探す
「エバーフレッシュ」はサイズだけでなく樹形においてもさまざま。「比較的まっすぐに伸びたタイプ」から、「曲線を描いて伸びたタイプ」まで、個性あふれる個体が揃っています。
特に大きめの「エバーフレッシュ」を購入する際には、部屋の顔として存在感を放つことになります。通販などで「この程度のサイズを」とアバウトに注文するのではなく、枝ぶりや葉の広がり方などを観察して、好みの「一品もの」を店頭で探すことをおすすめします。
「エバーフレッシュ」は苗木との出会いを楽しむのもおすすめ
「エバーフレッシュ」は10〜15cmくらいの苗木であれば、数百円で購入することができます。苗木の場合はどのような樹形に育つか予測不能な側面もありますので、手に入ったものを「自分だけの1本」に育てあげる楽しみを味わいましょう。
上手に栽培すれば、「エバーグリーン」の苗木は1年で倍の大きさにまで育ちます。
「エバーフレッシュ」を育てるのに適した環境は?
「エバーフレッシュ」は寒さと乾燥に弱い植物ですが、気温と水やりにさえ気をつければ、比較的楽に育てることができます。「エバーフレッシュ」を育てる際に整えるべき、栽培に適した環境を、季節ごとにまとめてみましょう。
春から秋の「エバーフレッシュ」栽培環境
春から秋にかけての成育期には、「エバーフレッシュ」は戸外の明るい場所で育てるのが基本です。良い環境で上手に栽培すれば、花や果実も楽しむことができます。栽培に適した温度は20度前後なので、直射日光を避けた日当たりの良い場所を選んで置きましょう。「エバーフレッシュ」は耐陰性も高く、直接日が当たらない室内でもよく育ちます。しかし、暗すぎる室内や、逆に夏の直射日光、西日の当たる窓辺などで「エバーフレッシュ」を育てることはおすすめできません。
冬の「エバーフレッシュ」栽培環境
「エバーフレッシュ」は寒さに弱いため、秋を迎えて最低気温が15度を下まわるようになったら室内に移しましょう。最低でも気温が8度を下まわらない、暖かい場所で育てます。冬季の最適な栽培場所は日当たりの良い室内です。ガラス越しの日光をたっぷり浴びられる場所を見つけてあげましょう。
戸外では莢に「コナカイガラムシ」などの害虫がつくことがよくあります。室内に移す際には、きちんと虫を駆除しておくことも大切です。水を張ったバケツに鉢ごと沈め、30分程度放置すると虫を駆除することができます。その後、よく水をきってから室内に入れましょう。
観葉植物の中でも比較的環境適応力が高い「エバーフレッシュ」ですが、置き場所を変えると新しい環境に順応するため古い葉を落として新しい葉を出そうとします。これは自然な変化なので、置き場所を変えてから2週間くらいはストレスを与えないように見守ってあげましょう。葉が落ちたからと慌てて別の環境に置き直してしまうと、「エバーフレッシュ」はさらに葉を落とし、丸坊主になってしまうこともあるのです。
「エバーフレッシュ」の育て方は?
「エバーフレッシュ」を育てるうえでの必要な手入れは、通年水やりを欠かさないこととたまに肥料をやることくらい。繊細な見た目とは裏腹に意外と丈夫な木なので、神経質になりすぎず気楽に育てるのがおすすめです。生長に合わせて植え替えや剪定を行いながら、「エバーフレッシュ」とのコミュニケーションを楽しみましょう。
「エバーフレッシュ」の水やり
乾燥に弱い木なので、一年を通して水やりは欠かさず行います。特に春から秋にかけての成育期には水切れしがちなので、土の表面が乾いたら、こまめに水を与えるようにしましょう。日の光があたっているのに葉が開かなかったり、葉の状態がパリパリと乾燥していたりしたら、水切れの合図です。鉢底から水が流れ出る程度までたっぷりと水を与え、しばらくおいてから受け皿の水は根腐れ予防のために捨てるようにします。
秋冬を迎えて水を吸わなくなってきたと感じたら、表面の土が完全に乾いてから水やりをする程度に止め、やや乾かし気味に育てましょう。暖かい室内で育てている場合には、秋冬でもたっぷり水をやります。
「エバーフレッシュ」への葉水
根元の土への水やりと並行して、葉に直接霧吹きなどで湿り気を与える「葉水(はみず)」も行います。湿度を好む「エバーフレッシュ」は、葉水を与えることで活力を取り戻し、害虫への対策にもなるのです。葉水を受けた「エバーフレッシュ」の葉は、つややかに美しく輝きます。
「エバーフレッシュ」の肥料
葉の鮮やかな緑を保つためには、成育期にあたる春から秋(4〜10月ごろ)にかけて、じわじわと長く効果を発揮する固形の緩効性肥料を与えましょう。加えて、2週間から1ヶ月に一度ほど、即効性の液体肥料を与えるとさらに効果的です。気温が低下して寒さで根が休眠状態となる冬には、肥料を与える必要はありません。
「エバーフレッシュ」の植え替え
旺盛に生長する生命力にあふれた「エバーフレッシュ」は、2〜3年に1度はひとまわり大きな鉢に植え替えてやる必要があります。「エバーフレッシュ」の植え替え最適期は、成育期の6,7月です。ひとまわり大きな鉢を用意して、養分をたっぷり含んだ新しい土に植え替えてやりましょう。
「エバーフレッシュ」の剪定・切り戻し
ぐんぐん枝を伸ばし、葉をつける「エバーフレッシュ」は、栽培を続けると、伸びすぎて樹形が崩れてしまうことがあります。形が悪くなった「エバーフレッシュ」は、適宜剪定や切り戻しを行い、形を整えてやりましょう。剪定・切り戻しのコツは特になく、見ため不要と思われる葉や枝を落とせばOK。成育期に先駆けた4,5月を選んで行いましょう。
「エバーフレッシュ」とのコミュニケーション
朝晩に葉を開閉する「エバーフレッシュ」は、観葉植物の中でも特に生命の躍動を感じさせてくれる存在です。「エバーフレッシュ」をお部屋に迎えたら、朝に夕に声をかけたり、葉にやさしく触れたりと、コミュニケーションをとってみましょう。
コミュニケーションをとることで、「エバーフレッシュ」への愛着が増すだけでなく、些細な変化にも気づきやすくなり、大きなトラブルを未然に防ぐことができるのです。
「エバーフレッシュ」栽培にまつわるトラブルとは?
こまめに世話をしているのに「エバーフレッシュ」の様子がおかしい場合があります。大抵のケースでは、「エバーフレッシュ」が環境に順応できていないことが原因。気温や湿度、明るさなど、周辺環境とともに水やりの頻度なども見直してみましょう。「エバーフレッシュ」栽培時に起こりがちなトラブルをまとめてみましょう。
「エバーフレッシュ」の葉が黄色くなって落ちる
「エバーフレッシュ」の葉が黄色くなって落ちる場合には、気温や光量が適切でない場合が考えられます。「一日の温度変化が激しい環境に置いていないか?」「強すぎる直射日光があたっていないか?」「置き場所が暗すぎないか?」などを再度確認してみましょう。
「エバーフレッシュ」の葉がカサカサに乾燥する
「エバーフレッシュ」の葉がカサカサと乾燥した状態になる場合には、水不足が疑われます。土の表面が乾いていたらたっぷりの水を与えてやりましょう。また、きちんと水やりをしていても、根の状況が悪化して十分な水分を吸収できていないケースも。根腐れを起こしていないか、植え替えを怠って根詰まりしていないかなど、土の中の状況も確認してみましょう。
「エバーフレッシュ」が冬場にぐったりする
逆に、冬場の「エバーフレッシュ」がぐったりと元気がない場合には、水を与えすぎている可能性があります。「エバーフレッシュ」が成長を止める冬場には、たっぷりの水分も肥料も必要ありません。水を与えすぎているケースで、土の周辺が臭う時には、根腐れしている可能性があります。
また、何年も植え替えせず根詰まりの状態で放置しておくと、土の中の養分がすべて吸収し尽くされ、砂のような状態に。成長が盛んな「エバーグリーン」ですから、2〜3年に1度は植え替えを行うように心がけましょう。
まとめ
朝の日射しとともに葉を開き、夕暮れには葉を閉じる「エバーフレッシュ」は、まるで家族の一員のような愛着を感じる観葉植物です。環境にさえ順応させてしまえば、基本的には丈夫で育てやすい木なので、観葉植物初心者さんも気軽にトライしてみてはいかがでしょうか。
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