第二の青春がここにある。Part1

−ソーシャルレジデンス相模原・潜入レポート−



ソーシャルレジデンス、なんだか聞きなれない言葉だ。最近テレビなどでも紹介され、話題になっているが一般的にはあまり知られていない。実はこれオークハウスが提案する“新しい暮らし方”のことを指すのだ。広く言えばみんなでスペースを共有するシェアハウスのことだが、ここで言うソーシャルレジデンスというのは一体なんなのか、実際に神奈川県にあるソーシャルレジデンス相模原に潜入してその実態を調査してきました。

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ソーシャルレジデンスって何だ?

キッチンやバスルームなどのスペースを複数人で共有する住み方として「シェアハウス」といえば、なんとなく海外留学を思い浮かべる。2〜3人で同じ物件をシェアしながら暮らすという、特にアメリカにおいては学生生活では定番だ。しかし、このシェアハウスを国内で多く取り扱うオークハウスが全く新しい暮らし方として提案したのが、今回紹介する「ソーシャルレジデンス」。大型マンションなどを一棟まるまるシェアして暮らすという斬新なライフスタイルなのだ。

ソーシャルレジデンス相模原の外観。

その狙いは何かと言うと、部屋は個室がメインでプライベートは守られつつも、完全に切り離された共有部として大型のキッチンや広いリビングルーム、大浴場、エクササイズルームなどを完備することで住民同士の交流を活発化させ、そこから新たにコミュニティを作り出すことなのだ。住んでいる方々の「個性もシェアする」という斬新な生活スタイルというわけだ。つまりソーシャル(社交的な)レジデンス(住まい)というわけだ。現にここにはパティシエや英会話講師、映像クリエィター、元スポーツ選手なども暮らしていて、その個性を活かすことで定期的に料理教室やエクササイズレッスン、英会話レッスンなどを開催している。

それをここでは「ソーシャルアプリ」と呼んでいて、スケジュールは掲示板に貼られ誰でも参加ができる。参加費は無料〜500円程度(材料費)のものが多い。それぞれの得意分野を同じマンションに暮らす住民に共有(シェア)するということなのだ。これによって新たな交流や出会いなども生まれ、今までできなかったことができるようになり、出会えなかった人に出会えるようになる。自分には知識ががないけど、あの人なら知っている…みたいなことが多々あるのだという。また、それとは逆に自分の持っている知識や経験を他の住民のためにシェアし、そこから新たな交流がうまれるという事もある。

スイーツ作りの教室を開催した時の様子。

住んでいる住民は日本人が多いが、韓国人や台湾人、そしてアメリカ人やヨーロッパから移住してくる人も。年齢は20代後半〜30代が多く、若い女性から40代の男性まで様々だ。もちろん、ここで出会って結婚するということも珍しくはない。そういう意味で「第二の青春」と表現する住民が多く、学生のような気分でとにかく楽しく暮らしているのだ。

ここで言うソーシャルアプリとは?

あえて「ソーシャルアプリ」とインターネット用語を使用しているが、ここでは現実的な人と人との交流の場を指す。住民の個性を活かした催し物のことで、マンション内で様々なイベントを開催している。みんなでバスを貸し切って旅行に、なんて場面もあるのだという。それでは当日行われていたソーシャルアプリ「そうめん流し」を少し紹介しましょう。

駐車場で突如行われた流しそうめんイベント。参加費500円で、赤い麺をすくい上げた人には景品が贈られた。
意外とうまくすくい上げるのは大変。

夏には最高!な、とにかく楽しい手作りイベントでした。

こちらはロビースペースにて少人数で行われた英会話のレッスン。講師はここの住民でもあるSatoshi Morikawa氏。アメリカはシアトル出身で人生の3分の2をアメリカで過ごしてきた。そして英会話学校で4年間の講師経験があるため、今までに5000レッスン程度の授業をこなしてきたプロフェッショナルだ。このように、各人の個性が他の住民にシェアされるのもこのソーシャルレジデンスの醍醐味というわけだ。

住んでいる方の生の声

住民のENRIさん(21)。部屋の収納が充実しているところもお気に入りポイントなのだとか。

「鹿児島から東京に出てきて、ネットカフェで検索している時にココを知りました。たくさんの人と交流を持ちたいと思って、このソーシャルレジデンスというのに興味を持ったんです。ここでは外国人とも仲良くなれるし、つい楽しすぎて朝までリビングで話してしまう時もありますね。人脈が一気に広がります。大浴場や広いキッチンも一人暮らしでは味わえない空間で、たまにお料理も楽しんでいます。今アパレルと飲食店で働いているのですが、ここでその仕事も紹介されたんです。ちなみに今の彼との出会いも…です。青春の延長線上ですね。」

ロンドンから来たJasperさん(22)。まだまだ日本語は話せないけど、ここならみんなと気兼ねなく暮らしていけるのだという。

「私はロンドンから来ました。インターンシップで日本に来るときに会社に紹介されたのがココだったんです。自分の部屋がきちんとあって、プライベートエリアは確保されているところや建物の周辺には公園があって緑が多いのが気に入ってます。インターンシップで人々にインタビューしたり神社や公園を紹介する仕事をしていますが、まだ日本語が話せないので言葉の壁を越えられません。しかし、ここにいれば色々な国籍の人と交流ができ、友達を作るのも簡単。様々なカルチャーも体験できるグッドソーシャルですよ。」

1階にあるキッチンやリビングなどの共有スペースもさる事ながら、各人の部屋はプライベートがきっちり守られた空間。2階から上がこのような住居となっている。

これからのソーシャルのあり方

数多くのソーシャルレジデンスを取扱うオークハウス。同社の美人広報、寺内さん。

この物件を取扱うオークハウスの広報を務める寺内さんに、ソーシャルのあり方についてインタビューしました。
「よくあるシェアハウスのように2段ベッドのお部屋で全てをシェアというのではなく、今は共有スペースだけをシェアしたいというニーズが増えてます。そのため現在は多くのソーシャルレジデンスが満室という状態になっています。その他にも敷金や礼金、仲介手数料もなく家具や家電付きなので初期費用が安く済むというメリットやインターネットが使い放題な環境も人気の秘訣ですね。ネット社会だからこそ、人と人とのコミニュケーションが大切ですし、多くの方の夢を応援したいという気持ちがあります。これからこのような大型物件をニーズに合わせて増やしていく予定です。」

Photo:木下誠
Text:LIMIA編集部

ソーシャルレジデンス相模原の施設詳細は下記の記事をチェック

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オークハウス

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