ポリウレタン素材の洗濯方法。素材の特徴や注意点も紹介

ポリウレタン素材は洗濯にコツがいるってご存知ですか? 「すぐに生地が悪くなってしまうな」と思っている人は、もしかしたらNGな洗い方をしているのかもしれません。ポリウレタンの特徴を知って、自宅で上手にお手入れできるようになりましょう。

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ポリウレタンの特徴

ポリウレタンは、衣類やバッグといった身近な製品以外にも、断熱材や塗料といった物にも使われています。幅広く利用されるポリウレタンの特徴について見ていきましょう。

伸縮性がある

綿のように伸びない生地で作られた服は動きが制限され、伸びた部分はヨレヨレになってしまいます。一方、ポリウレタンが入っているイージーパンツといったような服は、ストレッチが効いていて動きやすいでしょう。

これは、ポリウレタンにゴムのような「伸縮性」があるためです。伸ばしてみると長さが5~7倍にもなるのが特徴。こうした特徴から、ポリウレタンはカジュアルに着られる服やスポーツウェアによく使われています。

人工皮革を作ることができる

ポリウレタンは「人工皮革」や「合成皮革」のコーティングにも使用されます。表面を天然皮革に似せることができ、本革製品よりも安価でレザーの質感を楽しめます!

人工皮革の生地は、ポリエステルやナイロン繊維による不織布です。不織布層にはポリウレタン樹脂が染み込ませてあり、表面にもポリウレタンを使った樹脂コーティングが施されています。

合成皮革は、不織布ではなく編み物などでできた生地にポリウレタン樹脂のコーティングを施したものです。表面には、本革製品のような細かいしわも再現できます。

軽くしわになりにくい

とても「軽い」こともポリウレタンの特徴の1つです。スポーツ中は衣類の軽さが重視されるため、多くのスポーツウェアの素材として利用されています。

また、「しわになりにくい」のもメリットでしょう。長時間座っていると、椅子と接していた部分がしわになることがあります。ポリウレタン素材の衣類なら、立った時点で元に戻るため、ほとんどしわが目立ちません。

ポリウレタンはほかの素材と混ぜることも可能です。しわになりやすい素材にも伸縮性を持たせられるため、多くの衣類に使用されています。

ポリウレタン素材の洗濯方法

伸縮性があり丈夫な素材である半面、摩擦や湿気で劣化しやすいという弱点もあります。なるべく長く使えるよう、ポリウレタンの適切な洗濯方法について確認しましょう。

洗濯表示を確認

ポリウレタン素材を使った衣類はほとんど洗濯機で洗えますが、念のため洗濯表示を確認しておきましょう。水洗いできるものであれば、自宅での洗濯が可能です。

なお、洗濯表示は2016年12月1日より国内外で統一されたため、それ以前の衣類と改定後の衣類では表示が異なっています。

手洗いする

ポリウレタンは経年劣化する素材です。摩擦や湿気の影響によりさらに劣化が早まることも考えられます。そのため、洗濯機OKになっている物でも、なるべく「手洗い」することをおすすめします。

おしゃれ着洗い用の中性洗剤を使い、5分ほど優しく押し洗いしましょう。2~3回水を入れ替え、押し洗いの要領ですすぎを終えたら、ネットに入れて10秒ほど脱水してから干します。

洗濯機を使いたい場合は、たたんでネットに入れます。中性洗剤を使い、やさしい水流で洗う「手洗いコース」か「ドライコース」にすれば、ダメージを軽減させられますよ!

脱水して干す

ポリウレタンは「紫外線」にとても弱いという特性があります。そのため、直射日光に当てると黄ばんでしまう恐れがあります。経年劣化を早めてしまわないよう、直射日光を避け、風通しのよい日陰に干しましょう。

干すときは、生地を傷めないよう重さを分散させることが大切です。洗濯バサミは数カ所でとめるとよいでしょう。スペースがあれば、平置きで乾かすのもよい方法ですね!

洗濯で縮むかも? トラブルを防ぐためには

ポリエステルを使った衣類は、洗濯で縮んでしまうことがあります。また、なかなか取れないしわが付くことも。トラブルを回避するた目には、洗濯のコツを知っておきましょう。

脱水を短くする

「湿気に弱いなら、早く乾かすためにしっかり脱水した方がよい」と思われるかもしれませんが、洗濯機による脱水は生地に大きなダメージを与えます。

ほかのデリケートな素材でも同じですが、脱水時に繊維が絡まり生地自体が縮んでしまう可能性があるのです。脱水は長くても1分以内に収め、自然乾燥させた方が衣類を長持ちさせられるでしょう。

素材の寿命にも注意を

ポリウレタンは作られた瞬間から劣化が始まる素材です。一般的には2~3年が寿命といわれています。ただし、丁寧に扱うことで寿命を延ばすことは可能です。

洗濯時には、なるべくおしゃれ着洗い用の中性洗剤を使用して手洗いし、脱水はネットに入れて10秒程度に収めましょう。直射日光を避け、ニット製品のように平置きするとダメージを最小限に抑えられます。

お気に入りの服を長く着られるよう、丁寧なお手入れを心がけましょう!

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