しわや縮みを防ぐ!ナイロンの洗濯方法&おすすめの干し方を解説♪
アウターや下着類の素材として使われることが多い「ナイロン」。洗濯をしたいけど、しわや縮みが心配……という方も多いのではないでしょうか? そこで今回は、ナイロンの正しい洗い方から干し方までを詳しく解説します!
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絹の代用品として重宝されてきたナイロン
「ナイロン」は、さまざまな衣類や製品に使われる「化学繊維」です。結合様式が高級品の「絹」に類似しており、絹の代用品として重宝されてきた経緯があります。
絹と似ているといっても、ナイロンならではの特徴や強みがたくさんあります。
しわになりにくい
ナイロンは程よい弾力性と伸縮性のある繊維の集まりで、「しわになりにくい」のが特徴です。繊維同士がしっかりと結合しており、表面には絹のような滑らかさと光沢があります。
強く引っ張っても型崩れしにくく、自宅での水洗いもOKですが、強く脱水するとしわの原因になるので油断は禁物です。
洗濯しやすく早く乾く
数ある素材の中には、水洗いで生地が縮んでしまうものもあるでしょう。しかし、ナイロンは、洗濯による伸び縮みが少なく洗濯機での洗濯が可能です。
「吸湿性」が低いので乾きが早く、部屋干しにも適しているといえるでしょう。
また、完全防水ではありませんが、繊維が高密度で結合しているぶん、適度な「撥水性」も兼ね備えています。ナイロン製のジャケットやレインウェア登山やツーリングなどのアウトドアには最適ですね。
熱に弱い
ナイロンのデメリットは「熱に弱い」ことです。熱風を連続的に吹き付ける「乾燥機」は生地を変形させてしまうので使用は控えましょう。
「アイロン」を使用するときは、90~110℃の低温に設定するか、あて布を使うなどの工夫が必要です。ガスコンロやライターなど火器の近くに置くことも避けたいですね。
また、ナイロンは静電気を帯びやすく、ほこりが付きやすい傾向があることも覚えておきましょう。
高い耐久性
ナイロンは熱には弱いものの、ほかの生地にはない「高い耐久性」を備えています。油、海水、薬品などの刺激物が付着しても大きく劣化せず、化学繊維なのでタンスの中で虫に食われる心配もありません。
摩擦や引っ張りに強く、おまけに軽量なため、さまざまな衣類に用いられています。ナイロンが世に登場した当初は、「クモの糸より細く、シルクより美しく、鉄より強い」というキャッチコピーが付けられていました。
まさに高い耐久性と美しさを両立した素材といえるでしょう。
トラブルなく洗濯機で洗う方法
ナイロンは水洗いしても伸び縮みや型崩れが少ない素材です。お気に入りの衣類やアイテムを長く愛用するために、正しいナイロンの洗濯方法を確認しておきましょう。
洗濯表示を確認する
洗濯前に必ず確かめておきたいのが「洗濯表示(取り扱い絵表示)」です。
洗濯表示のタグは衣類やカバンの内側に付いており、洗い方、干し方、アイロンのかけ方など、その生地に適切な取り扱い方法が表示されています。
水桶のマークは「洗濯機で洗えるマーク」で、「30」などの数字は洗濯に適した水温です。水桶に手のマークがあれば「手洗いで洗えるマーク」、各マークの上にバツ印があれば「水洗い不可」を意味します。
ナイロン100%の素材であれば、洗濯機で気軽に洗えるものが多いですが、ナイロンとの混紡生地や特殊加工は洗濯できない場合があるので必ずチェックしておきましょう。
ネットに入れて弱アルカリ洗剤で洗う
洗濯機で洗うときは、「洗濯ネット」を使いましょう。きちんとたたんだ状態でネットに入れれば、洗濯時にできるしわを効果的に防ぎます。
洗剤は、通常の「弱アルカリ洗剤」でOKですが、ナイロンとの混紡生地や、特殊加工の場合は、「おしゃれ着用の中性洗剤」を使うとよいでしょう。
洗濯のコース洗濯は「通常コース」で問題ありません。ダメージが気になる場合は、「弱流水コース」を選択します。
脱水は弱めにする
洗濯が完了したら、ネットに入れたまま脱水を行いましょう。時間の目安は10秒程度で、生地に適度な水分が残った状態が理想です。強く脱水しすぎると、しわがきつくなりアイロンがけが大変になるでしょう。
ナイロンはアイロンの高熱に弱いので、洗濯の段階からできるだけしわを付けないようにしたいですね。
陰干しで乾かそう
ナイロンは吸湿性が低く、ほかの洗濯物よりも早く乾きます。普通の洗濯物なら日光の下でカラッと乾かしますが、ナイロンは直射日光に弱いため「陰干し」で乾かすのが基本です。
軽くたたいてしわを伸ばす
脱水機から取り出した後は、乾燥機を使わずに「自然乾燥」で乾かしましょう。生地を両手で挟んで軽くたたき、大きなしわを伸ばします。
弾力性に富んだナイロンの場合、このひと手間をするだけで仕上がりがきれいになりますよ。
直射日光を避けて陰干しする
ナイロンは、直射日光が当たりにくい「日陰」に干しましょう。
強い紫外線が当たると生地が変色したり、劣化したりする恐れがあるためです。変色が心配な場合や表面にほこりが付くのを防ぎたい場合は、念のため、裏返しをして干すとよいでしょう。
ナイロンはもともと速乾性があるので、日陰でも風通しがよければすぐに乾きます。
洗濯表示に沿って丁寧に洗おう
ナイロンは、比較的洗濯しやすい素材ですが、製品によっては縮みや色あせが起こる可能性があります。「洗濯表示」をしっかり確認し、適切な方法で洗濯をしましょう。
また、熱や直射日光には弱い素材なので、干し方やアイロンのかけ方などにも十分注意したいですね。
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