
頭を悩ます空き家の問題はリノベーションで解決できる?空き家リノベーションの費用と相場はどれくらい?
近年の日本では、増え続ける空き家が社会問題になっています。総務省統計局が行った調査によれば、全国の住宅数6,000万に対し、約800万戸が空き家であるとの結果が出ています。これは日本の総住宅の実に13パーセントをも占める数字です。みなさまの中にも、空き家を所有している方がいらっしゃるのではないでしょうか?不良債権化してしまうケースも多い空き家ですが、リノベーションによって優良物件に生まれ変わらせることができるかもしれません。ここでは、そんな空き家をリノベーションするためにかかる費用や相場についてご紹介いたします。
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どっちがお得?空き家のままか、リノベーションか
空き家のままにしておくか、リノベーションするかを比較した場合、必ずしもどちらがお得とは言えないのが現状です。ここでは、費用の観点から見たそれぞれのメリットやデメリットを説明していきます。
■空き家のままとすることのメリットとデメリット
空き家のままにしておくと、固定資産税の面で優遇措置をうけることができます。反対に、空き家を取り壊して更地にした場合は優遇措置から除外されてしまい、4倍近い固定資産税を納付しなければならなくなる可能性があります。また、近年の税制改正によって、空き家であっても管理状態が悪いものについては優遇措置から外れてしまうようになりました。
■空き家をリノベーションするメリットとデメリット
空き家をリノベーションする最大の利点は、不良債権化した住居を優良物件に生まれ変わらせられる可能性があることです。空き家を住居として利用する、リノベーションによっては賃貸物件として収入を得たりできるかもしれません。ただ、どうしても初期費用がかかってしまいます。ただし、それでも新築や建て替えよりは費用を抑えられることが多いです。
空き家によくあるリノベーション箇所
空き家をリノベーションするとき、どの箇所をリノベーションするケースが多く、かかる費用はどのくらいなのでしょうか。以下に、空き家リノベーションで事例の多い改修箇所をご紹介します。
■床の張り替え
古い家でよく見られる畳は、空き家によって手入れが渡らず密閉状態が続いているとカビの温床になっている危険があります。その畳を新調するか、あるいは使い勝手の良いフローリングに変更してしまう方法が近年では人気となっています。6畳の部屋を例にした場合にかかる費用は、畳の新調で5万円前後、フローリングへの張り替えになると床の基礎工事も含めて15万円前後が相場とされています。
■水回りの新調
傷んでいることの多い水回り。トラブルも多い箇所なので、とくに賃貸物件として使う場合などはリノベーションを考えることをおすすめします。かかる費用としては、キッチンの新調には100~150万円、トイレや洗面所がそれぞれ25~50万円、浴室は一戸建ての場合で100~150万円程度が相場となります。
■外壁塗装
外から見た住居の印象を左右するのが外壁です。リノベーションを考えるならぜひとも手を加えたい箇所です。外壁のリノベーションは、上塗りと張り替えの2種類が主な手法とされています。上塗りにかかる費用の相場は80~180万円、張り替えの場合は150~230万円です。
■耐震補強
古い住居の場合、耐震性能が旧基準に準拠していることが多いので、新基準を満たす性能にまで引き上げるリノベーションもよく行われています。耐震補強として一般的なのが家の内側の壁に補強を施し、更にその補強した壁を支える基礎にも手を加える工事です。相場は、150万円前後とされています。
事例から学ぶ!リノベーションの費用
リノベーションにかかる総費用は、担当する業者や工事の規模などでも変わってくるので一概には言えません。そこで、空き家をリノベーションした事例と、その費用を紹介していきます。ぜひご参考にしてください。
■空き家から住居へリノベーション
大学に通うお孫さんのために、空き家をリノベーションした事例です。この事例では、キッチンを新調し湯沸かし器から給湯器へ取り換え、タイル風呂から保湿性の高いユニットバスに交換。また、和室の畳と壁紙、そして襖を張り替えました。また、洗面所や玄関も一新しています。これらのリノベーションにかかった費用は総額で約300万円でした。
■空き家を賃貸物件にリノベーション
この事例では、空き家になって間もない家だったため、基本的に内装のみのリノベーションを行いました。住居内の壁紙は全て張り替え、カーペットを交換、古くなった水回りの設備も一新しました。また、住宅の下部にある擁壁の一部修復、庭の伸びすぎた木の伐採も行い、総額400万円弱で済みました。なお、リノベーションした物件は、募集からわずか一カ月で入居者が決まりました。
おわりに
空き家になった家をそのまま所有していても、固定資産税は毎年徴収されてしまいます。また、管理状態によっては税の優遇措置から除外されてしまう心配もあるでしょう。そんな空き家を持て余してしまっているなら、思い切ってリノベーションしてしまうという選択肢もあります。工事費用の面でも、建て替えに比べれば安く済む場合が多くなります。ご興味を持たれた方は、一括見積を利用して複数の業者さんから見積をとり、まずは比較検討することから始めてみませんか?
もっと具体的にリフォーム・リノベーションについて知りたい方は、多くの業者から見積もり・提案を無料で受け取ることができる、一括見積もりサービスからお気軽にお問い合わせください。
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